いわゆるおとぎばなし
悲しくない離脱感
寂しくない孤独
胸のトンネルに生温い風が吹くから
気持ちが悪くて涙を吐いた
自分の求めているものを考えた
捨ててしまいたいものを考えた
何もない 何もないのだ と
自ら足枷を付けた
陽を見た
月を見た
雲を見た
夢を見た
すべて 愛すべきものだ
とてもじゃないが 手に余る
世界一あたたかいものが見たい
世界一冷たいものが見たい
世界一綺麗なものが見たい
世界一汚れたものが見たい
欲望が暴れ出すから
器を壊そうとした
そんなの嫌だ
あれがいい
そっちへ行きたい
こっちへ逃げたい
とうに 行き着く場所など
理解していたはずだった
走って転んで 歩いて疲れて
眠って夢みて 笑って泣いて
それらを許された自分は果たして幸せですか
幸せになることを諦めた自分は愚かですか
超えなきゃならないものから視界を覆った
こんな自分はいつか罵声に殺されますか
声にならない声は誰の鼓膜を揺らせるのだろう
自分の言葉は誰の心に届くのだろう
それでも 例えばその人の胸にも
大きなトンネルがあるのなら
きっと虚しく響くだけだと
浅く呼吸を震わせて眠った
寂しくない孤独
胸のトンネルに生温い風が吹くから
気持ちが悪くて涙を吐いた
自分の求めているものを考えた
捨ててしまいたいものを考えた
何もない 何もないのだ と
自ら足枷を付けた
陽を見た
月を見た
雲を見た
夢を見た
すべて 愛すべきものだ
とてもじゃないが 手に余る
世界一あたたかいものが見たい
世界一冷たいものが見たい
世界一綺麗なものが見たい
世界一汚れたものが見たい
欲望が暴れ出すから
器を壊そうとした
そんなの嫌だ
あれがいい
そっちへ行きたい
こっちへ逃げたい
とうに 行き着く場所など
理解していたはずだった
走って転んで 歩いて疲れて
眠って夢みて 笑って泣いて
それらを許された自分は果たして幸せですか
幸せになることを諦めた自分は愚かですか
超えなきゃならないものから視界を覆った
こんな自分はいつか罵声に殺されますか
声にならない声は誰の鼓膜を揺らせるのだろう
自分の言葉は誰の心に届くのだろう
それでも 例えばその人の胸にも
大きなトンネルがあるのなら
きっと虚しく響くだけだと
浅く呼吸を震わせて眠った
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