6*閑話 [ご機嫌/ハニー先輩のうさちゃん]
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「「わーーー!!!クマちゃんがーーー!!」」
バシィッッ…と、ぬいぐるみとは思えないような鋭い音が床を叩いた
ハニーがクマちゃんを床に投げ捨てたのだ
「どーすんだどーすんだ!!次は俺らの番か〜!!」
「あぁ!!うさちゃんが発見されたァ!!」
ブランケットをずるずると引き摺り、ハニーが向かったのは変わり果てたうさちゃんの元
「…ボクのうさちゃん…」
うさちゃんを紅茶の海から救い上げ、撫でる
「誰が汚したの…?」
その声色は普段より冷たく、張り詰めている
その眼差しはとても鋭くギラリと効果音が見えるほどだ
ハニーの表情を見た3人は凍りつき、悲鳴を上げた
「「「モリ先輩!!モリ先輩助けてぇーー!!!」」」
「…うさちゃんが、どうしてもお茶を飲みたいと…」
ピキーン…と空気が張り詰めた
助けを呼んだはずが…そう言った表情の環たち
しかし
「そっかぁ〜♡だからお顔がいっぱい汚れちゃったんだねぇ〜!」
ケーキも食べるかなぁ?
と打って変わって表情が明るくなるハニーに
いいのかそんなんで…と項垂れた4人
“寝起きのハニー先輩も怖いがそれを丸めこむモリ先輩はもっと怖い”
改めて3年生の偉大さを感じる下級生でありました。
ハニー先輩のうさちゃん
「ん…ぅ…」
不意に聞こえた眠気たっぷりな声
あれ…?と思い部屋を見渡す部員
「あっ!レーちゃん〜!起こしちゃった?」
トテトテ…と可愛らしい足音を追ってそちらを見ると
ハニー先輩が麗先輩にブランケットをかけてあげるところだった
ごめんねぇ〜と謝ってはいるが、顔は幸せそうに緩んでいる
ハニー先輩の後を追うように自分も麗先輩の方に足を向かわせた
…もちろん、他の先輩方や光と馨もだ
「ハニー…先輩、起きる…の…?」
「ふふ〜目が冴えちゃったんだ〜!でもレーちゃんはもうちょっと寝てていいよ?」
ブランケットも貸してあげる〜と麗先輩の頭を撫でながら眠りに着かすハニー先輩…
…なんか、慣れてる…
「でも…やっぱ、おき」
「寝てて、いいぞ」
ハニー先輩と同様、今度はモリ先輩が麗先輩の頭をそっと撫でた
おでこをひと撫ですると、聞こえてきたのは
ゆったりとした寝息
「麗さんの寝顔…初めて見た」
「寝てるところは見せないみたいな雰囲気あるもんね〜」
猫みたい〜と双子が笑う
「麗先輩、疲れでも溜まってるんですかね?」
「今日、体育があったみたいだよ?レーちゃんカッコ良かったんだぁ〜!」
頬に手を当てうふふと笑うハニー先輩
モリ先輩も声には出さないが頷いている
「麗…選択科目は体育だったのだな」
「Aクラスの奴らは選択科目はほぼ座学を選んでいるしな」
環先輩と鏡夜先輩の話を聞き、自分のクラスもそうだなと考える
「Cクラスの女子は、麗を目的で体育を選択していると聞くぞ」
「な、なにぃ!!」
「レーちゃんかっこいいもん〜仕方ないよねぇ」
そんな会話が飛び交う中、再度麗先輩を見下ろす
かっこいい…か
でもそんなかっこいい彼にも、こんな可愛らしい一面があるなんて
お客様は知らないんだろうな…なんて思ってしまった