6*閑話 [ご機嫌/ハニー先輩のうさちゃん]
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「レーちゃん〜♡ばぁっ!!」
清々しい晴れの日
こんな日は部活サボって屋上で日向ぼっこ
…と授業中に決め込み、いざ実行しようとしたそんな時
寝転んだ自分を覗き込むようにして
高3とは思えないほど可愛らしいハニーフェイスが視界に飛び込んできた
少し遅れて無表情のクールフェイスも視界に入る
「……ハニー先輩、と…モリ先輩…??」
どうして、ここに…?
寝転んだままで、そう問いかける
頬は軽く引きつってしまったが、なんとか笑顔を取り繕う
「あのねぇ〜?レーちゃんと一緒にお昼寝したいな〜って思って待ってたの!」
「え…??」
まさかの返答に目を瞬かせる
鏡夜にでも頼まれて、部室に連行されるのだとばかり思っていたのだ
「レーちゃんって、選択科目で体育とったんでしょ〜!今日窓から見てたよ!カッコ良かった〜!」
ね!崇!!と元気にモリ先輩にも話題を振るハニー先輩
「カッコよかったぞ」
身体を起こすとモリ先輩に頭を撫でられ、褒められた…嬉しい
…確かに今日は外でサッカーだったけど
いや、いやいやいや…そうじゃない
「なんでここに来るって、」
「レーちゃんって、体育があった日はいつも屋上に来てるでしょ〜」
うりうり〜と頬を突かれる
なんでそれを知っているんだ?
「体育以外の日は保健室か教室にいるな」
なんでそれを知っているんだ…!?
モリ先輩からも言われ唖然とする
「だからね!今日はボクと一緒にお昼寝しないかな〜?って、お誘いに来たの〜!」
いつのまにか自分の膝の上にハニー先輩が乗っている
……まぁ、別にそれくらいなら
「ええですよ…?やて、ハニー先輩が屋上でお昼寝なんて、想像つかないなぁ」
ハハ…と軽く笑い、再度身体を倒そうとすると
「…?モリ先輩…?」
ぽす…と、背中をモリ先輩に支えられた
「うん!だからね〜?部室にあるボクのお布団で一緒にお昼寝しよ〜!」
「…へ?」
その言葉とともに、モリ先輩に抱き抱えられる
所詮お姫様抱っこだ
「え“!?や、いやいやいや…!!俺は屋上で」
「鏡ちゃんにもレーちゃんを連れてきて〜ってお願いされてたんだ〜!」
やっぱりか…!!!!!!
「ってか、俺は抱っこいいんで…!!ハニー先輩をおぶってあげてくださいよ…!」
足をバタつかせても、おろそうとしないモリ先輩に抗議をする
「ふふふ〜♡レーちゃんは体育でお疲れだから、ボクは大丈夫だよ〜!」
「……寝てもいいぞ」
そう二人の先輩が優しく声をかけてくれるが
寝られるわけがない…!!!!!!
あぁでも心地よい体温と丁度良い揺れに眠気が…!!
くぅう…っっ!!恐るべしモリ先輩…!!
慣れていらっしゃる…
恥ずかしさでどうにかなってしまうと思っていたが、優しい揺れと先輩の体温が伝わるうちに
緊張が解け、まぶたもとろりと緩やかに落ちていった
「…ふふ、レーちゃん、寝ちゃった…?」
「……あぁ」
「かぁわいいねぇ〜…部活が始まるまで、いっぱい寝せてあげようね」
「…そうだな」