3*高校生ホストのお仕事
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「麗さま…あの」
「待って…俺から言わせて?
…お姫さん、俺と一曲踊っておくれやすか?」
「…はい!」
女子にダンスに誘わせるなんて、そんなことはさせない
…そんな姿勢を見せると、他のお客さんも
こちらをうっとりとした目で見てくる
あ、環のお客もこっち見てるな…
あのお客が環を指名した時にでも、接客に混ざってみるか…
女の子と踊りながら考えるのは接客のこと
…まぁ、正直いうとダンスは好きではない
特にこういったタイプのものは特に
ハルヒと同じだ、これなら盆踊りの方が性に合っている
「麗さまは、ダンスもお上手ですのね…?」
「そう?…お姫さんに恥ずかしいトコを見せたくなくて、必死なやけかもしれまへんえ?」
「ふふ…そんな麗さまは想像できませんが、もしそうでも、こうやって踊ってくれただけで、私は嬉しいですわ…」
「そら、俺もおんなじや…こないな、かいらしいお姫さんとダンスをご一緒でけるなんてね…?」
「やだ、麗さまったら…♡」
言葉と共に、手を握り直すと
お客さんの顔がみるみる染まっていく…
顔を背けられても耳まで真っ赤なのが何よりの証拠
「ほら、パートナーの顔を…俺をしっかり見て…?」
***
「「なんだ、麗さん全然踊れるんじゃん?」」
曲に合わせて踊る、一つ上の先輩
その足取りは軽く、苦手なようには見えない
「アイツは大体、なんでもそつなくこなすからな…ダンスなんて完璧だぞ」
「じゃあなんであんなに拒んでたのさ」
「言っていた通りだが?」
“面倒くさい”
部室での一言を思い出す
…え?ただそれだけの事で?
「なんか…」
「さらにイメージが…」
「そうか?素直という点なら、“清純派”として恥ずかしくない方だと思うが?」
いや、いやいやいや…それはなんか違うデショ
そう思っても言えず…光と共に頬をひくつかせる
「それより、ハニー先輩とモリ先輩がハルヒを捕獲する前に、俺たちもいくぞ」
「「はーい」」
殿が考えた計画の為、ダンスホールを後にする
「そういや、お客さんの相手は?」
光が思い出したように声に出す
「麗がいるだろう?…面倒くさいのは嫌だというから、この計画には呼ばなかったんだ
ダンスの相手くらいはしてもらわなきゃな…?」
不適に笑う鏡夜先輩…いや、魔王…
なるべく早く終えて、ホールに戻ろうと1人でに思った