sweet nightmare?




え?え?何で?俺は、新弥の腕の中にいるの?
そして、何で新弥はちょっと呼吸が荒いの?
あの淫魔野郎は、一体何をしていったんだ?!


「ね、ねぇ…新弥…どうしたの…?ホントに、何かあった?」

顔は火照っていて、側から見れば辛そうにも見えるその表情に俺は少し心配にもなった。
熱でもあるんじゃないかって思ったから。
少し緊張しながらも、その火照っている頬にそっと触れてみる。…やっぱり熱かった。
ゆっくり、顔を上げて新弥を見つめてその顔をはっきりと視界にいれてみた。

「…ッ…咲人…やべぇんだ…。俺……なんか、すげぇ……」

「う、うん……どっか辛いんだよね…?」

「………それが……すげぇ…………勃起してるんだ……」




ーーーーん??

何か、イマイチピントのずれた答えが返ってきたような…

「…あの、淫魔に何かされたっぽくて……ギンギンに勃ってんだよ……こんなに勃ってんの中学生の頃、初めて1人でシた時くらいの…」

「や、や!いいから!そんな詳しく言わなくていいから!」

確かに、それは辛いだろう。同じ男としてもそれはわかる。でも、それをどうやって治めようって言うんだ…そう言われたら俺を抱き締めている新弥のソコに視線がつい行ってしまう。
……わ。すご……。え、そんなに?こんなの挿れたら俺壊れちゃう…ってそうじゃなくて!
そっちから意識を逸らさないと…でも、処理しないと辛いのは新弥だし…この場には俺しかいないし…
あ、新弥のが腰に当たって…俺も、なんかヤバいんですけど…?
そう思ってたら、脳内に何か声が響いてきて…

『ねー。早く、にーやのソレ何とかしてあげなよー。咲人も、シたいんでしょー?物欲しそうな顔して見てたくせにー。にーやのおっきいので、奥までいっぱい突いて欲しいんでしょ?』

…そんな、の…俺は…だって…単に処理するだけなんて、嫌だし…

『そんなの、はっきり好きだって言えばいいじゃん?変なところ怖がりだねー?咲人はー。
にーやにも、咲人の気持ち伝わってるよ?大丈夫だってー』

『咲人のことが好きだから、にーやもそんなにおっきくなってんだよー?ね?』

……ホント、に?

そっと、指先で新弥のソレにズボンの上から触れてみる。それだけで、ピクッと大きく震えた気がして。
新弥の荒い息が、俺にかかる…もう、いいや。
どうにでもなってしまえ。

「…にい、や……俺が、にいやのしてあげるから…安心して?」

そう言えば俺は笑って、新弥のズボン越しに大きく膨れ上がっているソレにそっと口付けた。


男のを口でするなんて、初めてだけど新弥のものだと思えば抵抗は無い。
ゆっくりと、ジッパーを下ろして下着の隙間からそっとその大きくなっているソレを取り出す。軽く手で扱けば、また大きく脈打つソレ…先端から先走りの雫が、溢れてくるのがわかれば迷いなくそこに口付けた。
鼻にくるような独特な匂いにむせ返りそうになるけど、そこは耐えて先端を口に含んだ。

「あっ…咲人…ッ?…ちょっ…」

口内に含めばどっと溢れてくる苦い蜜を啜っては、ちゅっと吸い上げて根元を擦る。裏側にも舌を這わせたり、先端から根元にかけて何度も舐め上げたりしているとまた新弥のソレは大きくなった。
ーー…凄い…。こんな、大きくなるなんて。
顔に熱が集まるのを感じながら、俺はその行為を続けた。口内いっぱいに膨らんだソレに、俺は少し呼吸するのが苦しくなってくる。
「はぁっ…ん、く…んむ…ふ…」

どんどん溢れてきた先走りを吸い上げて、袋の部分もそっと指先で揉んであげた。
すると、新弥がぐんって脈打って…

「…あっ…!ごめ…咲人…」

口内いっぱいに吐き出された白濁…飲み込みきれなかったソレが口の端から垂れる。
指先で、そっと拭いつつゆっくりと飲み込んだ。新弥を見上げて、微笑んだ。

「気持ち、良かった……?」

「う、うん…そりゃ……」

「良かった……」

でも、まだおさまってそうには無い新弥のソレに…俺はまた軽く口付けて…

「新弥……ね、イイよ。挿れたい、でしょ?
…俺で良かったら……俺、新弥ならイイから…
新弥の事好きだから、ね…抱いて?…」

そう新弥を見つめながら、うっかり告白も混じえて俺はそう告げた。
 
「…ッ…イイの、か?…でも、…」

戸惑っているような新弥の視線を受け流しながら、俺は頷いてまた新弥の昂りをそっと舐め上げた。

結局、俺と新弥はその日関係を持って新弥のヤバい衝動は解消された訳なんだけど…実はそれから、付き合う事になったんだよね。
新弥は、ああ見えて真面目だからちゃんと考えてくれたみたいで。
俺としては、幸せな事この上ないんだけど…
厄介なのは、あの淫魔2人。時々現れては、ちょっかいかけてくるんだよね…
それさえ無ければ、文句はないんだけどさ。

「…ちょっと、タカ。何で新弥にくっ付いてんの。離れろ。」

「えーー。いいじゃんー。ねー?にーやー?」

「え?あ?嫌…俺は…」

「タカ。お前はこっちだろ?新弥は、咲人に返してやれよ。」

「わかったー。ユウが言うなら!」

「……早く帰れよ。淫魔共…」

俺の悩みは、まだ尽きそうに無い…かも。
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