この関係に名前をつけて(久保×山下)
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「美月〜」
そう言いながら私の肩にもたれかかってくる同期。
一度乃木坂から離れてまた戻ってきてくれた、アンダーからまた戻ってきてくれた、私の隣に戻ってきてくれた、親友みたいな、戦友みたいな、パートナーみたいな、言語化するのは難しい、そんな人。
「久保、今日は早く帰りなよ」
「え〜帰らなきゃいけない?」
「家すぐそこでしょ」
「美月は史緒里と一緒にいるの嫌?」
「嫌、じゃないけどさ…明日朝早いし」
「史緒里も美月と同じ時間に起きるからいいでしょ」
「ベット1個しかないしさ」
「この前一緒に寝たじゃん」
全く…こっちの気持ちも考えて欲しい。
私がどれだけ理性を押さえ込んでいるか、彼女は気づいていないだろう。
最近、彼女の行動はエスカレートしてきている。
仕事中こそ距離を取ってくれるものの、夜中にピンポンがなったかと思えば、すっぴんで大量の荷物を抱えた彼女がいたり、エントランスの前で子猫みたいに丸まった彼女がいたり。
これ以上私に何を求めるというのだ。
「お風呂上がった〜」
「はいよ〜」
結局、今日も私は理性を保たなければならないようだ。
「髪乾かして」
「子どもか!」
そう言いながらも乾かしてあげる私は、久保に弱いんだと思う。
「寝てるし…」
まだ水滴が滴る髪の毛の水分を取りながら、久保の様子を見に行くとソファーで丸くなって寝ていた。
「久保、久保〜」
「ん?」
眼を擦る彼女を不覚にも可愛いと思ってしまった。
「ベットで寝な」
「美月も一緒に寝る?」
だから釣るのはやめてって。
ファンの人から小悪魔なんて呼ばれているけど、久保の方がよっぽど無自覚小悪魔だと思う。
「はいはい、寝るから」
「ふふ、好き…」
ほっぺたに不思議な感覚がして、久保は寝室の方へとことこという効果音がつきそうな歩き方で、消えていった。
ん?私、今何された?
もしかして、久保にキスされた?
そんなわけない。
私も妄想が得意になったな。
いや、でも確かに。
彼女の唇と私の頬が触れ合ったはず…。
久保が寝ているベットの中に潜り込む。
距離が近い分、幸福度が増しているのは気のせいだろうか。
この日から私の中で何かが吹っ切れた。
「史緒里〜おいで」
嬉しそうにぴょんぴょんとこちらによってきて、私の膝の上にちょこんと座る日もあれば、
「史緒里はえらいねぇ」
頭をポンポンと撫でて褒めてやる日もあれば、
「頑張ってるよ、史緒里は」
私の腕の中で泣きじゃくる日もある。
久保から史緒里呼びに変えた。
できるだけ優しく甘く接するようになった。
彼女の好意がもっとこちらに向いてくれるようにと願いを込めて。
「美月、今日泊まり行ってもいい?」
「いいよ、今からCanCamの撮影で遅くなるから、合鍵」
「ありがと、待っとくね」
「うん」
久保を優しく抱きしめて、私は次の現場に向かった。
私たちは付き合っているわけではない。
久保の想いが本当に私に向いているかも分からない。
確実なことは私は久保史緒里に恋をしているということだ。
この曖昧で、脆い関係。
なんて名前をつければいいんだろう…。
「あの2人不思議だよね…」
「確かに、どっちかが告白すれば」
「よだよだみたいにね」
「桃ちゃんだって祐希のこと好きだったじゃん」
「違うよ、今も好きなんだよ」
「桃ちゃん〜」
「久保様は絶対に山下のこと好きなのに」
「美月も絶対に好きでしょ」
「やっぱりおかしいよね、あの2人…」
「「あ、梅!」」
「まあ時間の問題じゃないの?」
「早くくっつくといいね…」
そう言いながら私の肩にもたれかかってくる同期。
一度乃木坂から離れてまた戻ってきてくれた、アンダーからまた戻ってきてくれた、私の隣に戻ってきてくれた、親友みたいな、戦友みたいな、パートナーみたいな、言語化するのは難しい、そんな人。
「久保、今日は早く帰りなよ」
「え〜帰らなきゃいけない?」
「家すぐそこでしょ」
「美月は史緒里と一緒にいるの嫌?」
「嫌、じゃないけどさ…明日朝早いし」
「史緒里も美月と同じ時間に起きるからいいでしょ」
「ベット1個しかないしさ」
「この前一緒に寝たじゃん」
全く…こっちの気持ちも考えて欲しい。
私がどれだけ理性を押さえ込んでいるか、彼女は気づいていないだろう。
最近、彼女の行動はエスカレートしてきている。
仕事中こそ距離を取ってくれるものの、夜中にピンポンがなったかと思えば、すっぴんで大量の荷物を抱えた彼女がいたり、エントランスの前で子猫みたいに丸まった彼女がいたり。
これ以上私に何を求めるというのだ。
「お風呂上がった〜」
「はいよ〜」
結局、今日も私は理性を保たなければならないようだ。
「髪乾かして」
「子どもか!」
そう言いながらも乾かしてあげる私は、久保に弱いんだと思う。
「寝てるし…」
まだ水滴が滴る髪の毛の水分を取りながら、久保の様子を見に行くとソファーで丸くなって寝ていた。
「久保、久保〜」
「ん?」
眼を擦る彼女を不覚にも可愛いと思ってしまった。
「ベットで寝な」
「美月も一緒に寝る?」
だから釣るのはやめてって。
ファンの人から小悪魔なんて呼ばれているけど、久保の方がよっぽど無自覚小悪魔だと思う。
「はいはい、寝るから」
「ふふ、好き…」
ほっぺたに不思議な感覚がして、久保は寝室の方へとことこという効果音がつきそうな歩き方で、消えていった。
ん?私、今何された?
もしかして、久保にキスされた?
そんなわけない。
私も妄想が得意になったな。
いや、でも確かに。
彼女の唇と私の頬が触れ合ったはず…。
久保が寝ているベットの中に潜り込む。
距離が近い分、幸福度が増しているのは気のせいだろうか。
この日から私の中で何かが吹っ切れた。
「史緒里〜おいで」
嬉しそうにぴょんぴょんとこちらによってきて、私の膝の上にちょこんと座る日もあれば、
「史緒里はえらいねぇ」
頭をポンポンと撫でて褒めてやる日もあれば、
「頑張ってるよ、史緒里は」
私の腕の中で泣きじゃくる日もある。
久保から史緒里呼びに変えた。
できるだけ優しく甘く接するようになった。
彼女の好意がもっとこちらに向いてくれるようにと願いを込めて。
「美月、今日泊まり行ってもいい?」
「いいよ、今からCanCamの撮影で遅くなるから、合鍵」
「ありがと、待っとくね」
「うん」
久保を優しく抱きしめて、私は次の現場に向かった。
私たちは付き合っているわけではない。
久保の想いが本当に私に向いているかも分からない。
確実なことは私は久保史緒里に恋をしているということだ。
この曖昧で、脆い関係。
なんて名前をつければいいんだろう…。
「あの2人不思議だよね…」
「確かに、どっちかが告白すれば」
「よだよだみたいにね」
「桃ちゃんだって祐希のこと好きだったじゃん」
「違うよ、今も好きなんだよ」
「桃ちゃん〜」
「久保様は絶対に山下のこと好きなのに」
「美月も絶対に好きでしょ」
「やっぱりおかしいよね、あの2人…」
「「あ、梅!」」
「まあ時間の問題じゃないの?」
「早くくっつくといいね…」
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