重なり合う想い(高山×山下×松村)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おはよう」
「おはようございます」
私1人しかいなかった楽屋に大好きな人が来た。
今日は久しぶりの2人仕事。
「美月〜、今日の私の顔やばくない?」
「え、いつも可愛いですよ…」
「ほんと冗談だけは上手くなったんだから」
そんなことないんだけどな…。
いつだって大好きな人は可愛く見える。
人はこれを恋と呼ぶのかもしれない。
「ね、一実さん」
席に着いた一実さんの足元にしゃがんで声をかける。
「なーに?今日は甘えたさん?」
一実さんは私の頭を優しく撫でてくれる。
私はこの優しい一実さんの手が大好きだ。
私がどれだけ一実さんのことを想ったとしても、一実さんはただの後輩にしか思ってないことを私は分かっている。
バラエティで一実さんを見つめても、雑誌や写真集で一実さんの名前を出しても、積極的に話しかけに行っても…一実さんは気づいてくれない。
それでも私は一実さんの事が好き。
「今日仕事終わったらご飯行きませんか?」
「え、行く〜!」
「良かった…この前マネージャーさんに連れてってもらったご飯屋さんが美味しくて、一実さんと行きたいな〜って思ってたんです」
「なに?そんな嬉しいこと言ってくれんの?」
一実さんはにこにこと上機嫌。
でも私の気持ちはきっと何も分かっていない。
「気づいてくれないか…」
ぼそっと言った一言にすら気づいてくれない。
無事に撮影やら取材やらも終わり、スタッフさんが来るのを待っている。
30分くらい待っててって仲良いマネージャーさんが伝えにきてくれた。
また2人の楽屋に戻る。
「美月おいで」
そう言い、一実さんが膝をぽんぽんっと叩くから、いたずらっぽく向かい合わせに座ってみた。
「え、そっち向きなの?」
「だって一実さんが座ってって言ったんじゃないですか〜」
「言ったけどさ〜」
一実さんのくしゃっと笑う顔は可愛い愛おしい。
「なんか美月赤ちゃんみたい〜」
「じゃあ、一実さんはママ?」
「こんな可愛い子が娘になってくれるならママになってもいいなぁ…」
ここまで言っても気づかないのが一実さん。
「一実さん…」
私が神妙な声で呼ぶから、どうしたの?なんて優しい笑顔を見せる一実さん。
「私、一実さんのこと好きですよ」
「ありがとう。私も美月のこと大好き。」
そう言いぎゅーぎゅーと抱きしめてくる。
違う、私の好きは、その好きじゃない。
一実さんの好きと私の好きは全くの別物だ。
私は出てくる涙を見られたくなくて、顔を下に向ける。
すると一実さんは優しいから私の顔を覗き込もうとしてくる。
「どうしたの?美月…」
なんて言いながら。
一実さんの顔が視界に入った瞬間に唇を重ねる。
「私の好きはこの好きだから」
私は一実さんと話す勇気が無くなって楽屋を飛び出した。
「美月?どうしたん?」
廊下の隅で小さくなっている私に、優しい関西弁で話しかけてくれた先輩。
でも私は返す余裕も無くてただ黙り込んでいる。
「なんがあったかわからんけど、まちゅの楽屋くる?」
こくんと頷くと、松村さんは私の手を握って楽屋まで連れて行ってくれた。
「ほんまにどうしたん?」
「言いたくない…です。」
「そっか…言いたくないか」
しばらくただただ静かな時間が流れていく。
「もしもし?一実ちゃん?」
松村さんが電話を取る。
「うん…いるけど」
「美月泣いててん、まちゅどうしたらいいの」
「ダメ、来たら。今日はまちゅが連れて帰るから。お互いに冷静になりい。」
「うん、じゃあまた明日」
「聞きましたか…?」
「ごめん、聞いちゃった。」
「私が悪いんです全部、一実さんは何も悪くないんです。」
「でもな、まちゅ知ってたで、美月が一実ちゃんのこと好きだって。」
「え…。」
「なあ、今日まちゅの家きーひん?」
なんだか1人になりたくなかった私は、首を縦に振った。
「どうぞ、上がって」
松村さんは可愛いものが好きだからピンクとかでまとめられているのかと思ったら、意外と白を貴重にまとめてあるオシャレな部屋だった。
まちゅご飯作るの苦手やねんなんて言いながら、冷蔵庫から出てくる手の込んだ料理の数々。
美彩さんが作ってくれたものらしい。
たまに松村さんのお家に遊びに来て、またご飯作ってないのって怒られて、いつもこうやって作って置いていってくれるって嬉しそうに話してくれた。
松村さんの優しい関西弁と可愛い笑顔に少しずつ心が癒されていく。この優しい松村さんに私は幾度となく助けられてきた。きっと明日も明後日も1年後も…ずっとずっと助けてくれるんだと思う。
美彩さんの作ってくれたご飯を食べて、2人でソファーに座って少しお酒を飲む。
私は中々話す気になれなくて、ずっと松村さんの話に耳を傾けている。私の小さな相槌にもきちんと気づいてくれる。松村さんは本当に後輩に優しい。
「ねえ、美月」
今までと違ったトーンの声と同時に、唇に柔らかな感触がした。
「え?」
「なあ、まちゅ美月のこと好きやねん」
「ふふ、ありがとうございます」
これも松村さんの優しさの1つかと思った私
「ねえ、これでも冗談やと思う?」
ソファーに押し倒される。
「ねえ、ちゃんと否定してよ、嫌いだって言って、そしたらもう美月から離れるから」
松村さんの声は少し震えていた。
「お願い、美月…」
額にぽたんと松村さんの涙が落ちてきた。
何かのスイッチが入ったんだと思う。
「お願い、1回だけでいいから抱いてください…」
「おはようございます」
私1人しかいなかった楽屋に大好きな人が来た。
今日は久しぶりの2人仕事。
「美月〜、今日の私の顔やばくない?」
「え、いつも可愛いですよ…」
「ほんと冗談だけは上手くなったんだから」
そんなことないんだけどな…。
いつだって大好きな人は可愛く見える。
人はこれを恋と呼ぶのかもしれない。
「ね、一実さん」
席に着いた一実さんの足元にしゃがんで声をかける。
「なーに?今日は甘えたさん?」
一実さんは私の頭を優しく撫でてくれる。
私はこの優しい一実さんの手が大好きだ。
私がどれだけ一実さんのことを想ったとしても、一実さんはただの後輩にしか思ってないことを私は分かっている。
バラエティで一実さんを見つめても、雑誌や写真集で一実さんの名前を出しても、積極的に話しかけに行っても…一実さんは気づいてくれない。
それでも私は一実さんの事が好き。
「今日仕事終わったらご飯行きませんか?」
「え、行く〜!」
「良かった…この前マネージャーさんに連れてってもらったご飯屋さんが美味しくて、一実さんと行きたいな〜って思ってたんです」
「なに?そんな嬉しいこと言ってくれんの?」
一実さんはにこにこと上機嫌。
でも私の気持ちはきっと何も分かっていない。
「気づいてくれないか…」
ぼそっと言った一言にすら気づいてくれない。
無事に撮影やら取材やらも終わり、スタッフさんが来るのを待っている。
30分くらい待っててって仲良いマネージャーさんが伝えにきてくれた。
また2人の楽屋に戻る。
「美月おいで」
そう言い、一実さんが膝をぽんぽんっと叩くから、いたずらっぽく向かい合わせに座ってみた。
「え、そっち向きなの?」
「だって一実さんが座ってって言ったんじゃないですか〜」
「言ったけどさ〜」
一実さんのくしゃっと笑う顔は可愛い愛おしい。
「なんか美月赤ちゃんみたい〜」
「じゃあ、一実さんはママ?」
「こんな可愛い子が娘になってくれるならママになってもいいなぁ…」
ここまで言っても気づかないのが一実さん。
「一実さん…」
私が神妙な声で呼ぶから、どうしたの?なんて優しい笑顔を見せる一実さん。
「私、一実さんのこと好きですよ」
「ありがとう。私も美月のこと大好き。」
そう言いぎゅーぎゅーと抱きしめてくる。
違う、私の好きは、その好きじゃない。
一実さんの好きと私の好きは全くの別物だ。
私は出てくる涙を見られたくなくて、顔を下に向ける。
すると一実さんは優しいから私の顔を覗き込もうとしてくる。
「どうしたの?美月…」
なんて言いながら。
一実さんの顔が視界に入った瞬間に唇を重ねる。
「私の好きはこの好きだから」
私は一実さんと話す勇気が無くなって楽屋を飛び出した。
「美月?どうしたん?」
廊下の隅で小さくなっている私に、優しい関西弁で話しかけてくれた先輩。
でも私は返す余裕も無くてただ黙り込んでいる。
「なんがあったかわからんけど、まちゅの楽屋くる?」
こくんと頷くと、松村さんは私の手を握って楽屋まで連れて行ってくれた。
「ほんまにどうしたん?」
「言いたくない…です。」
「そっか…言いたくないか」
しばらくただただ静かな時間が流れていく。
「もしもし?一実ちゃん?」
松村さんが電話を取る。
「うん…いるけど」
「美月泣いててん、まちゅどうしたらいいの」
「ダメ、来たら。今日はまちゅが連れて帰るから。お互いに冷静になりい。」
「うん、じゃあまた明日」
「聞きましたか…?」
「ごめん、聞いちゃった。」
「私が悪いんです全部、一実さんは何も悪くないんです。」
「でもな、まちゅ知ってたで、美月が一実ちゃんのこと好きだって。」
「え…。」
「なあ、今日まちゅの家きーひん?」
なんだか1人になりたくなかった私は、首を縦に振った。
「どうぞ、上がって」
松村さんは可愛いものが好きだからピンクとかでまとめられているのかと思ったら、意外と白を貴重にまとめてあるオシャレな部屋だった。
まちゅご飯作るの苦手やねんなんて言いながら、冷蔵庫から出てくる手の込んだ料理の数々。
美彩さんが作ってくれたものらしい。
たまに松村さんのお家に遊びに来て、またご飯作ってないのって怒られて、いつもこうやって作って置いていってくれるって嬉しそうに話してくれた。
松村さんの優しい関西弁と可愛い笑顔に少しずつ心が癒されていく。この優しい松村さんに私は幾度となく助けられてきた。きっと明日も明後日も1年後も…ずっとずっと助けてくれるんだと思う。
美彩さんの作ってくれたご飯を食べて、2人でソファーに座って少しお酒を飲む。
私は中々話す気になれなくて、ずっと松村さんの話に耳を傾けている。私の小さな相槌にもきちんと気づいてくれる。松村さんは本当に後輩に優しい。
「ねえ、美月」
今までと違ったトーンの声と同時に、唇に柔らかな感触がした。
「え?」
「なあ、まちゅ美月のこと好きやねん」
「ふふ、ありがとうございます」
これも松村さんの優しさの1つかと思った私
「ねえ、これでも冗談やと思う?」
ソファーに押し倒される。
「ねえ、ちゃんと否定してよ、嫌いだって言って、そしたらもう美月から離れるから」
松村さんの声は少し震えていた。
「お願い、美月…」
額にぽたんと松村さんの涙が落ちてきた。
何かのスイッチが入ったんだと思う。
「お願い、1回だけでいいから抱いてください…」
1/2ページ