おまけの写真集
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今、数いる男性アイドルの中でトップの人気があるグループだと言ってもいいだろう。そのグループとは、ご存知Wave。そんなアイドル・Waveの中でのアイドルは専ら、歌手である栞里だ。
ある意味「アイドルの中のアイドル」の写真集付きのシングルが発売されたその日の、とある楽屋での様子…。
・
「………」
「あ、義人。お疲れ様。何見てるんだ?」
「…ああ、お疲れ。これ。栞里ちゃんの写真集。ここに置いてあったから」
「今日発売日だったのか。なるほど、だから翔のヤツ機嫌よかったのか」
「…そういう一磨こそ…」
「え、何?」
「……なんでもない」
「俺も一緒に見せてよ」
「ああ、うん…」
「これってアレだよな。コスプレするって言ってたヤツ?」
「そうみたいだ」
「へー。でも表紙は普通なんだな」
「あー!ちょっとそれ僕のだよー!」
「あ、お疲れ様。これ亮太の?ごめん、返すよ、はい」
「あっ……(まだ途中だったのに…)」
「いや、いいけどさー。一人でニヤニヤしながら見ようと思ってたんだけどねー。一緒にニヤニヤする?」
「べ!っつにニヤニヤなんかしないって!」
「まーまー。そんなのいいからリーダー♪3人で見よっ」
ー1着目:不思議の国のアリス風
「これ…何…?」
「アリスだよ、不思議の国の」
「……?」
「義人。まさかアリス知らないとか?ブフッ、ありえねー!」
「そんな言い方ないだろ、亮太」
「だってぇ~」
「今度DVD貸すから見てみたら?ディ○ニーだけど」
「…うん」
「でもさすが栞里ちゃん。似合ってるねぇ」
「うん、栞里ちゃんらしいな」
「ちょ、義人!何次のページ行こうとしてんの!?」
「いや……(他のも早く見たい…)」
「じっくり見るもんでしょー。一緒にニヤニヤするって言ったじゃない」
「するとは言ってないだろ」
「またまた。一磨の鼻の下伸びてたよ?」
「なっ…」
「ははっ、照れない照れない」
「照れてないって!」
・
「お疲れー!あー疲れた。撮影長引いちゃったよー」
「…うわ、ウルサイの来たよ」
「おいウルサイって何だよ。ってお前ら集まって何やってんの?」
「お疲れ様、翔。栞里ちゃんの写真集を見てたんだよ」
「ちょ、一磨っ」
「え!マジで!見る!俺も見る!見せて!」
「痛って!おい翔、押すなって」
「こっちに座れよ、ほら」
「ありがと!義人ももうちょいそっち寄って」
「……」
「それ僕のだからね。丁寧に扱ってよ」
「了解です三池さん!」
「なんで名字?」
「それより、翔も買うって言ってなかったか?」
「もちろん買ったよ、2セット!」
「2セット?」
「見る用と保存用!俺栞里ちゃんのファンだし。ファンなら当然だって!」
「でも来る時荷物持って来てなかったじゃん?僕は朝イチで買ったよ?ファンならトウゼン」
「ぐっ…。俺ア○ゾンで予約したんだ…」
「ネット予約は直接購入より入手遅れるよ?」
「テンション上がって一ヶ月前に予約したんだよ!」
「あはは!翔らしいな」
「うるさいなー!別にいいだろー!」
「悪いなんて言ってないよ」
「お前ら、そこまでにしとけよ。亮太まで翔と言い合うな」
「はーい」
「一磨、それどういう意味?」
「……」
「って義人ー!一人で先に見るなー!」
ー2着目:天使と悪魔風
「何これ超可愛くない!?な、な!」
「あ、ああ。と言うかそんなに顔に近付けなくても見えるから」
「翔~こっちが見えないんだけどぉー」
「あ、ごめん」
「栞里ちゃんも役者だね。天使と悪魔で表情が全然違うんだけど」
「ホントだな」
「さっすが俺の栞里ちゃん!」
「…小悪魔」
「ホントホント。この悪魔の栞里ちゃんは小悪魔って感じだね」
「フリフリエンジェルかわいー!」
「でもこの悪魔の衣装、ちょっと露出度高くないか…?」
「そう?脚とお腹と胸元だけじゃん」
「それ、高いって言わないのか…。最近の若い子の基準がわからない」
「若い子って。一磨も同年代じゃん」
「黒髪栞里ちゃんかわいー!」
「ほら、翔なんて何も考えずにかじり付いてるよ」
「あ、ああ。そうだな。(よくあのマネージャーがコレ許したよな)」
「あーどっちも捨てがたい!どうしよう義人!」
「…別にどうもしない」
ー3着目:メイド風
「あ。メイドさんだー」
「こんなの絶対似合うに決まってるじゃん!グッジョブ!」
「だね。確かに似合ってるもん。ねぇリーダー」
「あ、ああ。可愛いと思うよ」
「黒とピンクどっちが好き?ねぇリーダー」
「はいはいはいはい!俺どっちも!」
「翔は栞里ちゃんだったらどっちでもいいんだろ?ねぇリーダー」
「いちいち俺に振るのやめてくんない」
「いいじゃんいいじゃん。(最近一磨イジんの楽しいんだよねー)で、どっちが好き?」
「まぁ…黒かな。義人は?」
「俺は……ピンク…」
「俺はどっちも!」
「翔はわかったって。ちなみに俺も両方」
「お!お前もかよ!」
「何その手」
「握手!」
「やだ」
「はぁ!?ノリわりー!」
「さ!次見よーぜー」
「無視すんな!」
ー4着目:OL風
「栞里くん、お茶を煎れてくれたまえ。栞里くん、コピーを頼む。この後食事でもどうだね。とかとか!?キャーッ」
「翔…盛り上がってるとこ悪いけど、何か違うような…」
「え?違う?」
「まぁ違うでもないような…」
「でもこんな妄想しちゃうでしょ!お茶煎れて欲しいでしょ!なぁ亮太!」
「てゆーかなんでそんな中年上司の喋り方なんだよ。ホンット翔はバカだよね~」
「バカってなんだよ!」
「褒めてんの」
「そ…それなら良いけどさ」
「………」
「何、義人。何か言いたそうだけど?」
「…別に」
「ほらほら翔、栞里ちゃんお茶煎れてるぞ。よかったな」
「うわホントだ!これはやってもらいたいよな!」
「この右下、コピー取ってるんじゃないか?よかったな」
「…ねぇ義人、何が"よかった"のかわかる?」
「バカだ……」
・
「あ、はい。今日は雑誌の撮影で。いえ、おかげさまで。はい、お疲れ様でした。…ふぅー、おっつかれー」
「お疲れ様、京介」
「誰かいたのー?」
「ああ。宇治抹茶の一条さん。何か荷物抱えてスキップしてたけど」
「ふーん。で、お前が持ってるのは何なんだよ?」
「あ、コレ?お願いしてたやつ。これ」
「あー!栞里ちゃんの写真集とCD!え、サイン付き!?超ずりー!」
「頼んでたんだよ。発売してからでいいから頂戴ねって」
「ってことは~ついさっき栞里ちゃんに会ったって事じゃない?」
「亮太…」
「はぁー!?何それ!ありえねー!抜け駆けはナシだろ!」
「ほら…。言わなかったら気付かないんだから黙ってろよ」
「だってぇ~おもしろいんだも~ん」
「お前なぁ…」
「抜け駆けした訳じゃないよ。お願いしてただーけ」
「俺らに黙ってるのが抜け駆けって言うんだよ!」
「何?嫉妬~?俺と栞里ちゃんが仲良いから」
「京介。ストップ。二人とも落ち着け。特に翔」
「だって京介のヤツ!」
「わかったわかった」
「ははっ。毎日毎日、飽きないのかねぇ~」
「…亮太も悪いぞ」
「まぁま、機嫌直してよ。ちゃんと全員分のお願いしておいたからさ」
「え!?」
「あとで受け取りに行けば?俺からもらうより栞里ちゃんからもらう方がいいと思って」
「ホントにー!京介もやる時はやるなぁ!」
「…翔に上から言われるのシャクに障るんだけど」
「なんか悔しいけどありがと!」
「僕もあとでもらいに行こー」
「「 (……保存用にしよう) 」」
「今みんなで見てたんでしょ?仕切り直して見ようよ。俺も見たいし」
ー5着目:CA風
「あ……これの写真もらった」
「え!なんで!なんで義人が!?うっそ!いつ!?」
「ホントだよー、なんで義人が?」
「いや……多分丁度ドラマ共演の時期と重なってたから」
「ああ、そう言えば義人、単発でドラマに栞里ちゃんとゲスト出演したんだよな」
「うん」
「その時も栞里ちゃんCAの役だったよねぇ」
「その時も翔のヤツ、ギャーギャー騒いでなかった~?」
「トーゼン!いつもと違う服装の栞里ちゃんと絡めるんだろ!?羨ましいに決まってるじゃん!」
「制服シリーズいいよね、確かに。男のロマンでもあるし。ねぇリーダー」
「亮太、やめろ…」
「とりあえず、義人。その写真全員に一斉送信すること。おっけー?」
「わかった…」
「よし!来い!」
「翔、ケータイ開けるの早すぎ」
「そういう京介もな」
「 (3枚もらったけど、送るの1枚にしよう…) 」
ー6着目:教師風
「わー栞里ちゃんエロ可愛いくね?」
「と言うよりもエロいと思う」
「京介の目がやらしー!」
「うるさい翔。顔赤くなるお前はよっぽどお子様だね」
「だって色々考え…いや!何でもない!」
「翔もやらしーい。ま、これこそ男のロマンだよね」
「あ、そうだ。今度この格好で俺らの番組に出てもらうのはどう?」
「いいね!さっすが京介。途中のコントのとことか」
「3年W組栞里先生とか?んで俺らが生徒」
「でも特に京介がぶち壊しそうなんだけど」
「確かに。我慢できなくなるかもね~。こっそりやるよ」
「おい京介!亮太!おおお俺は反対だ!…見たいけど!反対!」
「俺も反対。リーダー命令」
「そんな時だけリーダー命令なんてズルくなーい?」
「絶対亮太がおもしろがるし、京介と翔が喧嘩するのが目に見えてる」
「……言えてる」
ー7着目:女子高生風
「もう可愛い。もうだめ。俺もうだめ。おやすみ」
「あーあ。翔が息絶えた」
「亮太もそっとジャケット掛けるなよ」
「うるさいヤツにはそのまま眠ってもらおうと思って」
「うるさいってなんだー!」
「うわっ!もービックリしたー。それだよそれー」
「俺の取り柄なの!って言うか京介!そこ何やってんだよ!」
「別に?義人とセーラーとブレザーどっちがいいか話してただけだけど?」
「そのニヤニヤ顔ムッカつく!」
「あ、出てた?だって可愛いから」
「栞里ちゃんモテただろうねぇ。つい数年前までこんな感じだもんね。まぁ僕らもだけどさ」
「はっ!告白とかされたのかな!」
「まぁされただろうねぇ。京介みたいな手ぇ早いヤツらはほっとかないでしょ」
「亮太、俺を例に出さないでくれる?まぁ否定はしないけど。でも例え一磨でもほっとかないでしょ」
「俺っ?」
「栞里ちゃんが部活のマネージャーだったら~とか。せんぱ~い!とか呼ばれたら」
「まぁ、俺は…俺、も?うん、まぁ。そうだな、うん。うんじゃなくて」
「ははっ、一磨の焦った顔笑えるんだけど!」
「笑うなよ!…ったく。俺より義人の方が例えやすいだろ」
「あ、逃げた。まぁね~。義人でもほっとかな」
「うん」
「「「 早っ! 」」」
ー8着目:ナース風
「こんなナース服反則だよっ!だめだめ!」
「もう衣装がどんどんアレな方向にアレンジされてるもんねぇ」
「すっごく可愛いと思うけど?」
「可愛いけど!俺だけの為にこの衣装着てくれたらいいのにー!」
「翔。そんなの誰もが思ってると思うぞ」
「え?一磨も?」
「えっ」
「はい一磨墓穴掘ったー」
「……珍しい」
「くくっ、まぁしょうがないよね~」
「はぁ、その肩の手をどいてくれ…京介」
「まぁま、誰もが思うことだからさ、リーダー♪そんなに顔を赤らめないでさぁ」
「もう亮太が楽しそうなのが悔しいわ俺」
「え、そぅお?」
「…悪魔の角と尻尾が見える気がする」
「もうやだ!ライバル多過ぎ!俺の栞里ちゃんなのに!」
「誰が翔のだって?お・れ・の。だからね」
「ありえねー!それだけは一番ありえねー!」
「………はぁ」
ー最後の2ページ
「総まとめで全部の衣装の栞里ちゃん見ると興奮しちゃうね」
「だから京介、目がやらしーんだって!」
「でも可愛いと思わない?俺選べないな~」
「あ、アレやろーぜ!ほら、高校んときにやったさ。せーので一斉にどの子が好きか指さすヤツ!」
「ははっ、翔、高校までそんな事やってたの?せいぜい中学止まりじゃない?」
「そ、そう!中学中学!」
「ま、今から俺らそれやるんだよね?いいじゃん。おもしろそうだし」
「よし。じゃあいい?せーのでお気に入りの栞里ちゃんを指さすよ?」
「俺全部好きすぎて選べないんだけど?」
「偶然だね、京介。僕もー」
「亮太も一つに決めてよ!一磨は決まった?」
「うん、まぁ」
「義人は?」
「……うん」
「うっわ、義人の趣味超気になるんだけど!」
「翔、茶化すな」
「ごめーん。じゃあ行くよ!」
「「「せーのっ」」」
翔 → ナース
京介 → ピンクメイド
亮太 → 天使
一磨 → ブレザー女子高生
義人 → 教師
「「「 ……… 」」」
「ぶっは!義人と美人教師って組み合わせなんかエッロ!」
「亮太ー!栞里ちゃんをエロ対象にすんなー!」
「ははっ、でも確かに禁断な香りするよね」
「た、たしかに」
「……そうか?」
「で、一磨はなんでブレザー?」
「この組み合わせはこれはこれで禁断…って言うかエロ親父的な香り」
「そこまで歳いってないし!」
「ふーん、そういうシュミなんだ一磨~」
「翔にそんな目で見られるなんて…」
「翔はなんか納得。ナース服だけ過剰反応してたしねぇ」
「え、そうだっけ?そんな反応した?」
「なんとな~くね」
「実在する職業の制服をあんな感じにアレンジしてたらそそられちゃうよね」
「そっ…!俺はただ一番似合ってると思っただけで!いや、どれも似合ってるけど!」
「プラスこの表情されちゃノックアウトだよね~。下心も出ちゃうよ。うんうん、わかるわかる」
「京介ー!聞けよー!」
「……京介は?」
「俺はメイド。ピンクの方。かなり迷ったけどね」
「なんでピンクなんだ?」
「色白な栞里ちゃんに似合う色だし、メイドって俺専用って感じで興奮しない?」
「京介らしいな、その答え…」
「わかるわかるー」
「じゃあそういう亮太はなんで天使な訳?」
「ま、僕が小悪魔だから?」
「「 なるほど… 」」
「それは似合うかもしれないな。栞里ちゃんと亮太の天使と悪魔のコスプレ」
「一磨!そんな提案すんなよ!なんか似合うのわかるから悔しいんだけど!」
「俺も悔しいから、メイドとご主人様やりたいな~」
「俺も…。教師同士で…」
「てっきり教師と生徒かと思ってたけど、そっちか」
「じゃあ俺も!ナースと患者!」
「「 患者かよ! 」」
などと、平和なやり取りが行われていた。
*** END ***