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◆「その後の真斗」3ページ目冒頭、
ボツになったもの
──プ、プ、プ……プルルルルル…プルルルル…
俺のスマホから発信音が鳴る。それは決して大きいものではないのにやたらと部屋に響く。不安そうな顔の彩は画面の文字をじっと見つめている。俺の被害妄想でもないと思うが、まるで電話の向こうに「出てくれ」と祈っているように見える。
──プルルルル…プルルルル…プルルルル
「……」
「……」
妙な緊張感が流れた。軽く30秒は鳴らしたのだが。留守番電話サービスには切り替わらないが、恐らく神宮寺は仕事中なのだろう。
この30秒の発信音が俺の心臓にもダイレクトに響いていた。
出るな、出てくれ、出るな、出てくれ。頭の中の俺と胸の中の俺が交互にそう言う。
俺はその痛く響く音を止め、初期設定の壁紙の画面に戻ったスマホをそのまま床に置いた。
その流れで彩の顔を見上げるとやはり不安そうな表情。しかしそれは見るに耐えない程だ。
「…真斗くん…」
「……っ」
か細く恐々と発せられた俺の名に、罪悪感が一気に押し寄せて来た。鼻の奥からまた涙腺を刺激してくる。
思わず顔を伏せた。するとそこには彩の拳が腹の前で握られている。俺はその両方を包んで…そのまま太ももの上に突っ伏した。
「ぅぅ…すまないっ…、お前を…恐がらせたい訳ではないのに…っ、ぅっ…ごめんなさいっ…」
我ながら情緒不安定だなと思う。
強気に出たり、脅してみたり、…泣いたり。これでは本当に彩に嫌われてしまう。…いや、もう嫌われていてもおかしくない。もう嫌われている、嫌われてもいいとすら思った。でもやっぱり…。
「…ぅ…、こんな、おれ…俺のこと…っ、嫌いにならないでほしい…っ」
思わず手に力が入る。彼女の体温と視線は感じるのに。何もリアクションが返ってこない事に不安になる。
「……っ。ぅぅ…グスッ、彩…っ、ごめんなさい…」
その不安が胸の中をぐるぐる渦巻く。
ああ情けない。この前もそうなのだが、この姿を晒してしまえるのならば…なぜあの時あの場面で彩に想いを告げられなかったのか。やはりそう思う。そっちの方が幾分も賢明だったろう。いやもう遅い…そんな後悔など。
こんな俺を見て、こんな事を言われ、彩はさぞ嫌悪感を抱いている事だろうな…。
「すまない…こんな…っ、嫌がらせをしている訳ではないんだ…」
「…大丈夫、わかってます。ただ…なんて言っていいか…」
「…ごめんなさい…、ぅぅ…、」
彩の膝の上でぎゅ、と小さくなる。涙が滲む。そしてそれが彼女の服を濡らしている事が瞼の感覚でわかった。
そしてそのまま固まっていると、俺の後頭部に手のひらが乗った。
「真斗くん、顔をあげてください」
「……」
俺は小さく頭を振る。彩の顔が見られない。
「ね、真斗くん。大丈夫ですから…」
俺を安心させる様に撫でるその手のひら。俺はそこで深呼吸をして顔を上げた。
……おわり……
えーん😭ってなってる真斗が激しく性癖ですが、後半のレンとの電話のやり取りのシーンに繋ぐのが難しく(真斗多重人格になりそうで笑)、自分的性癖シーンをカットしました。
いやはや…萎れて凹んで泣いてるまぁ様…好きです!!!!
ボツになったもの
──プ、プ、プ……プルルルルル…プルルルル…
俺のスマホから発信音が鳴る。それは決して大きいものではないのにやたらと部屋に響く。不安そうな顔の彩は画面の文字をじっと見つめている。俺の被害妄想でもないと思うが、まるで電話の向こうに「出てくれ」と祈っているように見える。
──プルルルル…プルルルル…プルルルル
「……」
「……」
妙な緊張感が流れた。軽く30秒は鳴らしたのだが。留守番電話サービスには切り替わらないが、恐らく神宮寺は仕事中なのだろう。
この30秒の発信音が俺の心臓にもダイレクトに響いていた。
出るな、出てくれ、出るな、出てくれ。頭の中の俺と胸の中の俺が交互にそう言う。
俺はその痛く響く音を止め、初期設定の壁紙の画面に戻ったスマホをそのまま床に置いた。
その流れで彩の顔を見上げるとやはり不安そうな表情。しかしそれは見るに耐えない程だ。
「…真斗くん…」
「……っ」
か細く恐々と発せられた俺の名に、罪悪感が一気に押し寄せて来た。鼻の奥からまた涙腺を刺激してくる。
思わず顔を伏せた。するとそこには彩の拳が腹の前で握られている。俺はその両方を包んで…そのまま太ももの上に突っ伏した。
「ぅぅ…すまないっ…、お前を…恐がらせたい訳ではないのに…っ、ぅっ…ごめんなさいっ…」
我ながら情緒不安定だなと思う。
強気に出たり、脅してみたり、…泣いたり。これでは本当に彩に嫌われてしまう。…いや、もう嫌われていてもおかしくない。もう嫌われている、嫌われてもいいとすら思った。でもやっぱり…。
「…ぅ…、こんな、おれ…俺のこと…っ、嫌いにならないでほしい…っ」
思わず手に力が入る。彼女の体温と視線は感じるのに。何もリアクションが返ってこない事に不安になる。
「……っ。ぅぅ…グスッ、彩…っ、ごめんなさい…」
その不安が胸の中をぐるぐる渦巻く。
ああ情けない。この前もそうなのだが、この姿を晒してしまえるのならば…なぜあの時あの場面で彩に想いを告げられなかったのか。やはりそう思う。そっちの方が幾分も賢明だったろう。いやもう遅い…そんな後悔など。
こんな俺を見て、こんな事を言われ、彩はさぞ嫌悪感を抱いている事だろうな…。
「すまない…こんな…っ、嫌がらせをしている訳ではないんだ…」
「…大丈夫、わかってます。ただ…なんて言っていいか…」
「…ごめんなさい…、ぅぅ…、」
彩の膝の上でぎゅ、と小さくなる。涙が滲む。そしてそれが彼女の服を濡らしている事が瞼の感覚でわかった。
そしてそのまま固まっていると、俺の後頭部に手のひらが乗った。
「真斗くん、顔をあげてください」
「……」
俺は小さく頭を振る。彩の顔が見られない。
「ね、真斗くん。大丈夫ですから…」
俺を安心させる様に撫でるその手のひら。俺はそこで深呼吸をして顔を上げた。
……おわり……
えーん😭ってなってる真斗が激しく性癖ですが、後半のレンとの電話のやり取りのシーンに繋ぐのが難しく(真斗多重人格になりそうで笑)、自分的性癖シーンをカットしました。
いやはや…萎れて凹んで泣いてるまぁ様…好きです!!!!