夏の銀時夢SS集
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23時。そう、私の帰宅時間である。出勤は8時。通勤に1時間半。アホかなホント。クタクタの体に鞭打ってコンビニでサラダとパスタとビールとタバコを買って帰ってきた。まずは一服したい。
ベランダの窓をガラガラと開けると夏のムワッとした空気が部屋の中を通り抜けた。昔買った鉢植えはいつの間にか枯れた。花だったものを横目で見ながら煙草に火をつける。フーと煙を吐くとフワフワと煙が揺らいで周りの風景に溶けていく。気管を通る清涼感が堪らない。
「…今日も一日お疲れ、私」
ベランダに肘をついて自分で自分を慰めた。
「ホント毎日お疲れオネーサン」
突然隣から男の低い声が聞こえ、バッと横を見た。同い年ぐらいの白髪の男。ブリーチしてんのか?
「えと、すみませんね変な独り言呟いちゃって」
「イヤイヤ、オネーサン毎日この時間に帰ってきてるじゃねーか。そらそんな独り言も出るってもんよ」
お疲れさん、と言って男が穏やかに笑う。男の背後にある月が白髪を美しく照らす。月が似合う男っているんだ…と見惚れた。
「お疲れのオネーサンと話せたのも何かの縁だ。風呂入ったらココで一杯やらねーか?」
「は?」
「あぁ、変なことは考えちゃいねーよ。この壁隔てて酒飲んで喋ろーってだけだ。暇人なんだ」
私は暇じゃないんだが…と思いながらも、縁と言われてしまっては仕方ない。
「いいですよ。秒で入ってきますんで」
「ノリがいいねェ。酒は任せとけ。丁度買い込んだばっかりだったんだ」
ニッと白髪が笑う。それじゃあとでと言って煙草を消した。いつもと変わらない日常が変わりだした気がして、私は自然と笑みを零した。
ベランダの窓をガラガラと開けると夏のムワッとした空気が部屋の中を通り抜けた。昔買った鉢植えはいつの間にか枯れた。花だったものを横目で見ながら煙草に火をつける。フーと煙を吐くとフワフワと煙が揺らいで周りの風景に溶けていく。気管を通る清涼感が堪らない。
「…今日も一日お疲れ、私」
ベランダに肘をついて自分で自分を慰めた。
「ホント毎日お疲れオネーサン」
突然隣から男の低い声が聞こえ、バッと横を見た。同い年ぐらいの白髪の男。ブリーチしてんのか?
「えと、すみませんね変な独り言呟いちゃって」
「イヤイヤ、オネーサン毎日この時間に帰ってきてるじゃねーか。そらそんな独り言も出るってもんよ」
お疲れさん、と言って男が穏やかに笑う。男の背後にある月が白髪を美しく照らす。月が似合う男っているんだ…と見惚れた。
「お疲れのオネーサンと話せたのも何かの縁だ。風呂入ったらココで一杯やらねーか?」
「は?」
「あぁ、変なことは考えちゃいねーよ。この壁隔てて酒飲んで喋ろーってだけだ。暇人なんだ」
私は暇じゃないんだが…と思いながらも、縁と言われてしまっては仕方ない。
「いいですよ。秒で入ってきますんで」
「ノリがいいねェ。酒は任せとけ。丁度買い込んだばっかりだったんだ」
ニッと白髪が笑う。それじゃあとでと言って煙草を消した。いつもと変わらない日常が変わりだした気がして、私は自然と笑みを零した。
