夏の銀時夢SS集
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「銀さんって子供の頃どんな子供だった?」
蝉がジワジワと鳴く夏の昼。団子を食べていると横に座る鏡華が聞いてきた。
「どんな子供って……別にフツーじゃねェの?フツーにアホだったと思うよ?」
少し、嘘をついたかもしれない。今思うとアホなガキだったのはその通りだ。だが…他人から《鬼子》と呼ばれていたのも事実だ。きっとそれは一般的には《フツー》じゃないし、コイツが想像するような子供でも無いんだろう。
屍体から刀や食い物を盗って、何がなんでも生き延びていたガキの頃。それが俺にとっては《フツー》だった。……噎せ返るような暑さと匂いに慣れきってたあの頃の自分が今の俺を見たらなんと言うだろう。
「幸せ?」
「は?」
鏡華が丸い目をしながら俺を見つめる。
「いや、フツーの子どもだった頃からフツーじゃない大人になって幸せ?って」
「いやいやいや、なんだよフツーじゃない大人って」
時々コイツはアホなことを言うが…今回はまたとびきりアホなこと言ってきたな。
「銀さん子どものフツーだったんでしょ?今はさ、万事屋なんてよく分かんない仕事やってかぶき町中どころか江戸中に顔利くし、とりあえずそれってフツーじゃないよ?だから幸せかなー?って」
「あぁ、そういう……」
鏡華がなんの悪意もない、まるで無垢な子供のような眼差しで尋ねる。あぁ、コイツは本当に純粋に育ってきたんだろうな。俺には眩しすぎる。
「そうさなァ……まぁ、幸せってやつなんじゃねーの?」
「…自分のことなのになんでそんなあやふやなのよ」
少しムスッと頬を膨らませると小動物みてェだと、思わず口角が上がる。
寂しい目をしていたあの頃の俺よ。この街と眩しすぎるコイツが俺を《幸せ》にしてくれてるっぽいぞ。あの頃の匂いはもう無い。今あるのは……甘ったるい、幸せの匂いだけだ。
蝉がジワジワと鳴く夏の昼。団子を食べていると横に座る鏡華が聞いてきた。
「どんな子供って……別にフツーじゃねェの?フツーにアホだったと思うよ?」
少し、嘘をついたかもしれない。今思うとアホなガキだったのはその通りだ。だが…他人から《鬼子》と呼ばれていたのも事実だ。きっとそれは一般的には《フツー》じゃないし、コイツが想像するような子供でも無いんだろう。
屍体から刀や食い物を盗って、何がなんでも生き延びていたガキの頃。それが俺にとっては《フツー》だった。……噎せ返るような暑さと匂いに慣れきってたあの頃の自分が今の俺を見たらなんと言うだろう。
「幸せ?」
「は?」
鏡華が丸い目をしながら俺を見つめる。
「いや、フツーの子どもだった頃からフツーじゃない大人になって幸せ?って」
「いやいやいや、なんだよフツーじゃない大人って」
時々コイツはアホなことを言うが…今回はまたとびきりアホなこと言ってきたな。
「銀さん子どものフツーだったんでしょ?今はさ、万事屋なんてよく分かんない仕事やってかぶき町中どころか江戸中に顔利くし、とりあえずそれってフツーじゃないよ?だから幸せかなー?って」
「あぁ、そういう……」
鏡華がなんの悪意もない、まるで無垢な子供のような眼差しで尋ねる。あぁ、コイツは本当に純粋に育ってきたんだろうな。俺には眩しすぎる。
「そうさなァ……まぁ、幸せってやつなんじゃねーの?」
「…自分のことなのになんでそんなあやふやなのよ」
少しムスッと頬を膨らませると小動物みてェだと、思わず口角が上がる。
寂しい目をしていたあの頃の俺よ。この街と眩しすぎるコイツが俺を《幸せ》にしてくれてるっぽいぞ。あの頃の匂いはもう無い。今あるのは……甘ったるい、幸せの匂いだけだ。
