夏の銀時夢SS集
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ぼんやりと、街並みの向こうに淡い入道雲が浮かぶ。雨が降りそうなのか空気が少し生温い。蝉の声がするのにフィルターがかかってるかのように鈍く聞こえる。日差しはそこそこある。なのに暑すぎない。まるで夢の中にいるような感覚。ここに居るようで居ないような、ふと過去に戻るような変な感覚。
自分は足をちゃんと地につけていれるのか?盆前の夏、自分が何者か分からなくなる不思議な感覚に陥ってしまう。
「銀時?大丈夫?」
気付くと目の間に見知った顔。心臓が早鐘を打つ。どうやら道で立ち止まっていた上に呼吸もままならなくなっていたみたいだ。心配そうに見上げる彼女に「大丈夫」と短く返す。
「いや大丈夫そうじゃないけど?ちょっと茶屋に行こうか」
ほら、と言って彼女が手を差し伸べる。手を繋ぐと一気に体の中を血が巡る感じがした。ぼんやりとしていた視界が鮮やかな世界に変わる。
俺は今『生きている』。ちゃんと地に足をつけられている。小さな手がそれを認識させてくれている。自然と笑みがこぼれた。
「……お前のおかげで俺は亡霊にならずに済んでいるな」
「え?何?なんか言った?」
なんでもねェよ、と照れ隠しで言う。心の中では何度も言った『ありがとう』を言葉に込めて。
自分は足をちゃんと地につけていれるのか?盆前の夏、自分が何者か分からなくなる不思議な感覚に陥ってしまう。
「銀時?大丈夫?」
気付くと目の間に見知った顔。心臓が早鐘を打つ。どうやら道で立ち止まっていた上に呼吸もままならなくなっていたみたいだ。心配そうに見上げる彼女に「大丈夫」と短く返す。
「いや大丈夫そうじゃないけど?ちょっと茶屋に行こうか」
ほら、と言って彼女が手を差し伸べる。手を繋ぐと一気に体の中を血が巡る感じがした。ぼんやりとしていた視界が鮮やかな世界に変わる。
俺は今『生きている』。ちゃんと地に足をつけられている。小さな手がそれを認識させてくれている。自然と笑みがこぼれた。
「……お前のおかげで俺は亡霊にならずに済んでいるな」
「え?何?なんか言った?」
なんでもねェよ、と照れ隠しで言う。心の中では何度も言った『ありがとう』を言葉に込めて。
