#15.5 〜幕間〜夢主たるもの花言葉に堪能であれ
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◇◇
《スナック お登勢》が見えた。引き戸の格子から明かりが漏れている。それにドンチャン騒ぎしてる声も聞こえる。絶賛宴会中のようだ。扉の前で立ち止まる。やはり銀時に会えることを楽しみにしていたのだろう。心臓がバクバクとうるさい。いつも通り、いつも通り……と目を閉じ深呼吸して自分を落ち着かせた。
「よし」
パチッと目を開け、そして扉も開けた。
「こんばんは〜」
「おおおおお!銀さん!!愛しの鏡華ちゃんが来たぞォォォ!!」
「鏡華ァァァ!!」
「は?」
ガラリと扉を開けると、目に入ったのはテンションが高いグラサンのおじさんと、顔を真っ赤にさせてこちらに飛びついてきた銀時である。突然飛びついてきたせいで受け身も取れず思いっきり倒れてしまった。
「遅ェじゃねーかよォ〜!多串くんのとこで働かされすぎたかァ?なァ鏡華ァ〜」
「ちょっ、銀時!?おま、ヴァッ!酒臭ェ!!離れろバカヤロー!」
顔を近づけ抱きついてくる想い人に胸をときめかせるとかの話ではない。単純に酒臭い。酔っ払いすぎである。顔近づけんじゃねェ!離れろ!しか出てこない。
なので思いっきり蹴飛ばしてやった。
「ぐはぁ!」
「あーーー酒臭かった……」
「遅かったねェあんた。コイツらもう出来上がってるよ」
銀時を蹴飛ばして起き上がるとカウンターの向こうに居るお登勢さんが声をかけてくれた。出会い頭早々飛びついてきた毛玉のせいで店内がよく見えてなかったが、見渡すと新八くんはお通の曲でカラオケしてるし神楽ちゃんはキャサリンさんと何故か殴り合いをしてるし、お妙ちゃんはさっきのグラサンと酒の飲み比べをしている。アレ?ヅラに辰馬もいるじゃん。アイツらも顔真っ赤にして肩組んでる。何やってんの?他にも常連っぽいお客さんが居るが、一言で言うなら……カオスだ。
「始まってからだいぶ経ってるんです?」
「大体2時間ぐらいかねェ。コイツらペース早いんだよ」
へぇ〜と言いながらカウンターに座った。蹴飛ばした毛玉は床に転がっている。誰も助けようとしないのが今日誕生日を迎えたっていうのに憐れだ。いや私がやってしまったんだけども。
「最初は軽めにしとくかィ?ビール?」
「あ、ビールで。あざーす」
お登勢さんがグラスにビールを注いでくれて二人で乾杯した。こういう店で飲むビールはやっぱ美味い。それ以外にもこのカオスな空間は酒を美味くしてくれる。やっぱ酒は楽しいとこで飲まなくちゃなともう一口呷った。
「銀さんが大好きな鏡華ちゃーん!俺ァ君に会ってみたかったんだよォ!」
「ちょっと長谷川さん、酔っ払いが急に絡むんじゃないよ。ビックリしてるじゃないかィ」
突然肩をバンッと叩かれたと思って振り向いたらお妙と飲み比べをしていたグラサンだった。お登勢さんが『長谷川さん』と言っていたからには長谷川という名前なんだろう。てかなんでだ、物凄いニッコニコな笑顔で私を見ている。
……てか待って?何?なんて言った?『銀さんが大好きな鏡華ちゃん』?え、どっちの意味?待って?え、え……
「……ッはァッ!?ちょ、オイ、グラサンンン!それどーいう意味だゴラァ!」
「うわッ!何いきなり!恐ェんだけど!どーいう意味ってそのまんまだけどォ!?」
「だからそれがどーいう意味だって聞いてんだよ!」
「だから、銀さんがアンタのこと好きだって話!!」
「はッ…………はァァァァァァァッ!?」
まだ店内に入って数分だぞ!?なんて爆弾投下してきやがったこのグラサン!銀時が私の事を好き!?……好きィィ!?そんな事あるワケねーだろォォォ!?本人に聞こうにも奴はまだ床ですやすやおねんねしてやがる。いや私がやっちまったんだけどォォォ!
「ん?どーした鏡華ちゃん?顔が真っ赤だぞ?」
「はッ!?いや!?べ、べべべべつにィ!?」
「ちょっとどもり過ぎじゃないかィ?」
「うるせーババア!酒!酒だァ!酒くれェェ!一升瓶でくれぇぇ!」
ダメだ、シラフじゃこの空気に耐えられない。早く、早く酔わないと……!酔っ払いにならなきゃやってらんねェ……ッ!
《スナック お登勢》が見えた。引き戸の格子から明かりが漏れている。それにドンチャン騒ぎしてる声も聞こえる。絶賛宴会中のようだ。扉の前で立ち止まる。やはり銀時に会えることを楽しみにしていたのだろう。心臓がバクバクとうるさい。いつも通り、いつも通り……と目を閉じ深呼吸して自分を落ち着かせた。
「よし」
パチッと目を開け、そして扉も開けた。
「こんばんは〜」
「おおおおお!銀さん!!愛しの鏡華ちゃんが来たぞォォォ!!」
「鏡華ァァァ!!」
「は?」
ガラリと扉を開けると、目に入ったのはテンションが高いグラサンのおじさんと、顔を真っ赤にさせてこちらに飛びついてきた銀時である。突然飛びついてきたせいで受け身も取れず思いっきり倒れてしまった。
「遅ェじゃねーかよォ〜!多串くんのとこで働かされすぎたかァ?なァ鏡華ァ〜」
「ちょっ、銀時!?おま、ヴァッ!酒臭ェ!!離れろバカヤロー!」
顔を近づけ抱きついてくる想い人に胸をときめかせるとかの話ではない。単純に酒臭い。酔っ払いすぎである。顔近づけんじゃねェ!離れろ!しか出てこない。
なので思いっきり蹴飛ばしてやった。
「ぐはぁ!」
「あーーー酒臭かった……」
「遅かったねェあんた。コイツらもう出来上がってるよ」
銀時を蹴飛ばして起き上がるとカウンターの向こうに居るお登勢さんが声をかけてくれた。出会い頭早々飛びついてきた毛玉のせいで店内がよく見えてなかったが、見渡すと新八くんはお通の曲でカラオケしてるし神楽ちゃんはキャサリンさんと何故か殴り合いをしてるし、お妙ちゃんはさっきのグラサンと酒の飲み比べをしている。アレ?ヅラに辰馬もいるじゃん。アイツらも顔真っ赤にして肩組んでる。何やってんの?他にも常連っぽいお客さんが居るが、一言で言うなら……カオスだ。
「始まってからだいぶ経ってるんです?」
「大体2時間ぐらいかねェ。コイツらペース早いんだよ」
へぇ〜と言いながらカウンターに座った。蹴飛ばした毛玉は床に転がっている。誰も助けようとしないのが今日誕生日を迎えたっていうのに憐れだ。いや私がやってしまったんだけども。
「最初は軽めにしとくかィ?ビール?」
「あ、ビールで。あざーす」
お登勢さんがグラスにビールを注いでくれて二人で乾杯した。こういう店で飲むビールはやっぱ美味い。それ以外にもこのカオスな空間は酒を美味くしてくれる。やっぱ酒は楽しいとこで飲まなくちゃなともう一口呷った。
「銀さんが大好きな鏡華ちゃーん!俺ァ君に会ってみたかったんだよォ!」
「ちょっと長谷川さん、酔っ払いが急に絡むんじゃないよ。ビックリしてるじゃないかィ」
突然肩をバンッと叩かれたと思って振り向いたらお妙と飲み比べをしていたグラサンだった。お登勢さんが『長谷川さん』と言っていたからには長谷川という名前なんだろう。てかなんでだ、物凄いニッコニコな笑顔で私を見ている。
……てか待って?何?なんて言った?『銀さんが大好きな鏡華ちゃん』?え、どっちの意味?待って?え、え……
「……ッはァッ!?ちょ、オイ、グラサンンン!それどーいう意味だゴラァ!」
「うわッ!何いきなり!恐ェんだけど!どーいう意味ってそのまんまだけどォ!?」
「だからそれがどーいう意味だって聞いてんだよ!」
「だから、銀さんがアンタのこと好きだって話!!」
「はッ…………はァァァァァァァッ!?」
まだ店内に入って数分だぞ!?なんて爆弾投下してきやがったこのグラサン!銀時が私の事を好き!?……好きィィ!?そんな事あるワケねーだろォォォ!?本人に聞こうにも奴はまだ床ですやすやおねんねしてやがる。いや私がやっちまったんだけどォォォ!
「ん?どーした鏡華ちゃん?顔が真っ赤だぞ?」
「はッ!?いや!?べ、べべべべつにィ!?」
「ちょっとどもり過ぎじゃないかィ?」
「うるせーババア!酒!酒だァ!酒くれェェ!一升瓶でくれぇぇ!」
ダメだ、シラフじゃこの空気に耐えられない。早く、早く酔わないと……!酔っ払いにならなきゃやってらんねェ……ッ!
