#11.5 〜幕間〜恋とそうめん流しは夏の空
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「……流すよ……?」
鏡華の手にあるのは約100gの素麺。横にいる認定員の川崎に確認してもらい、一気に流し台に素麺を流し込む。水流の勢いもあり、素麺は弾丸のように流れていった。
「「「いっけえェェェェ!!」」」
鏡華と新八、神楽が声を揃えて叫ぶ。民衆も、うおお!と歓声を上げた。
「さすがとんでも物理の世界!あっという間に素麺見えなくなった!」
「だからメタい発言やめろっての」
テンション高めの鏡華に軽くツッコむ銀時。また、喜ぶ鏡華の姿を見てフッと微笑む。
―――ちゃんと、成功しますように……。
そう銀時が祈ったのもつかの間、給水している真選組の方がザワザワしだした。
「泉ィィ!」
階下から土方が鏡華を呼ぶ声が聞こえた。鏡華は急いで階段を降りて土方の元へと向かう。
「何、どしたの土方くん!?」
「すまねェ、想像以上に水の減りが早い。この給水車じゃ、素麺がココに着くまでに水が無くなりそうだ」
「なっ……!」
土方からの予想外の言葉に目を見開く鏡華。水が無ければそうめん流しは成功しない。だが、8kmもの距離を流せる量の水はすぐに準備できない……
「お困りかい、オネーサン」
どうしたものかと、鏡華が必死に頭を回転させてたところに、銀髪の間延びした声が聞こえてきた。
「銀時ィ……水が……水が、無いんだよ……」
半べそをかきそうな顔をして鏡華が銀時に話す。銀時は一つ大きなため息をついた。
「そんなこったろうと思ったぜ。ウチのは貸せねェぞ?水道代がエラいことになっちまう」
耳をほじりながらそう言い捨てる銀時に、鏡華と土方はカチンときた。
「オイ万事屋ァ、腐れ縁を見捨てんのか?こっちも給水車出してっからな。ここまで来たら成功してもらわにゃ困るんだよ」
土方がジロリと銀時を睨みつけた。
「まァまァそう言うなっての多串君よォ。誰が誰を見捨てるって?……手は打ってある」
「は?それってどういう……」
鏡華が驚いた表情で銀時に近づく。銀時はというと、耳くそをフッと吹き飛ばして鏡華の瞳を見つめた。鏡華は四徹明けの銀時の暗い瞳の中に、ほんの小さな光を見た。
「銀さん!悪ィ、遅くなっちまった!」
突然女性の声がパトカーの向こうから聞こえ、鏡華と土方が振り返る。そこには火消しのノボリと消防車と一緒に、金髪にねじり鉢巻姿の女性がいた。彼女こそは江戸で火消しとして活躍している《め組》の辰巳 、その人であった。
「おー待ってたぜ。よく来てくれたな」
「火消し……?」
こっちこっちと辰巳を呼ぶ銀時と動揺する鏡華。2人の元に辰巳が駆け寄った。
「アンタが宇宙一長いそうめん流しするって、酔狂な挑戦してるネェちゃんか!俺ァ火消しやってる辰巳ってモンだ。銀さんに頼まれてよ、水持ってきたぜ!」
ニッと笑って火消しの車を親指で指さす辰巳。まさかの展開に鏡華の目は見開いたままである。
「だから言ったろ?手は打ってあるって」
鏡華の方を見てニヤリと笑う銀時。鏡華の胸の中で、言葉にしづらい何かがブワァーと込み上げてきた。
「……ありがとう、銀時。辰巳さん!ホース上まで持って上がれますか!?」
そう言って鏡華は辰巳と一緒に流し台に水を流す作業に向かった。鏡華のバタバタと駆けていく様子を見て、銀時はヤレヤレと腕を組んだ。
「オメーがこんな気を回せるとはな」
土方が銀時の横に立ち話しかける。銀時は腕を組んだまま「別にィ」とぶっきらぼうに答えた。
「一応依頼料貰う予定なんでね。ちゃんと成功しねーと報酬貰えねーだろ。それに……」
「それに?」
鏡華を見つめながら銀時が口元を緩める。
「アイツの『夏の思い出』ってモンを、最高のモンにしてやりたいのさ」
その顔には腐れ縁だけでは説明できない、別の感情が宿っていた。
鏡華の手にあるのは約100gの素麺。横にいる認定員の川崎に確認してもらい、一気に流し台に素麺を流し込む。水流の勢いもあり、素麺は弾丸のように流れていった。
「「「いっけえェェェェ!!」」」
鏡華と新八、神楽が声を揃えて叫ぶ。民衆も、うおお!と歓声を上げた。
「さすがとんでも物理の世界!あっという間に素麺見えなくなった!」
「だからメタい発言やめろっての」
テンション高めの鏡華に軽くツッコむ銀時。また、喜ぶ鏡華の姿を見てフッと微笑む。
―――ちゃんと、成功しますように……。
そう銀時が祈ったのもつかの間、給水している真選組の方がザワザワしだした。
「泉ィィ!」
階下から土方が鏡華を呼ぶ声が聞こえた。鏡華は急いで階段を降りて土方の元へと向かう。
「何、どしたの土方くん!?」
「すまねェ、想像以上に水の減りが早い。この給水車じゃ、素麺がココに着くまでに水が無くなりそうだ」
「なっ……!」
土方からの予想外の言葉に目を見開く鏡華。水が無ければそうめん流しは成功しない。だが、8kmもの距離を流せる量の水はすぐに準備できない……
「お困りかい、オネーサン」
どうしたものかと、鏡華が必死に頭を回転させてたところに、銀髪の間延びした声が聞こえてきた。
「銀時ィ……水が……水が、無いんだよ……」
半べそをかきそうな顔をして鏡華が銀時に話す。銀時は一つ大きなため息をついた。
「そんなこったろうと思ったぜ。ウチのは貸せねェぞ?水道代がエラいことになっちまう」
耳をほじりながらそう言い捨てる銀時に、鏡華と土方はカチンときた。
「オイ万事屋ァ、腐れ縁を見捨てんのか?こっちも給水車出してっからな。ここまで来たら成功してもらわにゃ困るんだよ」
土方がジロリと銀時を睨みつけた。
「まァまァそう言うなっての多串君よォ。誰が誰を見捨てるって?……手は打ってある」
「は?それってどういう……」
鏡華が驚いた表情で銀時に近づく。銀時はというと、耳くそをフッと吹き飛ばして鏡華の瞳を見つめた。鏡華は四徹明けの銀時の暗い瞳の中に、ほんの小さな光を見た。
「銀さん!悪ィ、遅くなっちまった!」
突然女性の声がパトカーの向こうから聞こえ、鏡華と土方が振り返る。そこには火消しのノボリと消防車と一緒に、金髪にねじり鉢巻姿の女性がいた。彼女こそは江戸で火消しとして活躍している《め組》の
「おー待ってたぜ。よく来てくれたな」
「火消し……?」
こっちこっちと辰巳を呼ぶ銀時と動揺する鏡華。2人の元に辰巳が駆け寄った。
「アンタが宇宙一長いそうめん流しするって、酔狂な挑戦してるネェちゃんか!俺ァ火消しやってる辰巳ってモンだ。銀さんに頼まれてよ、水持ってきたぜ!」
ニッと笑って火消しの車を親指で指さす辰巳。まさかの展開に鏡華の目は見開いたままである。
「だから言ったろ?手は打ってあるって」
鏡華の方を見てニヤリと笑う銀時。鏡華の胸の中で、言葉にしづらい何かがブワァーと込み上げてきた。
「……ありがとう、銀時。辰巳さん!ホース上まで持って上がれますか!?」
そう言って鏡華は辰巳と一緒に流し台に水を流す作業に向かった。鏡華のバタバタと駆けていく様子を見て、銀時はヤレヤレと腕を組んだ。
「オメーがこんな気を回せるとはな」
土方が銀時の横に立ち話しかける。銀時は腕を組んだまま「別にィ」とぶっきらぼうに答えた。
「一応依頼料貰う予定なんでね。ちゃんと成功しねーと報酬貰えねーだろ。それに……」
「それに?」
鏡華を見つめながら銀時が口元を緩める。
「アイツの『夏の思い出』ってモンを、最高のモンにしてやりたいのさ」
その顔には腐れ縁だけでは説明できない、別の感情が宿っていた。
