#11 雪国以外の大人も雪が楽しくてしょーがない
空欄の場合「鏡華」になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
しっかり防寒対策をした鏡華が、白く染まったかぶき町に着いたのは屯所を出て20分ぐらい経ってからだった。大雪の為、いつも乗ってるクロスバイクは諦めて歩いてやってきたのだ。雪祭りの会場となってる神社はもう少し先にあるらしい。鏡華は人の流れに乗って会場を目指す。
会場の神社に着くと、色んな団体が作った大小様々な雪像が境内を埋めつくしていた。その光景を見て鏡華のテンションがうなぎ登りに上がる。
「おぉ〜〜!!すごい、これが雪祭りか〜!雪像なんて見ることないからテンション上がるなァオイ!」
ルンルン気分で会場内を歩く鏡華。そして、楽しむついでに銀時も探す。
雪像を見ていると、やはりかぶき町だからなのか、水商売の女性を模したなかなか際どい雪像が多い。中にはすべり台がついた公園の遊具のような雪像もあるが、圧倒的に女性の形をしたものの方が多い。店の宣伝も兼ねているのだろう、雪像下の台座には会社名も書かれていた。皆凝っているなァと、鏡華は感心した。
「もしかして万事屋のもあんのかな〜?作るとしたらなんだろ、定春くんとかかなァ〜」
辺りを見渡しながら独り言を呟く鏡華。少し歩くと《万事屋銀ちゃん》と書かれた台座が目に入った。
「あった!あれだあれだ。何作ってn……」
銀時たちが作ってる雪像を見て言葉を失う鏡華。台座の上にあったのは、2個の丸い玉とその間に置かれた長い筒。
どう見てもチ〇コである。「アレ、チ〇コでしょ?」と聞かれたら「いや、トッポとたまごボーロです」「いやどう見てもチ〇コだよね?」というやり取りが容易に想像できるぐらいには、完全にチ〇コの形をしている。周りのお色気ムンムンの雪像が、もはや芸術作品に見えてくるぐらい、粗雑なチ〇コである。ヤツらなんちゅー卑猥で幼稚なものを作ってるんだ、と鏡華はドン引きした。
「きゃああ!!何アレ!?雪像に変なモノが!」
突然女性の叫び声が聞こえた。叫び声が聞こえた方に鏡華が急いで向かうと、チ〇コがお色気ムンムンの雪像の頭に刺さっていた。
「フハハハハハ!なーにがグランプリだァ!そんなもんなァ、雪像壊しちまえば元も子もなくなっちまうんだよ!どーせ雪なんて時間が経てば溶けちまうんだよ!だったら今消えろォォ!!全て消えろォォ!!」
雪像近くで、ほっかむりを被ったグラサンの男が大量のチ〇コを雪像にぶつけまくっている。何事かと思って急いで駆けつけた鏡華の顔が、みるみる真顔になっていく。実はその近くに銀時たちも居るのだが、お互いまだ気づいていない。
「何を無駄なことを!すべり台なんて作ったってなァ、そんなもん誰がすべるかァァ!!」
さらに別の、ほっかむりを被って大きなトンカチを持った男が、チ〇コをぶつけられた雪像と同じところにあるすべり台を次々に破壊していくのが目に入った。
「この街にいるのはすれた大人にひねたガキだけではないかァ!!すべり台なんて無くなってしまえばいいんだ!世界中のすべり台全部折れろォ!!」
そう言って男はガンガンとトンカチを振り回しすべり台を破壊していく。あまりにも衝撃的な光景に鏡華は思わずチベスナ顔になったが、よくよく声を聞けば聞き覚えのある声だということに気づいた。
「ん?……アレ!?あれヅラじゃね!?アイツなにやってんのこんなとこで!?」
鏡華が桂に駆け寄ろうとした時だった。
「ふざけんじゃないわよォォ!!絶対グランプリはとる!!ハーゲンダッツ100個、みんなで山分けって約束したじゃないィィィィ!!」
と、これまた聞き覚えのある声が聞こえたと思ったら、亀を模した氷像が桂たちの所に飛んできた。男たちの悲痛な叫び声が響く。
「え、ちょ、何、何が、え、ちょ、……何ィィィィ!?」
どういう状況か分からない鏡華が絶叫する。アワアワしているうちに、頭上を雪像の残骸や雪玉や飛び交い始めていた。
「……鏡華!頭下げろォォ!!」
戸惑う鏡華の後ろから突然銀時の声がし、鏡華は勢いよく振り返った。
そこには自分たちで作ったチ〇コを持って、ものすごい速さでこちらに向かってくる神楽と銀時の姿が。言われた通りに鏡華はしゃがんで頭を下げると、銀時たちは持っていた雪像をぶん投げたのである。
会場にいる大勢の人々が、苦労して作ったであろう雪像を破壊しては投げ、ぶっ壊しては投げるを繰り返す。その様子を呆然と眺める鏡華。
「……ア…アレ?泉さん?な…何してるんですか、こんな所で……」
ふと鏡華の足元から声がした。慌てて下を見ると、雪の中に新八が埋もれている。突然の新八にギョッとする鏡華。
「し、新八くん!?ヤバいヤバい!そんなとこで寝てたら凍傷なるわ!」
「ん?おや、アンタ銀時の」
新八を雪から出そうとする鏡華が声をかけられ振り向くと、そこには《スナックお登勢》の店主であるお登勢が居た。お登勢は雪像の台座に腰をかけ、乱闘騒ぎの様子を煙草をふかしながら見ている。
「お…お登勢さん……こ…これって……みんな何やってたんでしたっけ……ゆ…雪合戦大会とかでしたっけ?」
雪の中から鏡華に助けられた新八が、声を震わせながらお登勢に尋ねる。お登勢は「んにゃ」と微笑みながら煙草の煙を吐く。
「祭りだよ」
《火事と喧嘩は江戸の華》という言葉があるが、これも江戸の粋の一つなんだろう。ギャーギャーと騒ぐ大人たちを見て、鏡華もお登勢と一緒に乱闘騒ぎをチベスナ顔で眺めたのだった。
12話へ続く(おまけもあります!)
会場の神社に着くと、色んな団体が作った大小様々な雪像が境内を埋めつくしていた。その光景を見て鏡華のテンションがうなぎ登りに上がる。
「おぉ〜〜!!すごい、これが雪祭りか〜!雪像なんて見ることないからテンション上がるなァオイ!」
ルンルン気分で会場内を歩く鏡華。そして、楽しむついでに銀時も探す。
雪像を見ていると、やはりかぶき町だからなのか、水商売の女性を模したなかなか際どい雪像が多い。中にはすべり台がついた公園の遊具のような雪像もあるが、圧倒的に女性の形をしたものの方が多い。店の宣伝も兼ねているのだろう、雪像下の台座には会社名も書かれていた。皆凝っているなァと、鏡華は感心した。
「もしかして万事屋のもあんのかな〜?作るとしたらなんだろ、定春くんとかかなァ〜」
辺りを見渡しながら独り言を呟く鏡華。少し歩くと《万事屋銀ちゃん》と書かれた台座が目に入った。
「あった!あれだあれだ。何作ってn……」
銀時たちが作ってる雪像を見て言葉を失う鏡華。台座の上にあったのは、2個の丸い玉とその間に置かれた長い筒。
どう見てもチ〇コである。「アレ、チ〇コでしょ?」と聞かれたら「いや、トッポとたまごボーロです」「いやどう見てもチ〇コだよね?」というやり取りが容易に想像できるぐらいには、完全にチ〇コの形をしている。周りのお色気ムンムンの雪像が、もはや芸術作品に見えてくるぐらい、粗雑なチ〇コである。ヤツらなんちゅー卑猥で幼稚なものを作ってるんだ、と鏡華はドン引きした。
「きゃああ!!何アレ!?雪像に変なモノが!」
突然女性の叫び声が聞こえた。叫び声が聞こえた方に鏡華が急いで向かうと、チ〇コがお色気ムンムンの雪像の頭に刺さっていた。
「フハハハハハ!なーにがグランプリだァ!そんなもんなァ、雪像壊しちまえば元も子もなくなっちまうんだよ!どーせ雪なんて時間が経てば溶けちまうんだよ!だったら今消えろォォ!!全て消えろォォ!!」
雪像近くで、ほっかむりを被ったグラサンの男が大量のチ〇コを雪像にぶつけまくっている。何事かと思って急いで駆けつけた鏡華の顔が、みるみる真顔になっていく。実はその近くに銀時たちも居るのだが、お互いまだ気づいていない。
「何を無駄なことを!すべり台なんて作ったってなァ、そんなもん誰がすべるかァァ!!」
さらに別の、ほっかむりを被って大きなトンカチを持った男が、チ〇コをぶつけられた雪像と同じところにあるすべり台を次々に破壊していくのが目に入った。
「この街にいるのはすれた大人にひねたガキだけではないかァ!!すべり台なんて無くなってしまえばいいんだ!世界中のすべり台全部折れろォ!!」
そう言って男はガンガンとトンカチを振り回しすべり台を破壊していく。あまりにも衝撃的な光景に鏡華は思わずチベスナ顔になったが、よくよく声を聞けば聞き覚えのある声だということに気づいた。
「ん?……アレ!?あれヅラじゃね!?アイツなにやってんのこんなとこで!?」
鏡華が桂に駆け寄ろうとした時だった。
「ふざけんじゃないわよォォ!!絶対グランプリはとる!!ハーゲンダッツ100個、みんなで山分けって約束したじゃないィィィィ!!」
と、これまた聞き覚えのある声が聞こえたと思ったら、亀を模した氷像が桂たちの所に飛んできた。男たちの悲痛な叫び声が響く。
「え、ちょ、何、何が、え、ちょ、……何ィィィィ!?」
どういう状況か分からない鏡華が絶叫する。アワアワしているうちに、頭上を雪像の残骸や雪玉や飛び交い始めていた。
「……鏡華!頭下げろォォ!!」
戸惑う鏡華の後ろから突然銀時の声がし、鏡華は勢いよく振り返った。
そこには自分たちで作ったチ〇コを持って、ものすごい速さでこちらに向かってくる神楽と銀時の姿が。言われた通りに鏡華はしゃがんで頭を下げると、銀時たちは持っていた雪像をぶん投げたのである。
会場にいる大勢の人々が、苦労して作ったであろう雪像を破壊しては投げ、ぶっ壊しては投げるを繰り返す。その様子を呆然と眺める鏡華。
「……ア…アレ?泉さん?な…何してるんですか、こんな所で……」
ふと鏡華の足元から声がした。慌てて下を見ると、雪の中に新八が埋もれている。突然の新八にギョッとする鏡華。
「し、新八くん!?ヤバいヤバい!そんなとこで寝てたら凍傷なるわ!」
「ん?おや、アンタ銀時の」
新八を雪から出そうとする鏡華が声をかけられ振り向くと、そこには《スナックお登勢》の店主であるお登勢が居た。お登勢は雪像の台座に腰をかけ、乱闘騒ぎの様子を煙草をふかしながら見ている。
「お…お登勢さん……こ…これって……みんな何やってたんでしたっけ……ゆ…雪合戦大会とかでしたっけ?」
雪の中から鏡華に助けられた新八が、声を震わせながらお登勢に尋ねる。お登勢は「んにゃ」と微笑みながら煙草の煙を吐く。
「祭りだよ」
《火事と喧嘩は江戸の華》という言葉があるが、これも江戸の粋の一つなんだろう。ギャーギャーと騒ぐ大人たちを見て、鏡華もお登勢と一緒に乱闘騒ぎをチベスナ顔で眺めたのだった。
12話へ続く(おまけもあります!)
