#10 君が君であるために
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「お通ちゃん!すまなんだ!」
銀時たちが塔の中に入った頃、真選組の方から近藤の大きな声が鏡華たちの元まで届いた。
「色々手伝ってもらってなんだが、結局俺達はこーいう連中です!もがいてみたが、なんにも変われなんだ!相も変わらずバカで粗野で、嫌われ者のムサイ連中です!どうもコイツは一朝一夕でとれるムサさではないらしい!」
人質の少女たちを少しずつ出口へと誘導しながら、鏡華は近藤の言葉に耳を傾ける。
「だがね!お通ちゃんの言う通りもがいて、自分達を見つめ直して気づいたこともある!俺達はどんだけ人に嫌われようが、どんだけ人に笑われようがかまやしない!ただ、護るべきものも護れん不甲斐ない男にだけは!絶対になりたくないんだとね!」
近藤の魂の籠った言葉に胸の奥底が熱くなる鏡華。近藤の言葉は、昔……あの戦争を生き抜いてしまった自分がずっと持ち続け、そしてしがみついている言葉だった。
護るべきものを護りきれなかった自分が、今医者としてせめて両の腕に入るものは護りたいと足掻いている。
―――私ももう不甲斐ないテメーにはなりたくないな。
近藤たちには自分と同じような思いをして欲しくない。そのためにもこの少女たちをちゃんと逃がさねばと鏡華は動いていた。
「剣を抜けェェお前ら!!たとえ俺の屍を越えても、護らなきゃならねーモンがお前達にはあるはずだ!さァ!かかって来やがれ!!」
微かに抜刀する音が聞こえてくる。その時、出口からひょこっと誠ちゃんの顔が出てきた。
「カレー届けに参りました〜」
「ああ、そこ置いといて」
誠ちゃんが登場しても、真選組に釘付けで全く後ろを見ない犯行グループたち。一方、飄々と彼らに声をかけた銀時に、少女たちを出口に誘導する合図を送る鏡華。銀時は親指を立てて答えた。
「この辺ですかね」
「ちょっ、うるさい!今イチバンいいところだろーが!」
「あ、スイマッセーン」
犯行グループたちが全く人質たちを見ないことをいいことに、銀時だけでなく下半身の新八や死体役の神楽も出てきて、少女たちを次々と出口へと連れていく。山崎はまだ犯行グループたちに囲まれているお通を連れ出すタイミングを見計らっている。
ズドドッと大人数が踏み込む音がした。「局長ォォォォ!!」とお通が叫ぶ。恐らく近藤に隊士たちが斬りかかった音なのだろう。まァ……本当に斬りかかったとは鏡華は微塵も思っていない。
「あ゙――――――!!」
突然鏡華たちがいる方に、犯行グループのメンバーが叫び声を上げた。人質を逃がしているのがバレたのである。
「何をしている貴様らァァァ!!」
「あーやっちゃったな〜オイ、やっちゃったよ〜」
「そんなこと言ってる間にさっさと行け!!」
現場は怒号を浴びせる犯行グループたちと、気の抜けた声を出す銀時、そしてその銀時を急かす鏡華のカオスな状態になった。
「何をしている!斬れェ!!斬れェ!!」
と党首が叫び、男たちが銀時たちと鏡華目掛けて切りかかって来た。鏡華たちは斬撃を躱しつつ、残りの少女たちを担いで急いで出口へと逃げ、そして周りに誰もいなくなったお通の元へ山崎が駆け寄り、お通を抱き抱えて飛び降りたのである。
「あーカツラは頭がかゆくなっていけねーや。お通ちゃん、後でサインくださいね」
―――コイツ……!ずっと女達の中に紛れ込んで……!!まさか……
党首が目を見開き、驚いた表情で塔の下にいる真選組を見ると、近藤以下隊士たちがバズーカを構えていた。
「「「さよ〜ならーめん替え玉」」」
ニヤリと卑しい笑顔の近藤たちがバズーカの引き金を引き、犯行グループたちの叫び声とともに異菩寺の上半分が吹き飛んだのであった。
これにてお通の真選組一日局長と連続婦女誘拐事件の2つの出来事が幕を閉じたのである。
銀時たちが塔の中に入った頃、真選組の方から近藤の大きな声が鏡華たちの元まで届いた。
「色々手伝ってもらってなんだが、結局俺達はこーいう連中です!もがいてみたが、なんにも変われなんだ!相も変わらずバカで粗野で、嫌われ者のムサイ連中です!どうもコイツは一朝一夕でとれるムサさではないらしい!」
人質の少女たちを少しずつ出口へと誘導しながら、鏡華は近藤の言葉に耳を傾ける。
「だがね!お通ちゃんの言う通りもがいて、自分達を見つめ直して気づいたこともある!俺達はどんだけ人に嫌われようが、どんだけ人に笑われようがかまやしない!ただ、護るべきものも護れん不甲斐ない男にだけは!絶対になりたくないんだとね!」
近藤の魂の籠った言葉に胸の奥底が熱くなる鏡華。近藤の言葉は、昔……あの戦争を生き抜いてしまった自分がずっと持ち続け、そしてしがみついている言葉だった。
護るべきものを護りきれなかった自分が、今医者としてせめて両の腕に入るものは護りたいと足掻いている。
―――私ももう不甲斐ないテメーにはなりたくないな。
近藤たちには自分と同じような思いをして欲しくない。そのためにもこの少女たちをちゃんと逃がさねばと鏡華は動いていた。
「剣を抜けェェお前ら!!たとえ俺の屍を越えても、護らなきゃならねーモンがお前達にはあるはずだ!さァ!かかって来やがれ!!」
微かに抜刀する音が聞こえてくる。その時、出口からひょこっと誠ちゃんの顔が出てきた。
「カレー届けに参りました〜」
「ああ、そこ置いといて」
誠ちゃんが登場しても、真選組に釘付けで全く後ろを見ない犯行グループたち。一方、飄々と彼らに声をかけた銀時に、少女たちを出口に誘導する合図を送る鏡華。銀時は親指を立てて答えた。
「この辺ですかね」
「ちょっ、うるさい!今イチバンいいところだろーが!」
「あ、スイマッセーン」
犯行グループたちが全く人質たちを見ないことをいいことに、銀時だけでなく下半身の新八や死体役の神楽も出てきて、少女たちを次々と出口へと連れていく。山崎はまだ犯行グループたちに囲まれているお通を連れ出すタイミングを見計らっている。
ズドドッと大人数が踏み込む音がした。「局長ォォォォ!!」とお通が叫ぶ。恐らく近藤に隊士たちが斬りかかった音なのだろう。まァ……本当に斬りかかったとは鏡華は微塵も思っていない。
「あ゙――――――!!」
突然鏡華たちがいる方に、犯行グループのメンバーが叫び声を上げた。人質を逃がしているのがバレたのである。
「何をしている貴様らァァァ!!」
「あーやっちゃったな〜オイ、やっちゃったよ〜」
「そんなこと言ってる間にさっさと行け!!」
現場は怒号を浴びせる犯行グループたちと、気の抜けた声を出す銀時、そしてその銀時を急かす鏡華のカオスな状態になった。
「何をしている!斬れェ!!斬れェ!!」
と党首が叫び、男たちが銀時たちと鏡華目掛けて切りかかって来た。鏡華たちは斬撃を躱しつつ、残りの少女たちを担いで急いで出口へと逃げ、そして周りに誰もいなくなったお通の元へ山崎が駆け寄り、お通を抱き抱えて飛び降りたのである。
「あーカツラは頭がかゆくなっていけねーや。お通ちゃん、後でサインくださいね」
―――コイツ……!ずっと女達の中に紛れ込んで……!!まさか……
党首が目を見開き、驚いた表情で塔の下にいる真選組を見ると、近藤以下隊士たちがバズーカを構えていた。
「「「さよ〜ならーめん替え玉」」」
ニヤリと卑しい笑顔の近藤たちがバズーカの引き金を引き、犯行グループたちの叫び声とともに異菩寺の上半分が吹き飛んだのであった。
これにてお通の真選組一日局長と連続婦女誘拐事件の2つの出来事が幕を閉じたのである。
