#9 イベントはテンション上がっちゃうよねクロマンサー
空欄の場合「鏡華」になります。
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カン、カン。
「「「テロ用心〜!!浪人一匹テロのもとうきびウンコ〜!!」」」
拍子木の軽やかな音が江戸の町に響き渡る。お通と近藤を先頭に、土方たち隊士とマスコットキャラの誠ちゃんがお通語で練り歩いていた。
「大丈夫かなァ……なんか……何も起きてないのにソワソワするなァ……なんでだろーなァ、無事に終わる気がしないなァ……」
隊士たちの後ろに続くバンの助手席で鏡華が呟く。土方と仲が悪い銀時がマスコットキャラをやっているということに、まさかの土方自身が気づいていない。なんなら周りも気づいていなさそうである。あんなわかり易いやつ、なんで誰も気づかないんだ……と万事屋3人組が居ることに一人気づいている鏡華がソワソワする。
「大丈夫ですか先生。なんか先生からソワソワ音がしてますけど。」
バンを運転する隊士が心配そうに鏡華に声をかける。
「えっ?あ、うん、大丈夫ですよ?全然ソワソワなんてしてないですよ?そんな目の前が気になるだなんて、えぇ、はい。」
「先生、ソワソワどころかガタガタ音がしだしたんですけど。」
鏡華が座席からガタガタと音を立てながら、前のめりにになって外の様子を伺う。その様子に隊士がツッコむ。
「パレードになにか問題でも?」
「いやいやいや!?なんも気づいてないよ!?あのマスコットがなんかやらかしそうだなァ〜なんて1ミリも思ってない!300円賭けてもいい!!」
「300円は賭け金としてどうなんですか先生。……って、アレ?誠ちゃんの上半身いなくないですか?」
少し様子がおかしい鏡華のことを怪しみながらもツッコむ隊士がパレードの異変に気付いた。はっ!?と鏡華も急いでパレードの方を見た。
確かに上半身……銀時がいつの間にか居なくなっている。鏡華の顔が青ざめると同時に額に青筋が浮び上がる。
「あんにゃろォ……!!やっぱやりやがったな……!」
声に怒気が混じり、鏡華の声に運転手の隊士がヒッとビビる。土方たちの様子を見てみるに、土方たちも銀時が居なくなったことに気づいたようだ。鏡華が急いで車を降りて、土方たちの元に駆け寄った。が、入れ違いで土方が走り出した。
「土方くッ……アレ?土方くんは?」
「土方さんはあっちでサァ。」
沖田が指さす方向には、誠ちゃん(銀時)にかかと落としを喰らわす土方の姿が。銀時はなんと居酒屋に入って呑んでいたらしい。2人が何やら言い合いをしているが、少し遠いせいでよく聞こえない。
「泉さんどうしたんでェ?車から降りる予定無いデショ?」
眉間に皺を寄せながら2人を見る鏡華に沖田が話しかける。
「いやね……誠ちゃんの上半身が居なくなったって、びっくりして降りてきちゃった……え、沖田くん達、アレの正体まだ気づいてない……?」
「正体?それってどういう……」
「誠ちゃん!こっち早く早く!」
沖田と鏡華の話を、横にやってきたお通の大きな声が遮る。鏡華たちの目の前には、集団下校中の子供たちが。
「チャンスだよ!子供は純粋だからイメージを植え付けやすい!しかも親の耳に伝われば、あっという間に評判が上がる!子供といえばカワイイもの……誠ちゃんの出番よ!!」
とお通が叫ぶやいなや、銀時が土方の元を離れ猛ダッシュで下半身の元へと走り出した。そして何故か頭から下半身へとダイブした。
「オイぃぃぃ!!逆っ!!まこっちゃんそれ逆ぅぅ!!」
と近藤の叫び声に近いツッコミが入る。それを見た鏡華も叫ぶ。
「やばいやばいやばい!!絵面がやばい!!もはやホラーだってェェェ!!」
その声も虚しく、銀時の足が飛び出た誠ちゃんが集団下校に向かって駆け出した。どの角度でも、どう見てもやばい。
「完全にただの化け物じゃねーか!!」
土方のツッコミという名の叫び声が響き渡る。
「あっ!あぶない!前!そのまま前!」
「あっ!ヤバイ!死体落ちた!」
周りの隊士たちも口々にツッコミを入れていく。展開の速さに鏡華は口をパカーンと開けたまま、何も言えない。
「いい!死体はそのままでいい!置いてけ!余計恐くなるだけだから!!」
土方が必死に死体役の神楽に呼びかけるが、神楽はすぐに起き上がると猛ダッシュで誠ちゃんを追いかけた。
「死体はいいって言ってんだろーがァァァァ!!」
完全にホラーである。死体が甦り下手人のケンタウロスもどきに突撃しにいく、完全なるB級ホラーである。土方の喉が切れんばかりのツッコミは、ヤツらには全く聞こえていない。
「集団下校とかたるいよね〜。」
「しょうがないよ、今アレはやってんじゃん」
とうとう誠ちゃんたちの目の前に集団下校中の子供たちが。
「ああああ!!止まれお前らァァァ!!」
鏡華の全力で呼びかける声が見事にから回る。犬神家のような見た目で走ってくるま誠ちゃんと、誠ちゃんに飛びかかる死体。そのドッキリのような、B級ホラーのような様子に子供たちの阿鼻叫喚する声が町中に響き渡る。
そしてその様子を鏡華と土方たち真選組が呆然と見つめる。空いた口が全く塞がらない。
「……いってー。オイ、成功したか?」
「わかんないスよそんなの。僕真っ暗なんだから。死体!どうなの?成功した?死体!」
誠ちゃんと子供たちが起こした土煙の中から、死んだ魚のような目をする男の声とダメガネな男の声がする。もう一人、確実にいるはずのチャイナの声は聞こえない。
「…………」
「もう死体のフリはいいっつーの!!」
というツッコミと一緒に、スパーンと頭をシバく音が気持ち良く鳴った。土煙が晴れ、そこに現れたのは付け髭が取れた銀時と、馬の下半身になっていた新八、そして死体役の神楽であった。近藤以下真選組がものすごい形相で、3人をぐるりと取り囲む。
「オイ、何してんだ?てめーら。」
「なんかおかしーと思ったら、やっぱりてめーらかァァァァ!!何してんだコラァァァァ!」
「とうとうバレたか……」
鏡華がハァーっと長い溜息をつく。それと同時に、万事屋3人組が真選組からリンチを受けていた。
「違うっ!あの、違うんですって!僕らはお通ちゃんに!」
「うるせェェェ!!人の邪魔ばっかしやがって!何だァァ!!何が目的だァァ!?」
新八が必死に弁明するが、真選組の連中は聞く耳を持たない。
「いやホントに僕らお通ちゃんにィィィィ!!」
と新八が叫ぶ。そして一日局長のお通が姿を消していたことに誰も気づいていなかった。
10話に続く
「「「テロ用心〜!!浪人一匹テロのもとうきびウンコ〜!!」」」
拍子木の軽やかな音が江戸の町に響き渡る。お通と近藤を先頭に、土方たち隊士とマスコットキャラの誠ちゃんがお通語で練り歩いていた。
「大丈夫かなァ……なんか……何も起きてないのにソワソワするなァ……なんでだろーなァ、無事に終わる気がしないなァ……」
隊士たちの後ろに続くバンの助手席で鏡華が呟く。土方と仲が悪い銀時がマスコットキャラをやっているということに、まさかの土方自身が気づいていない。なんなら周りも気づいていなさそうである。あんなわかり易いやつ、なんで誰も気づかないんだ……と万事屋3人組が居ることに一人気づいている鏡華がソワソワする。
「大丈夫ですか先生。なんか先生からソワソワ音がしてますけど。」
バンを運転する隊士が心配そうに鏡華に声をかける。
「えっ?あ、うん、大丈夫ですよ?全然ソワソワなんてしてないですよ?そんな目の前が気になるだなんて、えぇ、はい。」
「先生、ソワソワどころかガタガタ音がしだしたんですけど。」
鏡華が座席からガタガタと音を立てながら、前のめりにになって外の様子を伺う。その様子に隊士がツッコむ。
「パレードになにか問題でも?」
「いやいやいや!?なんも気づいてないよ!?あのマスコットがなんかやらかしそうだなァ〜なんて1ミリも思ってない!300円賭けてもいい!!」
「300円は賭け金としてどうなんですか先生。……って、アレ?誠ちゃんの上半身いなくないですか?」
少し様子がおかしい鏡華のことを怪しみながらもツッコむ隊士がパレードの異変に気付いた。はっ!?と鏡華も急いでパレードの方を見た。
確かに上半身……銀時がいつの間にか居なくなっている。鏡華の顔が青ざめると同時に額に青筋が浮び上がる。
「あんにゃろォ……!!やっぱやりやがったな……!」
声に怒気が混じり、鏡華の声に運転手の隊士がヒッとビビる。土方たちの様子を見てみるに、土方たちも銀時が居なくなったことに気づいたようだ。鏡華が急いで車を降りて、土方たちの元に駆け寄った。が、入れ違いで土方が走り出した。
「土方くッ……アレ?土方くんは?」
「土方さんはあっちでサァ。」
沖田が指さす方向には、誠ちゃん(銀時)にかかと落としを喰らわす土方の姿が。銀時はなんと居酒屋に入って呑んでいたらしい。2人が何やら言い合いをしているが、少し遠いせいでよく聞こえない。
「泉さんどうしたんでェ?車から降りる予定無いデショ?」
眉間に皺を寄せながら2人を見る鏡華に沖田が話しかける。
「いやね……誠ちゃんの上半身が居なくなったって、びっくりして降りてきちゃった……え、沖田くん達、アレの正体まだ気づいてない……?」
「正体?それってどういう……」
「誠ちゃん!こっち早く早く!」
沖田と鏡華の話を、横にやってきたお通の大きな声が遮る。鏡華たちの目の前には、集団下校中の子供たちが。
「チャンスだよ!子供は純粋だからイメージを植え付けやすい!しかも親の耳に伝われば、あっという間に評判が上がる!子供といえばカワイイもの……誠ちゃんの出番よ!!」
とお通が叫ぶやいなや、銀時が土方の元を離れ猛ダッシュで下半身の元へと走り出した。そして何故か頭から下半身へとダイブした。
「オイぃぃぃ!!逆っ!!まこっちゃんそれ逆ぅぅ!!」
と近藤の叫び声に近いツッコミが入る。それを見た鏡華も叫ぶ。
「やばいやばいやばい!!絵面がやばい!!もはやホラーだってェェェ!!」
その声も虚しく、銀時の足が飛び出た誠ちゃんが集団下校に向かって駆け出した。どの角度でも、どう見てもやばい。
「完全にただの化け物じゃねーか!!」
土方のツッコミという名の叫び声が響き渡る。
「あっ!あぶない!前!そのまま前!」
「あっ!ヤバイ!死体落ちた!」
周りの隊士たちも口々にツッコミを入れていく。展開の速さに鏡華は口をパカーンと開けたまま、何も言えない。
「いい!死体はそのままでいい!置いてけ!余計恐くなるだけだから!!」
土方が必死に死体役の神楽に呼びかけるが、神楽はすぐに起き上がると猛ダッシュで誠ちゃんを追いかけた。
「死体はいいって言ってんだろーがァァァァ!!」
完全にホラーである。死体が甦り下手人のケンタウロスもどきに突撃しにいく、完全なるB級ホラーである。土方の喉が切れんばかりのツッコミは、ヤツらには全く聞こえていない。
「集団下校とかたるいよね〜。」
「しょうがないよ、今アレはやってんじゃん」
とうとう誠ちゃんたちの目の前に集団下校中の子供たちが。
「ああああ!!止まれお前らァァァ!!」
鏡華の全力で呼びかける声が見事にから回る。犬神家のような見た目で走ってくるま誠ちゃんと、誠ちゃんに飛びかかる死体。そのドッキリのような、B級ホラーのような様子に子供たちの阿鼻叫喚する声が町中に響き渡る。
そしてその様子を鏡華と土方たち真選組が呆然と見つめる。空いた口が全く塞がらない。
「……いってー。オイ、成功したか?」
「わかんないスよそんなの。僕真っ暗なんだから。死体!どうなの?成功した?死体!」
誠ちゃんと子供たちが起こした土煙の中から、死んだ魚のような目をする男の声とダメガネな男の声がする。もう一人、確実にいるはずのチャイナの声は聞こえない。
「…………」
「もう死体のフリはいいっつーの!!」
というツッコミと一緒に、スパーンと頭をシバく音が気持ち良く鳴った。土煙が晴れ、そこに現れたのは付け髭が取れた銀時と、馬の下半身になっていた新八、そして死体役の神楽であった。近藤以下真選組がものすごい形相で、3人をぐるりと取り囲む。
「オイ、何してんだ?てめーら。」
「なんかおかしーと思ったら、やっぱりてめーらかァァァァ!!何してんだコラァァァァ!」
「とうとうバレたか……」
鏡華がハァーっと長い溜息をつく。それと同時に、万事屋3人組が真選組からリンチを受けていた。
「違うっ!あの、違うんですって!僕らはお通ちゃんに!」
「うるせェェェ!!人の邪魔ばっかしやがって!何だァァ!!何が目的だァァ!?」
新八が必死に弁明するが、真選組の連中は聞く耳を持たない。
「いやホントに僕らお通ちゃんにィィィィ!!」
と新八が叫ぶ。そして一日局長のお通が姿を消していたことに誰も気づいていなかった。
10話に続く
