#8 そうだ、ハ〇ーワークに行こう。
空欄の場合「鏡華」になります。
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ハ〇ーワークを後にした四人は、銀時行きつけの団子屋で黄昏ていた。いや、一人鏡華だけは黄昏れるというより、完全に魂が抜け出ていた。団子を持ったまま、ボーッと空を見続けている。
「……鏡華?大丈夫か?オイ。」
彼女の隣に座る銀時が、さすがに心配そうな顔で鏡華の顔を覗き込む。だが、それにも無反応な鏡華である。
「ハ〇ーワークの上層部から、泉さんに求人を紹介するなって……なんだってそんなことが……」
深刻そうな面持ちで新八が呟く。一方、その隣にいる神楽はものすごい量の団子を食べている。神楽の横に……優に十皿は重ねられている。
「おネエさんが元ジョーイシシってやつだから断られたアル?ジョーイシシだと、そんなにまずいアルか?ヅラとか時々バイトしてるアルよ?」
団子を食べながら神楽が尋ねる。同じく団子を頬張りながら銀時が「んー」と相槌を打つ。
「そりゃあ攘夷志士っつったら、今じゃまァ犯罪者みてェなモンだからな。てか犯罪者だな。ヅラだって指名手配されてンだろ?普通の職には就けねェよ。だからヅラのバイトは、キャバのキャッチとか、グレーかブラックなとこばっかだろ?コイツみてェにまともなとこじゃねェよ。」
モグモグと団子を口にしながら銀時が話す。その話を「ナルホドー」と分かってるのか分かってないのかハッキリしない感じで神楽が相槌を打った。
「それじゃ、元攘夷志士ってことが病院だけじゃなく、ハ〇ーワークにもバレて追い返されたんですかね?」
新八も団子を食べながら銀時に質問を投げかける。銀時は食べ終わった団子の串を皿に置き、新しい団子を持ってそれをじっと見ながら少し考え込んだ。
「……いや、それはどうかねェ。あのババア、コイツが元攘夷志士ってのは知らねェ感じに見えたぜ。大体、それが分かったらその時点で通報するだろ。」
「あっ……」
と、新八が確かにと言わんばかりに驚いた声を出す。鏡華は病院は噂が広まってるせいで働けないと早々に諦めていたため、一般の会社の事務などで求人を探していた。だが、それでも追い返された。
つまりあのクソババアこと佐藤は、鏡華が元攘夷志士とは知らずに、ただ上からの命令で求人の紹介をしなかったのである。
「…………なァんか、嫌な予感がするなァ……」
二本目の団子を頬張り、銀時がボソッと呟く。その呟きが聞こえたのかどうか分からないが、ようやく鏡華が、ハァとどデカいため息をついて団子を食べ始めた。
「ハ〇ーワークで求人が見つかんないってなると……いよいよ私もキャバ嬢デビューかなァ〜。」
鏡華のこの発言に銀時が食べていた団子を吹き出した。銀時の隣にいた新八と神楽が、うわぁ!と声を出す。
「キャキャキャ、キャバ嬢ォ!?オメーが!?」
「何だよその反応。別にいいじゃんキャバ嬢。対人には慣れてるし。それに短期間で稼げるじゃんか。」
「ダメだ!絶対ダメ!!オメー行ったことがねェからだろうけど、おさわりとかあンだぞ!?胸とか尻とか!触らせんじゃねェ!」
「銀さん、それキャバクラじゃないです。おさわりパブです。」
ゴホゴホとむせながら焦る銀時とケロッとキャバ嬢をやる気の鏡華と銀時をツッコむ新八。コントのような三人の会話に神楽がシラケた眼差しで見つめる。なおも咳き込む銀時が鏡華の方を振り返り、ゴホンと咳払いをした。
「えー……鏡華、オメーはキャバ嬢の大変さというものを分かってねェ。いいか?まず出勤は夜だ。そして朝帰りになる。」
「そんなん、病院も宿直があるから慣れてる。」
「……次に、客に酒を飲ませるが、自分もある程度飲めなきゃ使いモンにならねェ。」
「あんたより飲めるんだが。前の飲みであんたを家まで連れて帰ったのは誰だっけ?」
「……あとこれが一番大変だ。キャバ嬢は嘘ついてまで愛の言葉を囁かなきゃいけねェ。客に貢がせるためにな。真面目なお医者様がそんなこと出来るか?」
「……大怪我した患者とか末期の患者に、笑顔で嘘ついてたことはあったよ。医者はな、真面目なやつほど長続きしないもんだ。てか銀時、やけに詳しいね?よく行くのかな?」
「……コノヤロー!!ああ言えばこう言う!!もうヤダ!!」
銀時が両手で顔を隠してワッと泣き出す。銀時と鏡華の問答は、鏡華の圧倒的勝利で終わった。新八と神楽は憐れみを持った目で銀時の背中を撫でた。
「まァ銀さんの言うことは分からなくもないですけど……。僕も姉上がキャバ嬢やってますし。大変さはよく分かります。どうしてもキャバ嬢じゃなきゃダメですか?泉さん。」
新八が心配そうな顔で鏡華の方を見た。
「んー……。なんか、まともな職に就けないならいっその事開業資金繰りに全振りしてやろうかなと思ってさ。それなら短期間でガッツリ稼げる職についてみようかなァと。」
伸びをしながら鏡華が言う。すかさず銀時が顔を上げた。
「だったらウチでもいいじゃ」
「だからあんたんとこは給料未払いが問題だっつーの。ここの団子代だって私持ちだろーが。」
銀時の言葉を遮って鏡華が睨む。シュンとした銀時に再度ヨシヨシと新八たちが背中を撫でて慰めていた。その様子を鏡華は呆れた目で見つめ、溜息をつきながら青い空に視線を移したのだった。
「……鏡華?大丈夫か?オイ。」
彼女の隣に座る銀時が、さすがに心配そうな顔で鏡華の顔を覗き込む。だが、それにも無反応な鏡華である。
「ハ〇ーワークの上層部から、泉さんに求人を紹介するなって……なんだってそんなことが……」
深刻そうな面持ちで新八が呟く。一方、その隣にいる神楽はものすごい量の団子を食べている。神楽の横に……優に十皿は重ねられている。
「おネエさんが元ジョーイシシってやつだから断られたアル?ジョーイシシだと、そんなにまずいアルか?ヅラとか時々バイトしてるアルよ?」
団子を食べながら神楽が尋ねる。同じく団子を頬張りながら銀時が「んー」と相槌を打つ。
「そりゃあ攘夷志士っつったら、今じゃまァ犯罪者みてェなモンだからな。てか犯罪者だな。ヅラだって指名手配されてンだろ?普通の職には就けねェよ。だからヅラのバイトは、キャバのキャッチとか、グレーかブラックなとこばっかだろ?コイツみてェにまともなとこじゃねェよ。」
モグモグと団子を口にしながら銀時が話す。その話を「ナルホドー」と分かってるのか分かってないのかハッキリしない感じで神楽が相槌を打った。
「それじゃ、元攘夷志士ってことが病院だけじゃなく、ハ〇ーワークにもバレて追い返されたんですかね?」
新八も団子を食べながら銀時に質問を投げかける。銀時は食べ終わった団子の串を皿に置き、新しい団子を持ってそれをじっと見ながら少し考え込んだ。
「……いや、それはどうかねェ。あのババア、コイツが元攘夷志士ってのは知らねェ感じに見えたぜ。大体、それが分かったらその時点で通報するだろ。」
「あっ……」
と、新八が確かにと言わんばかりに驚いた声を出す。鏡華は病院は噂が広まってるせいで働けないと早々に諦めていたため、一般の会社の事務などで求人を探していた。だが、それでも追い返された。
つまりあのクソババアこと佐藤は、鏡華が元攘夷志士とは知らずに、ただ上からの命令で求人の紹介をしなかったのである。
「…………なァんか、嫌な予感がするなァ……」
二本目の団子を頬張り、銀時がボソッと呟く。その呟きが聞こえたのかどうか分からないが、ようやく鏡華が、ハァとどデカいため息をついて団子を食べ始めた。
「ハ〇ーワークで求人が見つかんないってなると……いよいよ私もキャバ嬢デビューかなァ〜。」
鏡華のこの発言に銀時が食べていた団子を吹き出した。銀時の隣にいた新八と神楽が、うわぁ!と声を出す。
「キャキャキャ、キャバ嬢ォ!?オメーが!?」
「何だよその反応。別にいいじゃんキャバ嬢。対人には慣れてるし。それに短期間で稼げるじゃんか。」
「ダメだ!絶対ダメ!!オメー行ったことがねェからだろうけど、おさわりとかあンだぞ!?胸とか尻とか!触らせんじゃねェ!」
「銀さん、それキャバクラじゃないです。おさわりパブです。」
ゴホゴホとむせながら焦る銀時とケロッとキャバ嬢をやる気の鏡華と銀時をツッコむ新八。コントのような三人の会話に神楽がシラケた眼差しで見つめる。なおも咳き込む銀時が鏡華の方を振り返り、ゴホンと咳払いをした。
「えー……鏡華、オメーはキャバ嬢の大変さというものを分かってねェ。いいか?まず出勤は夜だ。そして朝帰りになる。」
「そんなん、病院も宿直があるから慣れてる。」
「……次に、客に酒を飲ませるが、自分もある程度飲めなきゃ使いモンにならねェ。」
「あんたより飲めるんだが。前の飲みであんたを家まで連れて帰ったのは誰だっけ?」
「……あとこれが一番大変だ。キャバ嬢は嘘ついてまで愛の言葉を囁かなきゃいけねェ。客に貢がせるためにな。真面目なお医者様がそんなこと出来るか?」
「……大怪我した患者とか末期の患者に、笑顔で嘘ついてたことはあったよ。医者はな、真面目なやつほど長続きしないもんだ。てか銀時、やけに詳しいね?よく行くのかな?」
「……コノヤロー!!ああ言えばこう言う!!もうヤダ!!」
銀時が両手で顔を隠してワッと泣き出す。銀時と鏡華の問答は、鏡華の圧倒的勝利で終わった。新八と神楽は憐れみを持った目で銀時の背中を撫でた。
「まァ銀さんの言うことは分からなくもないですけど……。僕も姉上がキャバ嬢やってますし。大変さはよく分かります。どうしてもキャバ嬢じゃなきゃダメですか?泉さん。」
新八が心配そうな顔で鏡華の方を見た。
「んー……。なんか、まともな職に就けないならいっその事開業資金繰りに全振りしてやろうかなと思ってさ。それなら短期間でガッツリ稼げる職についてみようかなァと。」
伸びをしながら鏡華が言う。すかさず銀時が顔を上げた。
「だったらウチでもいいじゃ」
「だからあんたんとこは給料未払いが問題だっつーの。ここの団子代だって私持ちだろーが。」
銀時の言葉を遮って鏡華が睨む。シュンとした銀時に再度ヨシヨシと新八たちが背中を撫でて慰めていた。その様子を鏡華は呆れた目で見つめ、溜息をつきながら青い空に視線を移したのだった。
