#7 ミイラ取りがミイラになってまたミイラ取りに
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「なんだったんだ山崎さん……」
と鏡華が呟きながら門を開けた。少し門が固かった気がするが、まあ鏡華の力で開けられないほどではなかった。
そこそこ広い敷地に、明かりが灯る家屋が見えた。あれが母屋だろう。鏡華が足早に向かった。
「……誰かァァァ、助けてェェェ!」
向かってる途中、落とし穴らしき穴から助けを求める声や言い争う声が聞こえた。なんでこんな所に落とし穴が……?と不思議に思った鏡華がその穴を覗くと、5人ぐらい人が落ちていた。
よく見てみると神楽と妙、そして療養しているはずの銀時が見えた。
「……あんたら、なんでそんなとこに……。」
鏡華の眉間に皺が寄る。
「!誰かいるのか!?頼む、出してくれェェェ!」
鏡華とは気づいていないが、誰かが来たことに気づいた銀時が叫ぶ。叫んだ銀時に、他に落ちているメンツが次々と叫ぶ。
「銀ちゃん!そう言ってまた逃げるつもりデショ!絶対逃がさねーヨ!!」
「神楽ちゃんの言う通りよ!銀さん、ちゃんと療養しなさい!!」
「銀さ〜ん!私がしっかり看 てア・ゲ・ル♡」
「万事屋ァ!お妙さんとひとつ屋根の下だなんて絶対に許さないんだからなァァァ!!キャッキャウフフなんて以ての外だからなァァァ!!」
「オメーの許可なんかいらねェし、そんなことしねェんだよくたばれゴリラ!!」
「お妙さァァァん!!」
ギャーギャーと穴の中で叫ぶ5人。鏡華はため息をつきながら、重なっている順番に穴から出していった。
助けに来た鏡華の顔を見て、銀時がゲッとバツが悪そうな表情をした。
「……鏡華だったか……ども、こんばんはァ……」
「はーい銀時クゥン、こんばんはァ……今から説教な。」
助けられた銀時は、はい……と元気なく答えるしか無かった。
母屋の座敷で正座する5人の前に立つ鏡華。正座しているのは銀時、神楽、お妙、そしてこの作品では初登場のお妙のストーカー……もとい、真選組局長・近藤勲と、なぜかナース服を着ている、銀時のストーカー兼忍者・始末屋さっちゃんこと、猿飛あやめである。
早速猿飛が鏡華に食いかかる。
「銀さん!誰なのこの女!!このお妙 以外に女がいるなんて……燃えるじゃないのォォ!」
猿飛が身を捩りながらくねくねする様子にドン引きする鏡華。
「えっなにこのやべェナースさん……」
「気にすんな鏡華、ただの変態だ。」
「あんたに発言権はねェんだわ黙れ。」
銀時が鏡華に言ったが、目を見開きドスの効いた声で銀時を制する鏡華。銀時の顔に斜線が入る。鏡華がため息をつきながら話し始めた。
「何があったかは知らんけどねェ……一応こいつも怪我人だからねェ、大人しくさせてて欲しいんだけど……」
「お言葉ですがおネエさん、私たちはちゃんと大人しくさせようと頑張ってたネ。この天パが勝手にどっか行こうとしてたんだヨ。ネッ、アネゴ?」
「神楽ちゃんの言う通りなんです。私たち、卵がゆ作ったりちゃんと看病してたの。それを銀さんの方が無下にしたのよ?酷いでしょう?」
「何がちゃんとした看病だコノヤロー!ジャンプの朗読はするわ、ダークマター食わそうとするわ、薙刀持って息の根止めようとしてくるわ、こんなとこじゃちゃんと休めねーってーの!!」
神楽とお妙の説明に全力でツッコむ銀時。またギャーギャーと騒ぎ出した。鏡華はさらに大きなため息をついたが、騒ぎが止まる気配がない。
「……オイ。」
鏡華のドスの効いた声で5人が固まる。鏡華は懐から電子タバコを取り出し、大きく吸って煙を吐いた。
「とりあえずもう夜遅いし近所迷惑になるから、まずストーカー二人は帰れ。それで銀時は診察も兼ねて怪我の具合を確認するから布団に行け。分かったな?神楽ちゃんとお妙ちゃんは、私がコイツ看とくから寝る準備を始めろ。いいな?」
「「「「「イエスマーム!!」」」」」
鏡華の指示に、5人は敬礼してその場を離れたのだった。
「……で、あなたはほんと誰なのよ?随分銀さんと親しそうだったけど。」
猿飛と近藤の見送りに門の外に出た鏡華が、ジト目の猿飛から質問された。ウンウンと近藤も頷く。
「あー、私は銀時と腐れ縁やってる泉鏡華っていう者だ。大江戸病院で医者やってる。」
「ほー!医者の先生か。だから万事屋を診に来たということだな?」
「だからそう言ってるだろゴリラ。バナナやるから大人しくしてくれ。」
「あれ?なんか俺に当たり強くない?初対面なのに?」
自己紹介をし損ねてたのでここで自己紹介をした鏡華。なるほど……と猿飛が呟く。
「あなたが医者ならナースも必要じゃない?私はやっぱり残って……」
「いや変態はいらねェ。帰れ。」
ピシャリと言い切る鏡華。スパスパと電子タバコを吸いまくっているのは、ストレスが溜まってきている証である。ストーカー二人は、ぶつくさ言いながら帰っていった。
「さてと……オラ、怪我の具合見せろ。」
ストーカー二人が帰り、神楽とお妙が寝る準備をしている間に鏡華が銀時の診察を始めた。包帯を解き、怪我の具合を確認する。
「怪我はまァそこまで酷くねェだろ?」
布団の上に座る銀時が鏡華に問いかける。シュルシュルと鏡華が包帯を外していく。
「だいぶ良くなってはいるけど、完全に傷口が閉じてるわけじゃねェよ。落とし穴に落ちた怪我も新しくできてるし、よくも仕事増やしてくれたな銀時テメー。」
悪態をつきながら鏡華が新しくできた怪我の消毒をして包帯を巻いていく。消毒が滲みるのか、時々いてて、と銀時が声を漏らす。高杉の件でついた傷にも、改めて消毒して包帯を巻いていく。
「特に胸と腹の怪我な。これはまだかかるわ。膿 んでないだけマシなやつだわ。マジで絶対安静だからね。分かった?」
「だからここじゃ休めねーっつーの……」
包帯を巻かれながら銀時がボヤく。鏡華がため息をつく。
「私が休みあったらね、私の家で休めって言うんだけど。如何せん社畜なもんでねェ〜しかも誰かさんたちのせいで有休も無くなったもんでねェ〜ごめんね銀時ィ〜。」
「ケッ、口だけ謝られてもなんも響かねェや。」
「バレたか。まァ、神楽ちゃんもお妙ちゃんも、あんたのことを思って看病してくれてるんだからさ、甘えて言うこと聞いときな。仕事終わったら私も来るから。」
へいへい、と銀時が気だるく返事をする。ほんの少しだけその顔には笑みが浮かんでいたが、鏡華には見えなかった。一方、悪態をつけるほど元気が出てきたんだな、と鏡華も少し笑みを浮かべた。
「ほい、診察と手当て終わり。あんたほんと良いよねェ。本物の医者が無償で診察と手当してくれるんだから。」
「オイオイ嫌味なこと言うなよ……。金ねェからここで世話になってるんだわ……」
包帯を巻き終わった銀時が布団に横になった。鏡華は道具の後片付けをしながら話を続ける。
「そうだよ。私が新八くんに頼んだんだからさ。万事屋で看病するより全然楽だわ。良いとこにあるねぇ新八くん家。」
「いや、立地の問題かよ。」
銀時の手当てが終わり、他愛もないやりとりをする二人。やりとりする中で鏡華がそうだ、と言った。
「銀時の怪我が治ったらさ、回復祝いにどっか飲み行こうよ。どう?」
嬉しそうな鏡華を見て、銀時がフッと笑う。
「いいねェ、アリじゃねーか。どこ行くよ?」
「そうねェ……まさ子さんとこも良いけど、新しいとこ開拓したい気もするなァ。」
飲み屋どこ行く談義で盛り上がる二人。話してる間にお妙と神楽が、寝る前の挨拶に来た。気がついたらかなりの時間になるまで話し込んでいたようだ。鏡華が帰る準備をして立ち上がった。
「じゃあ、もう遅いし私帰るわ。いいな?絶対安静だかんな?次傷口開いたら私があんたの息の根止めるからな?」
「だから分かってるっつーの!医者が物騒なこと言うんじゃねーよ!!」
そうやりとりをして、鏡華は「じゃおやすみ」と言って新八の家を後にした。銀時は寝ながら後ろ手で手をヒラヒラさせていた。
星が綺麗に見える少しひんやりとした夜空の下、自転車を漕ぎながら次のデートにどこに飲みに行くか考える鏡華であった。
と鏡華が呟きながら門を開けた。少し門が固かった気がするが、まあ鏡華の力で開けられないほどではなかった。
そこそこ広い敷地に、明かりが灯る家屋が見えた。あれが母屋だろう。鏡華が足早に向かった。
「……誰かァァァ、助けてェェェ!」
向かってる途中、落とし穴らしき穴から助けを求める声や言い争う声が聞こえた。なんでこんな所に落とし穴が……?と不思議に思った鏡華がその穴を覗くと、5人ぐらい人が落ちていた。
よく見てみると神楽と妙、そして療養しているはずの銀時が見えた。
「……あんたら、なんでそんなとこに……。」
鏡華の眉間に皺が寄る。
「!誰かいるのか!?頼む、出してくれェェェ!」
鏡華とは気づいていないが、誰かが来たことに気づいた銀時が叫ぶ。叫んだ銀時に、他に落ちているメンツが次々と叫ぶ。
「銀ちゃん!そう言ってまた逃げるつもりデショ!絶対逃がさねーヨ!!」
「神楽ちゃんの言う通りよ!銀さん、ちゃんと療養しなさい!!」
「銀さ〜ん!私がしっかり
「万事屋ァ!お妙さんとひとつ屋根の下だなんて絶対に許さないんだからなァァァ!!キャッキャウフフなんて以ての外だからなァァァ!!」
「オメーの許可なんかいらねェし、そんなことしねェんだよくたばれゴリラ!!」
「お妙さァァァん!!」
ギャーギャーと穴の中で叫ぶ5人。鏡華はため息をつきながら、重なっている順番に穴から出していった。
助けに来た鏡華の顔を見て、銀時がゲッとバツが悪そうな表情をした。
「……鏡華だったか……ども、こんばんはァ……」
「はーい銀時クゥン、こんばんはァ……今から説教な。」
助けられた銀時は、はい……と元気なく答えるしか無かった。
母屋の座敷で正座する5人の前に立つ鏡華。正座しているのは銀時、神楽、お妙、そしてこの作品では初登場のお妙のストーカー……もとい、真選組局長・近藤勲と、なぜかナース服を着ている、銀時のストーカー兼忍者・始末屋さっちゃんこと、猿飛あやめである。
早速猿飛が鏡華に食いかかる。
「銀さん!誰なのこの女!!この
猿飛が身を捩りながらくねくねする様子にドン引きする鏡華。
「えっなにこのやべェナースさん……」
「気にすんな鏡華、ただの変態だ。」
「あんたに発言権はねェんだわ黙れ。」
銀時が鏡華に言ったが、目を見開きドスの効いた声で銀時を制する鏡華。銀時の顔に斜線が入る。鏡華がため息をつきながら話し始めた。
「何があったかは知らんけどねェ……一応こいつも怪我人だからねェ、大人しくさせてて欲しいんだけど……」
「お言葉ですがおネエさん、私たちはちゃんと大人しくさせようと頑張ってたネ。この天パが勝手にどっか行こうとしてたんだヨ。ネッ、アネゴ?」
「神楽ちゃんの言う通りなんです。私たち、卵がゆ作ったりちゃんと看病してたの。それを銀さんの方が無下にしたのよ?酷いでしょう?」
「何がちゃんとした看病だコノヤロー!ジャンプの朗読はするわ、ダークマター食わそうとするわ、薙刀持って息の根止めようとしてくるわ、こんなとこじゃちゃんと休めねーってーの!!」
神楽とお妙の説明に全力でツッコむ銀時。またギャーギャーと騒ぎ出した。鏡華はさらに大きなため息をついたが、騒ぎが止まる気配がない。
「……オイ。」
鏡華のドスの効いた声で5人が固まる。鏡華は懐から電子タバコを取り出し、大きく吸って煙を吐いた。
「とりあえずもう夜遅いし近所迷惑になるから、まずストーカー二人は帰れ。それで銀時は診察も兼ねて怪我の具合を確認するから布団に行け。分かったな?神楽ちゃんとお妙ちゃんは、私がコイツ看とくから寝る準備を始めろ。いいな?」
「「「「「イエスマーム!!」」」」」
鏡華の指示に、5人は敬礼してその場を離れたのだった。
「……で、あなたはほんと誰なのよ?随分銀さんと親しそうだったけど。」
猿飛と近藤の見送りに門の外に出た鏡華が、ジト目の猿飛から質問された。ウンウンと近藤も頷く。
「あー、私は銀時と腐れ縁やってる泉鏡華っていう者だ。大江戸病院で医者やってる。」
「ほー!医者の先生か。だから万事屋を診に来たということだな?」
「だからそう言ってるだろゴリラ。バナナやるから大人しくしてくれ。」
「あれ?なんか俺に当たり強くない?初対面なのに?」
自己紹介をし損ねてたのでここで自己紹介をした鏡華。なるほど……と猿飛が呟く。
「あなたが医者ならナースも必要じゃない?私はやっぱり残って……」
「いや変態はいらねェ。帰れ。」
ピシャリと言い切る鏡華。スパスパと電子タバコを吸いまくっているのは、ストレスが溜まってきている証である。ストーカー二人は、ぶつくさ言いながら帰っていった。
「さてと……オラ、怪我の具合見せろ。」
ストーカー二人が帰り、神楽とお妙が寝る準備をしている間に鏡華が銀時の診察を始めた。包帯を解き、怪我の具合を確認する。
「怪我はまァそこまで酷くねェだろ?」
布団の上に座る銀時が鏡華に問いかける。シュルシュルと鏡華が包帯を外していく。
「だいぶ良くなってはいるけど、完全に傷口が閉じてるわけじゃねェよ。落とし穴に落ちた怪我も新しくできてるし、よくも仕事増やしてくれたな銀時テメー。」
悪態をつきながら鏡華が新しくできた怪我の消毒をして包帯を巻いていく。消毒が滲みるのか、時々いてて、と銀時が声を漏らす。高杉の件でついた傷にも、改めて消毒して包帯を巻いていく。
「特に胸と腹の怪我な。これはまだかかるわ。
「だからここじゃ休めねーっつーの……」
包帯を巻かれながら銀時がボヤく。鏡華がため息をつく。
「私が休みあったらね、私の家で休めって言うんだけど。如何せん社畜なもんでねェ〜しかも誰かさんたちのせいで有休も無くなったもんでねェ〜ごめんね銀時ィ〜。」
「ケッ、口だけ謝られてもなんも響かねェや。」
「バレたか。まァ、神楽ちゃんもお妙ちゃんも、あんたのことを思って看病してくれてるんだからさ、甘えて言うこと聞いときな。仕事終わったら私も来るから。」
へいへい、と銀時が気だるく返事をする。ほんの少しだけその顔には笑みが浮かんでいたが、鏡華には見えなかった。一方、悪態をつけるほど元気が出てきたんだな、と鏡華も少し笑みを浮かべた。
「ほい、診察と手当て終わり。あんたほんと良いよねェ。本物の医者が無償で診察と手当してくれるんだから。」
「オイオイ嫌味なこと言うなよ……。金ねェからここで世話になってるんだわ……」
包帯を巻き終わった銀時が布団に横になった。鏡華は道具の後片付けをしながら話を続ける。
「そうだよ。私が新八くんに頼んだんだからさ。万事屋で看病するより全然楽だわ。良いとこにあるねぇ新八くん家。」
「いや、立地の問題かよ。」
銀時の手当てが終わり、他愛もないやりとりをする二人。やりとりする中で鏡華がそうだ、と言った。
「銀時の怪我が治ったらさ、回復祝いにどっか飲み行こうよ。どう?」
嬉しそうな鏡華を見て、銀時がフッと笑う。
「いいねェ、アリじゃねーか。どこ行くよ?」
「そうねェ……まさ子さんとこも良いけど、新しいとこ開拓したい気もするなァ。」
飲み屋どこ行く談義で盛り上がる二人。話してる間にお妙と神楽が、寝る前の挨拶に来た。気がついたらかなりの時間になるまで話し込んでいたようだ。鏡華が帰る準備をして立ち上がった。
「じゃあ、もう遅いし私帰るわ。いいな?絶対安静だかんな?次傷口開いたら私があんたの息の根止めるからな?」
「だから分かってるっつーの!医者が物騒なこと言うんじゃねーよ!!」
そうやりとりをして、鏡華は「じゃおやすみ」と言って新八の家を後にした。銀時は寝ながら後ろ手で手をヒラヒラさせていた。
星が綺麗に見える少しひんやりとした夜空の下、自転車を漕ぎながら次のデートにどこに飲みに行くか考える鏡華であった。
