#7 ミイラ取りがミイラになってまたミイラ取りに
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「ほォ……桂と高杉がねェ……。」
ランチタイムで賑わう定食屋の座席に座る二人の男。一人の男が、もはや丼が見えなくなるほどマヨネーズをかけながらそうつぶやく。
かっちりとした制服を着た、大江戸警察・真選組副長の土方十四郎、その人である。向かいに座る監察の山崎退 は報告を続けた。
「過激派だった桂の野郎も今ではすっかり穏健派になり変わり、とかく暴走しがちな攘夷浪士達を抑えるブレーキ役となっていると聞きます。バリバリの武闘派である高杉一派とぶつかり合うのは目に見えていました。」
山崎の報告を聞きながら、なおもマヨネーズをかけ続ける土方。話を続ける山崎は、その様子に引きながらも話を続ける。
「両陣営とも被害は甚大な模様で、死者・行方不明者五十数名。あの人斬り似蔵も行方不明とか……これでしばらく奴らも動けないでしょう。」
土方がマヨネーズを一本丸々丼に入れきった。見慣れているはずの山崎も、口元を手で抑えドン引きしている。
「しかし解せねェ。岡田、河上ら猛者を擁する高杉に比べ、桂はロクな手駒を持っていなかったはず。一体どうやって高杉達と互角にはり合ったってんだ?」
「それなんですがね、気になる情報が。桂側に妙な連中が助っ人についていたらしくて。そいつが……妙なガキを二人連れた、バカ強い銀髪頭の侍らしいんです。」
たっぷりとマヨネーズがかかった丼を食べようとした土方が、手を止めた。
「……副長、こいつぁもしかして」
「……野郎か。確かあの野郎は、以前池田屋の一件の時も桂と関わってる風だったが、うまい事逃げられたんだったな。」
胸元からタバコを取り出し、火をつける土方。フーと煙を吐いて話を続ける。
「……洗うか。」
「副長。」
「元々うさん臭ェ野郎だ。探れば何か出てくる奴だってのはお前も前からわかってただろ。派手な動きもせなんだから捨て置いたが……潮時かもな。」
「これでもし旦那が攘夷活動に関わっていた場合は?」
山崎が土方に尋ねる。再度土方がフーと煙を燻らす。
「んなもん決まってるだろ。穏健派だろーが過激派だろーが俺たちの敵には違いねェ。斬れ。」
バッサリと言い切る土方。ごくんと唾を飲み込んだ山崎が「あともう一つあるんですけど」と土方に話しかける。
「旦那達とは別に、薄緑色の着物を着た女もいたらしいんです。で、そいつも旦那達と一緒に戦ってたらしくて。」
「女ァ?」
タバコをしまってマヨネーズ丼を食べ始めた土方が聞き返す。
「なんだってチャイナ以外にそんなとこに女がいんだよ。」
「俺だって分かんねェすよそんなの。旦那達と一緒に戦っていたということ以外、一切情報が無いんです。こっちはどうしますか?」
一旦食べる手を止め、少し考える土方。
「……過激派と戦えるだけの強さがある女ってのは気になるな。そっちも洗え。」
土方は指示を出し、丼を食べるのを再開した。そして了解、と山崎は短く答え定食屋を後にしたのだった。
ランチタイムで賑わう定食屋の座席に座る二人の男。一人の男が、もはや丼が見えなくなるほどマヨネーズをかけながらそうつぶやく。
かっちりとした制服を着た、大江戸警察・真選組副長の土方十四郎、その人である。向かいに座る監察の山崎
「過激派だった桂の野郎も今ではすっかり穏健派になり変わり、とかく暴走しがちな攘夷浪士達を抑えるブレーキ役となっていると聞きます。バリバリの武闘派である高杉一派とぶつかり合うのは目に見えていました。」
山崎の報告を聞きながら、なおもマヨネーズをかけ続ける土方。話を続ける山崎は、その様子に引きながらも話を続ける。
「両陣営とも被害は甚大な模様で、死者・行方不明者五十数名。あの人斬り似蔵も行方不明とか……これでしばらく奴らも動けないでしょう。」
土方がマヨネーズを一本丸々丼に入れきった。見慣れているはずの山崎も、口元を手で抑えドン引きしている。
「しかし解せねェ。岡田、河上ら猛者を擁する高杉に比べ、桂はロクな手駒を持っていなかったはず。一体どうやって高杉達と互角にはり合ったってんだ?」
「それなんですがね、気になる情報が。桂側に妙な連中が助っ人についていたらしくて。そいつが……妙なガキを二人連れた、バカ強い銀髪頭の侍らしいんです。」
たっぷりとマヨネーズがかかった丼を食べようとした土方が、手を止めた。
「……副長、こいつぁもしかして」
「……野郎か。確かあの野郎は、以前池田屋の一件の時も桂と関わってる風だったが、うまい事逃げられたんだったな。」
胸元からタバコを取り出し、火をつける土方。フーと煙を吐いて話を続ける。
「……洗うか。」
「副長。」
「元々うさん臭ェ野郎だ。探れば何か出てくる奴だってのはお前も前からわかってただろ。派手な動きもせなんだから捨て置いたが……潮時かもな。」
「これでもし旦那が攘夷活動に関わっていた場合は?」
山崎が土方に尋ねる。再度土方がフーと煙を燻らす。
「んなもん決まってるだろ。穏健派だろーが過激派だろーが俺たちの敵には違いねェ。斬れ。」
バッサリと言い切る土方。ごくんと唾を飲み込んだ山崎が「あともう一つあるんですけど」と土方に話しかける。
「旦那達とは別に、薄緑色の着物を着た女もいたらしいんです。で、そいつも旦那達と一緒に戦ってたらしくて。」
「女ァ?」
タバコをしまってマヨネーズ丼を食べ始めた土方が聞き返す。
「なんだってチャイナ以外にそんなとこに女がいんだよ。」
「俺だって分かんねェすよそんなの。旦那達と一緒に戦っていたということ以外、一切情報が無いんです。こっちはどうしますか?」
一旦食べる手を止め、少し考える土方。
「……過激派と戦えるだけの強さがある女ってのは気になるな。そっちも洗え。」
土方は指示を出し、丼を食べるのを再開した。そして了解、と山崎は短く答え定食屋を後にしたのだった。
