#5 同窓会するなら幹事はやめとけ結構しんどいぞ
空欄の場合「鏡華」になります。
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「…………あれか……。」
銀時たちが万事屋で鉄子と話している頃、鏡華は高杉の拠点である船の近くまで来ていた。向かっている道中で、傘がいらなくなるぐらいには雨が止んだ。曇天の空の下、鏡華が建物の影から船を観察する。
かなり大きな船の周りには、カタギには到底見えない、攘夷浪士たちが彷徨 いている。高杉の部下たちだろうか。
ーーーここまで来たけど、どうやって中に入ろうかなァ……。
鏡華は少し考え、周りをキョロキョロと見渡してから、ヨシ、と呟くと、持っていた白い布を頭に被り、三角巾のようにし、そこら辺にあったバケツと箒を持って船の方へと歩き出した。
「こんにちは〜。清掃に来た者なんですけどォ〜。お邪魔しますねェ〜。」
鏡華は船の清掃員に変装して乗り込むことにしたのである。船のタラップ近くで見張りをしている攘夷浪士たちに軽く声をかけ、タラップを上がっていく鏡華。声をかけられた浪士たちは「あ、はい、お疲れ様でーす。」と生返事をして、簡単に通してくれた。
かなり雑な変装に対して、浪士たちのこの反応。これには侵入する側の鏡華も、警備がザル過ぎないか?と流石に心配になるほどである。
タラップをあがった先にも、攘夷浪士たちが何やら荷物を運んだり、見張りをしたりしていた。これだけ大きな船だ。まだまだ中に人がいそうだ。
「ん?貴様誰だ?」
一人の浪士に声をかけられた。既に帯刀する刀に右手が添えられている。
「船の清掃を頼まれた者でーす。ちょっとお邪魔しますねェ〜。」
飄々 と返事をする鏡華。だが、タラップ下の浪士たちとは違い、かなり怪しまれている。二人のやり取りに気づいた他の浪士たちが、次々と集まってきた。
「船の清掃?そんなもの誰に頼まれた?」
「あの……アレ、貝崎サンって人が頼んできましたよ。」
「ここには貝崎などという者はおらんわァ!!!!……大体貴様、帯刀しているではないか!!」
あ、と鏡華の間の抜けた声が出る。浪士たちに緊張が走る。
「『あ』ではないわァァァ!!!帯刀した清掃員がいるか!!……貴様、何者だ!?真選組か!?……女とて容赦はせぬぞ!」
一斉に剣を抜き、鏡華に剣先を向ける浪士たち。鏡華はあちゃーと言いながら、変装を解いていく。まあ、変装らしい変装ではないが。
「オイオイ、女一人に男が寄ってたかってさァ……。私、真選組では無いんですけどォ、ちょっと野暮用があって。……高杉くん居ますかァー?」
「!?貴様高杉様に何のよ……」
浪士が言葉を発し切る前に、鏡華の薙ぎ払うような剣が振るわれる。鏡華を囲っていた浪士たちが、轟音と共に後ろに吹っ飛んでいった。
170cmという、標準よりは少し大きめの女性である鏡華だが、その体格には似合わない力である。鏡華は刀を鞘に納めると、吹っ飛ばした浪士たちに向かって笑いかけた。
「ハハッ、お兄さん達よく吹っ飛ぶねェ。〇國無双みてェ。とりあえず私は高杉くんに用事があるから、じゃね!」
そう言って船内へと逃げる鏡華。吹っ飛ばされた浪士たちは「待てェ!!!追え!!!」と大声を出しながら鏡華を追っていく。
鏡華は時折斬りかかってくる浪士を返り討ちにしたり、上手いこと隠れたりしながら逃げ続ける。
「彼奴、本当に女か!?もしや忍びの者か!?いかん!急いで探せ!!この船のことが幕府にバレたら面倒だ!!!」
浪士たちが血眼で鏡華を探す。逃げる鏡華は、どっちかっていうと侍なんだけどなァと思いながら走っていた。
そして逃げ始めてから少しだったところで、大きな試験管のようなものだらけの、この船には場違いな場所に着いた。
「……?なんだココ。」
その場所をよく見ると、試験管たちの中には刀が入っている。そして試験官同士を様々な機械で繋いでいる。
鏡華が怪しみながらそれらを見ていると、ふと人がいることに気づき、急いで物陰に隠れた。
「……酔狂な話じゃねーか。大砲ブッぱなしてドンパチやる時代にこんな刀作るたァ。」
「そいつで幕府を転覆するなどと、大法螺 ふく貴殿も随分酔狂と思うがな!!」
「法螺 を実現してみせる法螺吹きが、英傑と呼ばれるのさ。俺はできねー法螺はふかねー。」
機械 の逆光のせいで顔は見えないが、あのクソでかい声はさっき聞いた村田鉄矢の声だ。そしてもう一人も……昔から知っている、幼なじみの声だ。
ーーー晋助……!
直ぐに声をかけたい衝動を抑え、2人のやり取りをじっと見つめる鏡華。高杉は鏡華には気づかないまま、村田と話す。
「しかし流石は稀代の刀工、村田仁鉄が一人息子……まさかこんなものを作り出しちまうたァ。鳶 が鷹を生むとはきいた事があるが、鳶が龍を生んだか。侍も剣もまだまだ滅んじゃいねーってことを、見せてやろうじゃねーか。」
「貴殿らが何を企み、何を成そうとしているかなど興味は無い!刀匠はただ、斬れる刀をつくるのみ!」
村田は刀の入った試験管に触れながら話す。それを見つめる村田の眼差しは、自負心に満ちている。
「私に言えることはただ一つ!この紅桜 に斬れぬものはない!!」
2人の様子を伺う鏡華。聞こえた話から察するに、これらが噂の紅桜らしい。試験管それぞれが、戦闘データを保存している媒体といったところか。流石の鏡華も眉を顰 める。
ーーーこりゃあ……本当に戦艦を落とせそうだな……。
警戒しながら続けて2人を見ていると、急に背後から腕を引かれた。鏡華が咄嗟に振り向くと、目の前にはオバQが居た。
「ギィヤァッ………………!!!!!!」
「落ち着け鏡華、俺だ。」
驚いた鏡華が大声で叫びそうになる前に、オバQに口元を抑えられる。そしてオバQからよく知っている声が聞こえる。よく見るとオバQではなく、桂のペットのエリザベスである。
「!?その声……ヅラ!?」
「ヅラじゃない、桂だ。鏡華、貴様何故ここにいる?」
エリザベスの口を開けて桂が顔を出した。2人はヒソヒソ声で話し始めた。
「ヅラ、てめー!驚かせやがって!連絡が無いと思ったら、こんなとこに居やがったか!(小声)」
「ヅラじゃない、桂だ。それはこちらのセリフだ。貴様は関係ないだろう。何故ここにいる?(小声)」
「……銀時もやられたんだよ。だから高杉と岡田似蔵に、あんたら二人のお礼参りしに来たの。何?悪い?(小声)」
「なんだそのヤンキーの発想は。……そうか、銀時もやられたのか……。(小声)」
少し俯く桂。心做しか悲しそうな、辛そうな顔をしている。
「で、あんたがここにいる理由は?」
「あぁ、ここが高杉の計画の要だからな。ここに爆弾を仕掛けに来た。」
あぁ、なるほどね……と鏡華が呟く。ここを落とせば、高杉の計画は確かに頓挫するだろう。
「けど爆弾って……あんたって意外と派手好きだよねェ……。仕掛けるの、私も手伝おうか?」
鏡華がニヤッと笑いながら桂に聞いた。鏡華も存外、派手である。聞かれた桂は、その必要は無い、と答えた。
「実はもうあらかた仕掛けた後だ。あとは爆破させるだけだ。それより、ここにリーダーが捕まっている。それを助けに行かねば。」
「は?リーダー?」
「銀時のところのチャイナ娘だ。」
「あぁ、神楽ちゃん……ってここに捕まってんの!?早く助けに行かないと!」
予想外の情報に思わず大きな声が出る鏡華。桂は慌てて鏡華の口を塞ぐ。
「莫迦者 !声がでかいわ!!」
「いや、あんたもな!!!」
桂も大きな声で返したその瞬間、外からドォンと、何発か爆発音が聞こえ船が揺れた。
「あ!?爆発ゥ!?ヅラ、あんたか!?」
「違う、俺ではない!」
半ばキレ気味に鏡華が問う。桂は首をブンブンと振って否定した。
「んじゃどこのどいつだよ!!とりあえずここ出るぞ!!神楽ちゃん助けに行かねーと!」
鏡華と桂がこんなやり取りをしているうちに、いつの間にか高杉と村田は居なくなっていた。それに鏡華たちは気づかないまま、急いでそこを離れた。
そして割と直ぐに浪士に見つかりかけ、鏡華もエリザベスの中に隠れたのである。
「狭ェーよ!!もう少し詰めろ!!」
「莫迦者!そもそも一人用だ!これ以上詰めれるか!!」
狭い着ぐるみの中、ギュウギュウ詰めで文句を垂れる鏡華。そしてア゙ア゙ア゙ア゙ア゙と二人は絶叫しながら、エリザベス内で二人三脚して神楽の救助に向かったのだった。
銀時たちが万事屋で鉄子と話している頃、鏡華は高杉の拠点である船の近くまで来ていた。向かっている道中で、傘がいらなくなるぐらいには雨が止んだ。曇天の空の下、鏡華が建物の影から船を観察する。
かなり大きな船の周りには、カタギには到底見えない、攘夷浪士たちが
ーーーここまで来たけど、どうやって中に入ろうかなァ……。
鏡華は少し考え、周りをキョロキョロと見渡してから、ヨシ、と呟くと、持っていた白い布を頭に被り、三角巾のようにし、そこら辺にあったバケツと箒を持って船の方へと歩き出した。
「こんにちは〜。清掃に来た者なんですけどォ〜。お邪魔しますねェ〜。」
鏡華は船の清掃員に変装して乗り込むことにしたのである。船のタラップ近くで見張りをしている攘夷浪士たちに軽く声をかけ、タラップを上がっていく鏡華。声をかけられた浪士たちは「あ、はい、お疲れ様でーす。」と生返事をして、簡単に通してくれた。
かなり雑な変装に対して、浪士たちのこの反応。これには侵入する側の鏡華も、警備がザル過ぎないか?と流石に心配になるほどである。
タラップをあがった先にも、攘夷浪士たちが何やら荷物を運んだり、見張りをしたりしていた。これだけ大きな船だ。まだまだ中に人がいそうだ。
「ん?貴様誰だ?」
一人の浪士に声をかけられた。既に帯刀する刀に右手が添えられている。
「船の清掃を頼まれた者でーす。ちょっとお邪魔しますねェ〜。」
「船の清掃?そんなもの誰に頼まれた?」
「あの……アレ、貝崎サンって人が頼んできましたよ。」
「ここには貝崎などという者はおらんわァ!!!!……大体貴様、帯刀しているではないか!!」
あ、と鏡華の間の抜けた声が出る。浪士たちに緊張が走る。
「『あ』ではないわァァァ!!!帯刀した清掃員がいるか!!……貴様、何者だ!?真選組か!?……女とて容赦はせぬぞ!」
一斉に剣を抜き、鏡華に剣先を向ける浪士たち。鏡華はあちゃーと言いながら、変装を解いていく。まあ、変装らしい変装ではないが。
「オイオイ、女一人に男が寄ってたかってさァ……。私、真選組では無いんですけどォ、ちょっと野暮用があって。……高杉くん居ますかァー?」
「!?貴様高杉様に何のよ……」
浪士が言葉を発し切る前に、鏡華の薙ぎ払うような剣が振るわれる。鏡華を囲っていた浪士たちが、轟音と共に後ろに吹っ飛んでいった。
170cmという、標準よりは少し大きめの女性である鏡華だが、その体格には似合わない力である。鏡華は刀を鞘に納めると、吹っ飛ばした浪士たちに向かって笑いかけた。
「ハハッ、お兄さん達よく吹っ飛ぶねェ。〇國無双みてェ。とりあえず私は高杉くんに用事があるから、じゃね!」
そう言って船内へと逃げる鏡華。吹っ飛ばされた浪士たちは「待てェ!!!追え!!!」と大声を出しながら鏡華を追っていく。
鏡華は時折斬りかかってくる浪士を返り討ちにしたり、上手いこと隠れたりしながら逃げ続ける。
「彼奴、本当に女か!?もしや忍びの者か!?いかん!急いで探せ!!この船のことが幕府にバレたら面倒だ!!!」
浪士たちが血眼で鏡華を探す。逃げる鏡華は、どっちかっていうと侍なんだけどなァと思いながら走っていた。
そして逃げ始めてから少しだったところで、大きな試験管のようなものだらけの、この船には場違いな場所に着いた。
「……?なんだココ。」
その場所をよく見ると、試験管たちの中には刀が入っている。そして試験官同士を様々な機械で繋いでいる。
鏡華が怪しみながらそれらを見ていると、ふと人がいることに気づき、急いで物陰に隠れた。
「……酔狂な話じゃねーか。大砲ブッぱなしてドンパチやる時代にこんな刀作るたァ。」
「そいつで幕府を転覆するなどと、
「
ーーー晋助……!
直ぐに声をかけたい衝動を抑え、2人のやり取りをじっと見つめる鏡華。高杉は鏡華には気づかないまま、村田と話す。
「しかし流石は稀代の刀工、村田仁鉄が一人息子……まさかこんなものを作り出しちまうたァ。
「貴殿らが何を企み、何を成そうとしているかなど興味は無い!刀匠はただ、斬れる刀をつくるのみ!」
村田は刀の入った試験管に触れながら話す。それを見つめる村田の眼差しは、自負心に満ちている。
「私に言えることはただ一つ!この
2人の様子を伺う鏡華。聞こえた話から察するに、これらが噂の紅桜らしい。試験管それぞれが、戦闘データを保存している媒体といったところか。流石の鏡華も眉を
ーーーこりゃあ……本当に戦艦を落とせそうだな……。
警戒しながら続けて2人を見ていると、急に背後から腕を引かれた。鏡華が咄嗟に振り向くと、目の前にはオバQが居た。
「ギィヤァッ………………!!!!!!」
「落ち着け鏡華、俺だ。」
驚いた鏡華が大声で叫びそうになる前に、オバQに口元を抑えられる。そしてオバQからよく知っている声が聞こえる。よく見るとオバQではなく、桂のペットのエリザベスである。
「!?その声……ヅラ!?」
「ヅラじゃない、桂だ。鏡華、貴様何故ここにいる?」
エリザベスの口を開けて桂が顔を出した。2人はヒソヒソ声で話し始めた。
「ヅラ、てめー!驚かせやがって!連絡が無いと思ったら、こんなとこに居やがったか!(小声)」
「ヅラじゃない、桂だ。それはこちらのセリフだ。貴様は関係ないだろう。何故ここにいる?(小声)」
「……銀時もやられたんだよ。だから高杉と岡田似蔵に、あんたら二人のお礼参りしに来たの。何?悪い?(小声)」
「なんだそのヤンキーの発想は。……そうか、銀時もやられたのか……。(小声)」
少し俯く桂。心做しか悲しそうな、辛そうな顔をしている。
「で、あんたがここにいる理由は?」
「あぁ、ここが高杉の計画の要だからな。ここに爆弾を仕掛けに来た。」
あぁ、なるほどね……と鏡華が呟く。ここを落とせば、高杉の計画は確かに頓挫するだろう。
「けど爆弾って……あんたって意外と派手好きだよねェ……。仕掛けるの、私も手伝おうか?」
鏡華がニヤッと笑いながら桂に聞いた。鏡華も存外、派手である。聞かれた桂は、その必要は無い、と答えた。
「実はもうあらかた仕掛けた後だ。あとは爆破させるだけだ。それより、ここにリーダーが捕まっている。それを助けに行かねば。」
「は?リーダー?」
「銀時のところのチャイナ娘だ。」
「あぁ、神楽ちゃん……ってここに捕まってんの!?早く助けに行かないと!」
予想外の情報に思わず大きな声が出る鏡華。桂は慌てて鏡華の口を塞ぐ。
「
「いや、あんたもな!!!」
桂も大きな声で返したその瞬間、外からドォンと、何発か爆発音が聞こえ船が揺れた。
「あ!?爆発ゥ!?ヅラ、あんたか!?」
「違う、俺ではない!」
半ばキレ気味に鏡華が問う。桂は首をブンブンと振って否定した。
「んじゃどこのどいつだよ!!とりあえずここ出るぞ!!神楽ちゃん助けに行かねーと!」
鏡華と桂がこんなやり取りをしているうちに、いつの間にか高杉と村田は居なくなっていた。それに鏡華たちは気づかないまま、急いでそこを離れた。
そして割と直ぐに浪士に見つかりかけ、鏡華もエリザベスの中に隠れたのである。
「狭ェーよ!!もう少し詰めろ!!」
「莫迦者!そもそも一人用だ!これ以上詰めれるか!!」
狭い着ぐるみの中、ギュウギュウ詰めで文句を垂れる鏡華。そしてア゙ア゙ア゙ア゙ア゙と二人は絶叫しながら、エリザベス内で二人三脚して神楽の救助に向かったのだった。
