〜幕間〜 女の子にアレコレ簡単に聞いちゃダメ
空欄の場合「鏡華」になります。
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「あれ、辰馬じゃん。こんなとこで何してんの?」
暑くも寒くもない、ちょうどいい気温の曇り空のこの日。休日の鏡華が久しぶりに街へ出てみると懐かしい顔と出会った。戦友の坂本辰馬と、彼が経営する会社の副社長をしている陸奥である。
「おお!鏡華じゃなかが!久しぶりじゃのう!ちっくと前に金時たちと飲んだ時以来か?」
「そん時以来だねェ。陸奥さんも久しぶり」
「ご無沙汰しちゅー」
3人がそれぞれ挨拶を交わす。陸奥が坂本の方を見るとポンと財布を手渡した。
「頭、用事は済んだきにそん人と茶でも飲んできたらええ。ワシは先に船に戻っとくけぇの」
「なんじゃあ陸奥!おんしゃあ珍しく気を回すのォ!!生理終わったんか?」
坂本の余計な発言に陸奥の重い一発が鳩尾に入る。坂本は悶絶してその場に蹲った。
「ワシはまともな挨拶ができる友人は貴重じゃき、大切にしちょけと思っただけじゃ。それじゃなきゃ貴様に休みなんぞ与えんわクソが」
「最低すぎるわ……」
まるで虫ケラを見るような目で陸奥が坂本を見下ろす。一緒に鏡華もドン引いた目で彼を見つめた。とてもいいボディーブローが入った坂本は、息も絶え絶えに近くのカフェを指さした。
「そ、そしたらとりあえずそこのカフェでも入らんか鏡華よ。ワシゃあ横になりたいぜよ…」
鳩尾を抑え、冷や汗ダラダラで話す坂本に鏡華はため息をついたのだった。
◇◇
「オイ、大丈夫か辰馬」
カフェに入り速攻でソファに横たわった辰馬に鏡華が声をかけた。戦争時代は『桂浜の龍』と呼ばれていたこの男も、今じゃ女の子のパンチ一発で伸びてしまうらしい。
「おう、だいぶ楽になってきたきに。アイツゥ、上司の腹に思いっきり入れるかフツー」
「いやアレはあんたが100%悪いから。簡単に生理のこと聞くんじゃねーよ」
「アッハッハッ〜!そうかワシが悪いかァ!くぅ」
「泣くなよ。この失敗を糧に女性の扱いを学んでこーな」
鏡華が坂本を慰めたタイミングで頼んでいたコーヒーが届いた。坂本は「いてて」と言いながら起き上がるとコーヒーを一口啜った。そしてマジマジと鏡華を見つめた。
「にしても鏡華、おんしゃあ前会うた時よりも別嬪さんに磨きがかかったのう!うん、綺麗になった!」
「へ?そう?」
鏡華が意外そうな顔をしながらコーヒーを飲む。坂本はニコニコしてウンウンと頷いた。
「なんかあったがか?恋でもしちゅうか?」
「なんだその親戚のおっさんみたいな質問は。恋はまァ……そうだねェ…してる、ねェ……」
今度は坂本が驚いた顔をした。付き合い自体は短いが、彼女が簡単にプライベートなことを言うようなタイプじゃないと知っている。その彼女が『恋をしている』。心做しか戦争時代には見たことが無かった柔らかい顔をしているように見える。なんと言うか、より女性らしくなった。そんな彼女を見て坂本がニヤリと微笑んだ。
「……相手は金時か?」
「……さァ?誰でしょうねェ?」
その言い方は最早答えだろう。鏡華の耳が赤らんだのを見逃さなかった坂本が「そーかそーか」と頷いた。
「金時は人の機微には聡いが、自分に向けられたモンには鈍いき!まァ頑張るんじゃぞ!アッハッハ〜!」
高笑いで応援する坂本に、鏡華が「どーも」と頬を少し赤らめながらコーヒーを飲む。
休日の午後。久々に会った大事なダチからのエールをしみじみ感じた鏡華であったとさ。
幕間〜完~
暑くも寒くもない、ちょうどいい気温の曇り空のこの日。休日の鏡華が久しぶりに街へ出てみると懐かしい顔と出会った。戦友の坂本辰馬と、彼が経営する会社の副社長をしている陸奥である。
「おお!鏡華じゃなかが!久しぶりじゃのう!ちっくと前に金時たちと飲んだ時以来か?」
「そん時以来だねェ。陸奥さんも久しぶり」
「ご無沙汰しちゅー」
3人がそれぞれ挨拶を交わす。陸奥が坂本の方を見るとポンと財布を手渡した。
「頭、用事は済んだきにそん人と茶でも飲んできたらええ。ワシは先に船に戻っとくけぇの」
「なんじゃあ陸奥!おんしゃあ珍しく気を回すのォ!!生理終わったんか?」
坂本の余計な発言に陸奥の重い一発が鳩尾に入る。坂本は悶絶してその場に蹲った。
「ワシはまともな挨拶ができる友人は貴重じゃき、大切にしちょけと思っただけじゃ。それじゃなきゃ貴様に休みなんぞ与えんわクソが」
「最低すぎるわ……」
まるで虫ケラを見るような目で陸奥が坂本を見下ろす。一緒に鏡華もドン引いた目で彼を見つめた。とてもいいボディーブローが入った坂本は、息も絶え絶えに近くのカフェを指さした。
「そ、そしたらとりあえずそこのカフェでも入らんか鏡華よ。ワシゃあ横になりたいぜよ…」
鳩尾を抑え、冷や汗ダラダラで話す坂本に鏡華はため息をついたのだった。
◇◇
「オイ、大丈夫か辰馬」
カフェに入り速攻でソファに横たわった辰馬に鏡華が声をかけた。戦争時代は『桂浜の龍』と呼ばれていたこの男も、今じゃ女の子のパンチ一発で伸びてしまうらしい。
「おう、だいぶ楽になってきたきに。アイツゥ、上司の腹に思いっきり入れるかフツー」
「いやアレはあんたが100%悪いから。簡単に生理のこと聞くんじゃねーよ」
「アッハッハッ〜!そうかワシが悪いかァ!くぅ」
「泣くなよ。この失敗を糧に女性の扱いを学んでこーな」
鏡華が坂本を慰めたタイミングで頼んでいたコーヒーが届いた。坂本は「いてて」と言いながら起き上がるとコーヒーを一口啜った。そしてマジマジと鏡華を見つめた。
「にしても鏡華、おんしゃあ前会うた時よりも別嬪さんに磨きがかかったのう!うん、綺麗になった!」
「へ?そう?」
鏡華が意外そうな顔をしながらコーヒーを飲む。坂本はニコニコしてウンウンと頷いた。
「なんかあったがか?恋でもしちゅうか?」
「なんだその親戚のおっさんみたいな質問は。恋はまァ……そうだねェ…してる、ねェ……」
今度は坂本が驚いた顔をした。付き合い自体は短いが、彼女が簡単にプライベートなことを言うようなタイプじゃないと知っている。その彼女が『恋をしている』。心做しか戦争時代には見たことが無かった柔らかい顔をしているように見える。なんと言うか、より女性らしくなった。そんな彼女を見て坂本がニヤリと微笑んだ。
「……相手は金時か?」
「……さァ?誰でしょうねェ?」
その言い方は最早答えだろう。鏡華の耳が赤らんだのを見逃さなかった坂本が「そーかそーか」と頷いた。
「金時は人の機微には聡いが、自分に向けられたモンには鈍いき!まァ頑張るんじゃぞ!アッハッハ〜!」
高笑いで応援する坂本に、鏡華が「どーも」と頬を少し赤らめながらコーヒーを飲む。
休日の午後。久々に会った大事なダチからのエールをしみじみ感じた鏡華であったとさ。
幕間〜完~
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