#18 あなたを想っている
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「あだだだだ!痛ェって!もっと優しくやってくんね!?」
「十分優しくやってるでしょーが。ったく」
柳生家をあとにした万事屋三人組と真選組の面々は、真選組屯所で鏡華の手当を受けていた。
「銀時、これ肋骨ヒビ入ってるよ。できるだけ安静にね」
灯篭が壊れるほどの衝撃を受けたのだ。ヒビぐらい入るだろう。だがこの男は安静にはしないだろうな、と嫌な確信を持った目で鏡華は見るが、当の本人は素知らぬ顔である。彼女はハァと溜息をついて続いて神楽の診察を始めた。
「へいへい。ってことで仕事は任せた新八神楽」
「しょうがないですね……できる範囲だけですよ?」
新八が素直に言うことを聞いたと思ったら、「ゲッ」と鏡華が声を出した。
「神楽ちゃんは左腕ガッツリ折れてるからギプスだ。誰だよこんな悪意ある折り方した奴」
「マジでか鏡ちゃん。ってことで新八、仕事頼んだアル。あと折ったのはそこのクソガキアル」
「オメーもかいィィ!!え?ということはしばらく実質僕一人!?」
「おいチャイナ、チクんじゃねー。テメーも俺の足折ってんだからあいこだろーがィ」
新八のツッコミを無視して沖田が口を挟む。神楽の眉間にシワが寄った。
「んだとクソガキ。テメーが折らなきゃ折らなかったアル。テメーのせいアル」
「あ?こっちが下手に出りゃいい気になりやがって。やっぱテメーとはきっちり決着つけなきゃいけねーみてーだな?」
「アァン?やれるモンならやってみろヨ」
「あんたら医務室で喧嘩始めようとすんじゃねーよ!」
鏡華の制止で仕方なく離れた沖田と神楽。医務室が血の海になるのを避けることができた。
「ったく、若ェのは血の気が多くていけねーや」
「あのね土方くん?一番血の気多いのあんたなんだけど?今何針縫ってると思う?どんな喧嘩したらこんなに出血するのかなァ?」
神楽の診察を終えた鏡華が土方の傷口を縫っていく。そこに鏡華の後ろから銀時が顔を覗かせた。
「こりゃまた多串君は手酷くやられたねェ。あれェ?ここの誰よりも怪我してるんじゃないのォ?」
「銀時、煽るな」
鏡華が手を動かしながら銀時を制す。
「んだとテメー。俺ァ血は出てるが骨は折っちゃいねー。ん?肋骨折れたヤローが居るなァ?いちごミルクじゃ骨は鍛えられなかったかァ?」
「オイ、土方くんも煽るなっての。手元狂うんだけど?」
額に怒りマークを浮かび上がらせながら土方に注意する鏡華。だが二人の煽り合いは止まらない。
「折ってません〜ヒビですゥ〜耳にマヨネーズ詰まってんじゃねーのォ?」
「オイコラ銀時」
「上等だテメー表出ろ」
「やっだねェガキみたいにキレちゃってェ〜。行くわけねーじゃん?ホラ、俺大人だしィ?」
「テメェ……」
「だからあんたらやめろっての!」
鏡華のゲンコツが二人に落ちる。またもや彼女はハァとため息をついた。
「ったく……いい大人が……」
「……あの、皆さん」
鏡華が呆れ顔で土方の手当を続けていると、新八が申し訳なさそうに切り出した。
「あの……この度は本当にありがとうございました」
新八がぺこりと頭を下げた。それを見た鏡華がニコリと新八に微笑みかけた。
「そんな改まっちゃってェ。いいのいいの、みんな思い思いに暴れただけなんだから」
「そうアル。誰もテメーのために骨折ってねーアル。姉御のためアルよ」
「あれ?あの時『オメーの味方だ』って言ってくれてなかった?」
「それは言葉の綾だ新八っつぁんよ」
新八の言葉に神楽と銀時が反論する。ただ面と向かって感謝を向けられての照れ隠しである。
「俺達はオメーのためじゃねェって最初から言ってるからな」
治療を終え、ミイラのように包帯グルグル巻きにされた土方がタバコに火をつけて口を挟んだ。
「ゴリラを姐さんって呼びたくねーからな。志村姉が柳生家に嫁がなくて良かったぜィ」
続いて沖田が口を挟む。
「ってアレ?近藤さんは?」
近藤が居ないことに気づいた鏡華がキョロキョロと周りを見渡す。すると、障子がゆっくり開いた。そこには俯いた近藤が。
「近藤さん、どこ行ってたん……」
「お前たち」
鏡華の言葉を遮って近藤が言葉を発する。心做しか声が震えている。
「俺も……」
近藤が銀時に何かを手渡す。新八、神楽と鏡華がそれを覗き込む。手渡されたそれは……
「助けて……くれない……?」
結婚式の招待状であった。
19話へつづく
「十分優しくやってるでしょーが。ったく」
柳生家をあとにした万事屋三人組と真選組の面々は、真選組屯所で鏡華の手当を受けていた。
「銀時、これ肋骨ヒビ入ってるよ。できるだけ安静にね」
灯篭が壊れるほどの衝撃を受けたのだ。ヒビぐらい入るだろう。だがこの男は安静にはしないだろうな、と嫌な確信を持った目で鏡華は見るが、当の本人は素知らぬ顔である。彼女はハァと溜息をついて続いて神楽の診察を始めた。
「へいへい。ってことで仕事は任せた新八神楽」
「しょうがないですね……できる範囲だけですよ?」
新八が素直に言うことを聞いたと思ったら、「ゲッ」と鏡華が声を出した。
「神楽ちゃんは左腕ガッツリ折れてるからギプスだ。誰だよこんな悪意ある折り方した奴」
「マジでか鏡ちゃん。ってことで新八、仕事頼んだアル。あと折ったのはそこのクソガキアル」
「オメーもかいィィ!!え?ということはしばらく実質僕一人!?」
「おいチャイナ、チクんじゃねー。テメーも俺の足折ってんだからあいこだろーがィ」
新八のツッコミを無視して沖田が口を挟む。神楽の眉間にシワが寄った。
「んだとクソガキ。テメーが折らなきゃ折らなかったアル。テメーのせいアル」
「あ?こっちが下手に出りゃいい気になりやがって。やっぱテメーとはきっちり決着つけなきゃいけねーみてーだな?」
「アァン?やれるモンならやってみろヨ」
「あんたら医務室で喧嘩始めようとすんじゃねーよ!」
鏡華の制止で仕方なく離れた沖田と神楽。医務室が血の海になるのを避けることができた。
「ったく、若ェのは血の気が多くていけねーや」
「あのね土方くん?一番血の気多いのあんたなんだけど?今何針縫ってると思う?どんな喧嘩したらこんなに出血するのかなァ?」
神楽の診察を終えた鏡華が土方の傷口を縫っていく。そこに鏡華の後ろから銀時が顔を覗かせた。
「こりゃまた多串君は手酷くやられたねェ。あれェ?ここの誰よりも怪我してるんじゃないのォ?」
「銀時、煽るな」
鏡華が手を動かしながら銀時を制す。
「んだとテメー。俺ァ血は出てるが骨は折っちゃいねー。ん?肋骨折れたヤローが居るなァ?いちごミルクじゃ骨は鍛えられなかったかァ?」
「オイ、土方くんも煽るなっての。手元狂うんだけど?」
額に怒りマークを浮かび上がらせながら土方に注意する鏡華。だが二人の煽り合いは止まらない。
「折ってません〜ヒビですゥ〜耳にマヨネーズ詰まってんじゃねーのォ?」
「オイコラ銀時」
「上等だテメー表出ろ」
「やっだねェガキみたいにキレちゃってェ〜。行くわけねーじゃん?ホラ、俺大人だしィ?」
「テメェ……」
「だからあんたらやめろっての!」
鏡華のゲンコツが二人に落ちる。またもや彼女はハァとため息をついた。
「ったく……いい大人が……」
「……あの、皆さん」
鏡華が呆れ顔で土方の手当を続けていると、新八が申し訳なさそうに切り出した。
「あの……この度は本当にありがとうございました」
新八がぺこりと頭を下げた。それを見た鏡華がニコリと新八に微笑みかけた。
「そんな改まっちゃってェ。いいのいいの、みんな思い思いに暴れただけなんだから」
「そうアル。誰もテメーのために骨折ってねーアル。姉御のためアルよ」
「あれ?あの時『オメーの味方だ』って言ってくれてなかった?」
「それは言葉の綾だ新八っつぁんよ」
新八の言葉に神楽と銀時が反論する。ただ面と向かって感謝を向けられての照れ隠しである。
「俺達はオメーのためじゃねェって最初から言ってるからな」
治療を終え、ミイラのように包帯グルグル巻きにされた土方がタバコに火をつけて口を挟んだ。
「ゴリラを姐さんって呼びたくねーからな。志村姉が柳生家に嫁がなくて良かったぜィ」
続いて沖田が口を挟む。
「ってアレ?近藤さんは?」
近藤が居ないことに気づいた鏡華がキョロキョロと周りを見渡す。すると、障子がゆっくり開いた。そこには俯いた近藤が。
「近藤さん、どこ行ってたん……」
「お前たち」
鏡華の言葉を遮って近藤が言葉を発する。心做しか声が震えている。
「俺も……」
近藤が銀時に何かを手渡す。新八、神楽と鏡華がそれを覗き込む。手渡されたそれは……
「助けて……くれない……?」
結婚式の招待状であった。
19話へつづく
