#18 あなたを想っている
空欄の場合「鏡華」になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
敏木斎が倒れた音が静かに聞こえた。戦っていた神楽たちと門下生たちも手を止めて新八たちを見ていたのである。
驚きで目を見開くお妙と、対照的に目を閉じる九兵衛。そして倒れたまま新八を見つめる銀時。
……己の心臓の音がよく聞こえる。新八は荒く息を吐きながら敏木斎を見ていた。
「……ゴメン、負けちった」
仰向けで倒れる敏木斎が『負け』を宣言した。九兵衛の目は閉じたままだった。
「かっ……勝ったァァァァ!!」
近藤が勝鬨を上げた。神楽が「新八ぃぃぃぃぃ!!」と新八に向かっていった。
「……終わったね」
木刀を収めた鏡華がフゥと息をついた。土方も沖田を下ろして一服し始めている。
「……また敵ができたぜィ」
ぽそりと沖田が呟いた。その声を聞いた鏡華がニヤリと笑って彼の隣に立った。
「お?一番隊隊長が新八くんを敵認定かい?敵と書いてライバルってヤツかい?青春かい?」
「何ふざけたこと言って笑ってんでさァ泉さん。……言っときますけど志村の次はアンタですからねィ」
「え゙」
突然の敵認定に慌てふためく鏡華。そのやり取りを遠くから銀時が見ていた。
一方、柳生家門下生たちはザワついている。
「まさか……若様と敏木斎様が」
無理もない。当家最強のツートップがやられたのである。
「貴様らァ!!何をやっているか!!あんな勝負はハナっから関係ないの!!いいからさっさと賊たちを成敗しちゃいなさい!これ以上セレブ血を汚すな!!」
ザワつく門下生たちに輿矩が怒声を浴びせた。
「輿矩、もういい加減にせい」
そんな彼に敏木斎が声をかける。
「わしらの負けじゃ、退け。これは九兵衛が自ら約束したこと。おとなしくお妙ちゃんを返せ」
「パパ上!つーか元から私は女同士の結婚なぞ反対ですぞ!」
「もう何も言うな」
「確かに男になれとは言ったがまさかそんなところまで……」
もう何も言うな、と敏木斎が小さく声を発す。
「すまんのう九兵衛。じゃが、これでよかったのかもしれんな……」
俯いたまま敏木斎は九兵衛に話しかけたのだった。
◇◇
一方、鏡華たちの方に向かう銀時の前にお妙が立っていた。彼女は申し訳なさそうな、怒られるのを待っているかのような、複雑な顔をしている。
「……男だ女だ責めるつもりはねーよ」
銀時が口を開いた。
「だがアイツは知ってたはずだ。お前がどんなつもりで自分の左目になろうとしてたか。お前は知ってたはずだ。そんなモン背負ってアイツの所へ行ったところで何も解決できねー事くらい」
銀時の後ろで倒れる九兵衛にも聞こえるように彼は言葉を続ける。
「お前らは知ってたはずだ。こんな事しても誰も幸せになれねェ事くらい」
銀時の言葉を聞いてお妙は俯いたまま。その言葉を残し、銀時が彼女の横を通り過ぎたあとだった。
「……ごめん…なさい」
消え入りそうな声でお妙が言葉を発した。銀時が足を止めた。
「謝る必要なんてねーよ、誰も」
背中越しにお妙に話しかける。銀時の視線の先には新八たちが居た。
「みんな自分の護りたいもの護ろうとしただけ……それだけだ」
そう言い残すと銀時はその場をあとにした。残されたお妙と九兵衛は、ただじっと何かを感じていた。
驚きで目を見開くお妙と、対照的に目を閉じる九兵衛。そして倒れたまま新八を見つめる銀時。
……己の心臓の音がよく聞こえる。新八は荒く息を吐きながら敏木斎を見ていた。
「……ゴメン、負けちった」
仰向けで倒れる敏木斎が『負け』を宣言した。九兵衛の目は閉じたままだった。
「かっ……勝ったァァァァ!!」
近藤が勝鬨を上げた。神楽が「新八ぃぃぃぃぃ!!」と新八に向かっていった。
「……終わったね」
木刀を収めた鏡華がフゥと息をついた。土方も沖田を下ろして一服し始めている。
「……また敵ができたぜィ」
ぽそりと沖田が呟いた。その声を聞いた鏡華がニヤリと笑って彼の隣に立った。
「お?一番隊隊長が新八くんを敵認定かい?敵と書いてライバルってヤツかい?青春かい?」
「何ふざけたこと言って笑ってんでさァ泉さん。……言っときますけど志村の次はアンタですからねィ」
「え゙」
突然の敵認定に慌てふためく鏡華。そのやり取りを遠くから銀時が見ていた。
一方、柳生家門下生たちはザワついている。
「まさか……若様と敏木斎様が」
無理もない。当家最強のツートップがやられたのである。
「貴様らァ!!何をやっているか!!あんな勝負はハナっから関係ないの!!いいからさっさと賊たちを成敗しちゃいなさい!これ以上セレブ血を汚すな!!」
ザワつく門下生たちに輿矩が怒声を浴びせた。
「輿矩、もういい加減にせい」
そんな彼に敏木斎が声をかける。
「わしらの負けじゃ、退け。これは九兵衛が自ら約束したこと。おとなしくお妙ちゃんを返せ」
「パパ上!つーか元から私は女同士の結婚なぞ反対ですぞ!」
「もう何も言うな」
「確かに男になれとは言ったがまさかそんなところまで……」
もう何も言うな、と敏木斎が小さく声を発す。
「すまんのう九兵衛。じゃが、これでよかったのかもしれんな……」
俯いたまま敏木斎は九兵衛に話しかけたのだった。
◇◇
一方、鏡華たちの方に向かう銀時の前にお妙が立っていた。彼女は申し訳なさそうな、怒られるのを待っているかのような、複雑な顔をしている。
「……男だ女だ責めるつもりはねーよ」
銀時が口を開いた。
「だがアイツは知ってたはずだ。お前がどんなつもりで自分の左目になろうとしてたか。お前は知ってたはずだ。そんなモン背負ってアイツの所へ行ったところで何も解決できねー事くらい」
銀時の後ろで倒れる九兵衛にも聞こえるように彼は言葉を続ける。
「お前らは知ってたはずだ。こんな事しても誰も幸せになれねェ事くらい」
銀時の言葉を聞いてお妙は俯いたまま。その言葉を残し、銀時が彼女の横を通り過ぎたあとだった。
「……ごめん…なさい」
消え入りそうな声でお妙が言葉を発した。銀時が足を止めた。
「謝る必要なんてねーよ、誰も」
背中越しにお妙に話しかける。銀時の視線の先には新八たちが居た。
「みんな自分の護りたいもの護ろうとしただけ……それだけだ」
そう言い残すと銀時はその場をあとにした。残されたお妙と九兵衛は、ただじっと何かを感じていた。
