#17 世の中のジジババは孫に甘い
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◇◇
「やっと言えたねェ」
涙を流すお妙の元に鏡華が近づく。そしてゆったりと彼女の目の前に立った。
「男だろうが女だろうが、惚れたなら愛を貫き通せばいい。険しい茨の道かもしれない。けど惚れた同士ならきっと乗り越えられるだろうよ」
涙を拭って鏡華の言葉に耳を傾けるお妙。翡翠の瞳の奥が静かに揺れ、曇っている焦茶色の瞳をジッと見つめた。
「でも君らは違う。お互いの矢印が同じ方向を向いていなかった。すれ違ってんだ。だからこんなことになったし、お妙ちゃんは涙を流してる」
それは分かっている……と言うような表情でお妙が顔を曇らせて俯く。鏡華は最後の勝負を始めた新八たちを後ろ手で指さした。
「アイツらは今のお妙ちゃんの顔を見ていない九兵衛くんにブチ切れてたけどね、私はお妙ちゃんも酷いと思ってる。お妙ちゃんもあの子の顔、ちゃんと見てたか?」
ハッと顔を上げるお妙。鏡華の言わんとしていることに気づいたのだろう。鏡華がフーと息を吐いて再度お妙の顔をしっかり見つめた。
「見ていたら分かったはずだよな。何を愛して、何を護るか。君たちが本当に望んでいる関係はなんなのか」
「…………」
「いいか?アイツらを……君の弟をしっかり見るんだよ。君のためにここまでやる男の《愛》を、お妙ちゃんは見なきゃいけない。この戦いを見届けなきゃいけないんだ」
「泉さん……」
お妙に言いたいことを言い切った鏡華はくるりと彼女に背を向けた。そして腰に差した木刀を抜くと顔だけお妙の方に向けて笑いかけた。
「ってことで怪我人多いので加勢に行ってきまーす」
えっ、というお妙の驚く声を背中越しに聞いて鏡華が門下生たちに飛びかかった。「ぎゃあああ!!」「なんだこの女ァ!?」と男たちの動揺する声が響きわたる。
「あり?泉さんも来たんですかィ?」
「オイ泉、テメーは決闘メンバーにゃ入ってねーだろーが」
鏡華が沖田と土方の横に並ぶ。話しかけてきた2人をよそに、鏡華は門下生たちの剣を受けきりそして返り討ちにしていた。彼女は沖田に向かってピースをすると、土方の方を見てニヤリと笑いかけた。
「今更固い事言うなよ土方くん。怪我人だらけだから手伝ってやろーっつってんのよ」
「あぁ?こんなん怪我のうちに入ンねーよ」
沖田を担いだまま門下生たちを斬り伏せる土方に、鏡華が「あぁ?」とオウム返しして眉間に皺を寄せた。
「ねェ頭見てみ?さっきまで手当て受けてたのどこの誰よ?しかも現在進行形で血流れてるからね?……っと!」
会話の途中で突きをしてきた門下生の剣を剣先でいなした鏡華は、そのまま体を捻って相手の懐に入ると掌底を食らわせた。攻撃を食らった男が白目を剥いてその場に崩れ落ちる。それを見ていた門下生たちがざわつき始めた。
鏡華は男たちのことは気にせず、九兵衛たちと戦う銀時と新八を見るとフッと微笑んだ。
「頑張れ。新八くん」
「やっと言えたねェ」
涙を流すお妙の元に鏡華が近づく。そしてゆったりと彼女の目の前に立った。
「男だろうが女だろうが、惚れたなら愛を貫き通せばいい。険しい茨の道かもしれない。けど惚れた同士ならきっと乗り越えられるだろうよ」
涙を拭って鏡華の言葉に耳を傾けるお妙。翡翠の瞳の奥が静かに揺れ、曇っている焦茶色の瞳をジッと見つめた。
「でも君らは違う。お互いの矢印が同じ方向を向いていなかった。すれ違ってんだ。だからこんなことになったし、お妙ちゃんは涙を流してる」
それは分かっている……と言うような表情でお妙が顔を曇らせて俯く。鏡華は最後の勝負を始めた新八たちを後ろ手で指さした。
「アイツらは今のお妙ちゃんの顔を見ていない九兵衛くんにブチ切れてたけどね、私はお妙ちゃんも酷いと思ってる。お妙ちゃんもあの子の顔、ちゃんと見てたか?」
ハッと顔を上げるお妙。鏡華の言わんとしていることに気づいたのだろう。鏡華がフーと息を吐いて再度お妙の顔をしっかり見つめた。
「見ていたら分かったはずだよな。何を愛して、何を護るか。君たちが本当に望んでいる関係はなんなのか」
「…………」
「いいか?アイツらを……君の弟をしっかり見るんだよ。君のためにここまでやる男の《愛》を、お妙ちゃんは見なきゃいけない。この戦いを見届けなきゃいけないんだ」
「泉さん……」
お妙に言いたいことを言い切った鏡華はくるりと彼女に背を向けた。そして腰に差した木刀を抜くと顔だけお妙の方に向けて笑いかけた。
「ってことで怪我人多いので加勢に行ってきまーす」
えっ、というお妙の驚く声を背中越しに聞いて鏡華が門下生たちに飛びかかった。「ぎゃあああ!!」「なんだこの女ァ!?」と男たちの動揺する声が響きわたる。
「あり?泉さんも来たんですかィ?」
「オイ泉、テメーは決闘メンバーにゃ入ってねーだろーが」
鏡華が沖田と土方の横に並ぶ。話しかけてきた2人をよそに、鏡華は門下生たちの剣を受けきりそして返り討ちにしていた。彼女は沖田に向かってピースをすると、土方の方を見てニヤリと笑いかけた。
「今更固い事言うなよ土方くん。怪我人だらけだから手伝ってやろーっつってんのよ」
「あぁ?こんなん怪我のうちに入ンねーよ」
沖田を担いだまま門下生たちを斬り伏せる土方に、鏡華が「あぁ?」とオウム返しして眉間に皺を寄せた。
「ねェ頭見てみ?さっきまで手当て受けてたのどこの誰よ?しかも現在進行形で血流れてるからね?……っと!」
会話の途中で突きをしてきた門下生の剣を剣先でいなした鏡華は、そのまま体を捻って相手の懐に入ると掌底を食らわせた。攻撃を食らった男が白目を剥いてその場に崩れ落ちる。それを見ていた門下生たちがざわつき始めた。
鏡華は男たちのことは気にせず、九兵衛たちと戦う銀時と新八を見るとフッと微笑んだ。
「頑張れ。新八くん」
