#17 世の中のジジババは孫に甘い
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「……しまった。見失った…」
お妙を追いかけていた鏡華が足を止めた。彼女は庭からお妙を追いかけていたのだが、お妙が屋敷の中の方へと行ってしまったため、土足だった鏡華は追いかけることが出来なかった。ポツンと庭に残された鏡華がハァとため息をついた。
「しょうがない。靴脱ぐのも面倒臭いし、庭をぐるっと回ってみるか」
鏡華はそう呟くと足早に歩き出した。幸いにもお妙の使用人たちから逃げる足音がかなり大きく響いている。お陰で大体の居場所が分かる。鏡華は音がする方へと向かった。
―――にしてもお妙ちゃんのあの反応、隠してることはやっぱ……
九兵衛の性別のことだろう。彼は、いや……彼女は女性だ。言動振る舞いこそは男性のそれだが、骨格や声は特別なことをしない限り変えられない。ここで鏡華の外科医設定が活きてくるのである。彼女が九兵衛を見た時に感じた違和感は、お妙の反応で確信に変わった。
この戦いに参戦するか否かという時、銀時に『おめーが抜けろ』と言われあっさり引いたのも、女同士の結婚なんて無理だと思っていたのとそもそもそれ以前の話だと思っていたからである。
決して2人の間に《愛》とやらが無いとは思わない。むしろ愛があるからこそ、こんな大事になっているのだと鏡華は思っている。ただそれが情愛なのか友愛なのか。鏡華にはハッキリと分からないが、きっとそこがズレていたからお妙はあの顔をしたのだろう。そう彼女は思いながら砂利の庭を歩いていた。
「え?……ちょ、女って」
歩いていると新八の声が聞こえた。鏡華が声が聞こえた方に早足で向かう。向かった先に九兵衛お妙と新八が対峙しているのが見えた。
そして九兵衛の足元に血まみれの土方が倒れていた。
「ちょ、土方くん!?」
「……あ?泉……?」
鏡華が急いで土方の元に駆け寄る。そしてすぐに出血が激しい頭部を確認した。
「あーあ、頭パックリいってんじゃん。ちょっと待ってね、絆創膏貼ってあげるから」
「絆創膏でどうにかなる傷か?コレは」
ゴソゴソとボディバッグの中から鏡華が救急セットを取り出した。土方は血まみれの少し虚ろな目でツッコんだ。
「貴女は……」
「どうも、九兵衛さん」
急に現れた鏡華に九兵衛が声をかける。鏡華もチラリと彼女を見て挨拶をした。
一方、九兵衛が女ということを知った新八は急に現れた鏡華に気を向けられないぐらいに混乱していた。
「九兵衛さんが女って……どういうことっすか」
「お前にあるもんが無くて無いもんがあるっつーことだよ」
鏡華の手当を受けながら土方が新八の問いに答える。新八も土方も九兵衛が女ということに気づいたのかと鏡華が新八の方を見た。新八は納得できずまだ混乱している。
「……え…だって……姉上と結婚するとか言ってて……そんなバカなことが…!!」
困惑する新八が「アンタ…まさか……ひょっとして…そんな……」と後ろにいるお妙をチラ見して九兵衛に向き合った。
「姉上を男と勘違いしているのか!?確かに姉上は胸が……」
新八がそう言った瞬間、お妙の飛び蹴りが彼の後頭部に直撃した。蹴られた勢いで新八は庭につっ伏すことになった。
違うだろ、とお妙のドスの効いた声が新八に飛ぶ。新八の発言とお妙の飛び蹴りに鏡華の顔がチベスナ顔になった。お妙は九兵衛の顔を見ながら複雑そうに口を開いた。
「九ちゃんは身体は女の子。でも心は…男の子なの。女の人しか愛せないのよ」
お妙を追いかけていた鏡華が足を止めた。彼女は庭からお妙を追いかけていたのだが、お妙が屋敷の中の方へと行ってしまったため、土足だった鏡華は追いかけることが出来なかった。ポツンと庭に残された鏡華がハァとため息をついた。
「しょうがない。靴脱ぐのも面倒臭いし、庭をぐるっと回ってみるか」
鏡華はそう呟くと足早に歩き出した。幸いにもお妙の使用人たちから逃げる足音がかなり大きく響いている。お陰で大体の居場所が分かる。鏡華は音がする方へと向かった。
―――にしてもお妙ちゃんのあの反応、隠してることはやっぱ……
九兵衛の性別のことだろう。彼は、いや……彼女は女性だ。言動振る舞いこそは男性のそれだが、骨格や声は特別なことをしない限り変えられない。ここで鏡華の外科医設定が活きてくるのである。彼女が九兵衛を見た時に感じた違和感は、お妙の反応で確信に変わった。
この戦いに参戦するか否かという時、銀時に『おめーが抜けろ』と言われあっさり引いたのも、女同士の結婚なんて無理だと思っていたのとそもそもそれ以前の話だと思っていたからである。
決して2人の間に《愛》とやらが無いとは思わない。むしろ愛があるからこそ、こんな大事になっているのだと鏡華は思っている。ただそれが情愛なのか友愛なのか。鏡華にはハッキリと分からないが、きっとそこがズレていたからお妙はあの顔をしたのだろう。そう彼女は思いながら砂利の庭を歩いていた。
「え?……ちょ、女って」
歩いていると新八の声が聞こえた。鏡華が声が聞こえた方に早足で向かう。向かった先に九兵衛お妙と新八が対峙しているのが見えた。
そして九兵衛の足元に血まみれの土方が倒れていた。
「ちょ、土方くん!?」
「……あ?泉……?」
鏡華が急いで土方の元に駆け寄る。そしてすぐに出血が激しい頭部を確認した。
「あーあ、頭パックリいってんじゃん。ちょっと待ってね、絆創膏貼ってあげるから」
「絆創膏でどうにかなる傷か?コレは」
ゴソゴソとボディバッグの中から鏡華が救急セットを取り出した。土方は血まみれの少し虚ろな目でツッコんだ。
「貴女は……」
「どうも、九兵衛さん」
急に現れた鏡華に九兵衛が声をかける。鏡華もチラリと彼女を見て挨拶をした。
一方、九兵衛が女ということを知った新八は急に現れた鏡華に気を向けられないぐらいに混乱していた。
「九兵衛さんが女って……どういうことっすか」
「お前にあるもんが無くて無いもんがあるっつーことだよ」
鏡華の手当を受けながら土方が新八の問いに答える。新八も土方も九兵衛が女ということに気づいたのかと鏡華が新八の方を見た。新八は納得できずまだ混乱している。
「……え…だって……姉上と結婚するとか言ってて……そんなバカなことが…!!」
困惑する新八が「アンタ…まさか……ひょっとして…そんな……」と後ろにいるお妙をチラ見して九兵衛に向き合った。
「姉上を男と勘違いしているのか!?確かに姉上は胸が……」
新八がそう言った瞬間、お妙の飛び蹴りが彼の後頭部に直撃した。蹴られた勢いで新八は庭につっ伏すことになった。
違うだろ、とお妙のドスの効いた声が新八に飛ぶ。新八の発言とお妙の飛び蹴りに鏡華の顔がチベスナ顔になった。お妙は九兵衛の顔を見ながら複雑そうに口を開いた。
「九ちゃんは身体は女の子。でも心は…男の子なの。女の人しか愛せないのよ」
