#2 大抵の事は飲めば解決する
空欄の場合「鏡華」になります。
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◇◇
時間は過ぎ、深夜0時頃。鏡華を残して、飲みすぎたアホ3人組は酔いつぶれてしまった。潰れてテーブルに突っ伏す3人を見下ろしながら、尚も鏡華が酒を呷る。
「コイツらほんと弱いな。こんなにうまい酒たちをまだ飲まないとか、正気か?」
「いや、あなたが強すぎるのよ鏡華ちゃん。この店構えて長くなるけど、こんなに強い子あなたが初めてよ。ほら、もうお酒の在庫無いもの、飲みすぎよ」
「げっ…マジか、まさ子さん」
カウンターで喋るうちに『鏡華ちゃん』『まさ子さん』とお互い名前呼びになるぐらい、女将と鏡華は仲良くなった。
「マジよ、大マジ。もうお酒は無いし、今日はもう閉めるわ。男3人も迎え来てもらいな」
そう言うと女将は暖簾を下げに外に出た。銀時は鏡華が担ぐとして、桂と辰馬の迎えを呼ばねば。そうと決まると鏡華は桂と辰馬の服をまさぐり、連絡ができそうな所に片っ端から電話をかけた。電話中もガッツリいびきをかいて寝ている3人である。
「ところで……」
電話で迎えを頼みきったところで、女将が鏡華に話しかけた。その手には伝票が握られている。
「鏡華ちゃん、今日のお会計なんだけど……大丈夫かしら?アレだったら分割してまた後日払ってもらってもいいから」
伝票を見てみると、まあまあな金額が載っていた。0が6個は並んでいる。鏡華は「おー」と声を出すとすぐに財布を出した。
「あぁ、大丈夫だよ。社畜なんでね。使い所もなくて困ってたんだ。今日はコイツの退院祝いだし、私がまとめて払うよ」
そう言うと鏡華は財布からお金を出して会計を済ませた。女将は「すごいわねぇ」と感心し、「これはお土産」と言って小さな日本酒の小瓶を持たせてくれた。地方にある小さな酒蔵のもので、なかなか手に入らないものらしい。
「ありがとう、まさ子さん」
「いいのよ〜。こんなに売り上げたの久々で嬉しいの。少しぐらいはサービスさせて」
女将のウィンクに笑みがこぼれる鏡華。迎えを待っている間、女将と鏡華は他愛もない話をし始めた。
「……で、実際銀さんとはどうなの?」
ニコニコしながら突然ぶっ込んできた女将。鏡華は飲んでいた酒を思わず吹き出した。耳も真っ赤になり、明らかに動揺している。
「いきなり何言うのまさ子さんんんん?!だから彼女じゃないって!!」
「えー?そうなのぉー?いい雰囲気だと思ったんだけど」
変わらずニコニコと話してくる女将に、鏡華はしどろもどろになる。
「銀時は……幼なじみで……その…………いや、顔と声はタイプだけど、そういうんじゃないって言うか…………!」
何故だか分からないが、心臓がドキドキしまくっている鏡華。
―――アラ、これは……
と女将は目を丸くして鏡華を見つめた。もしかして鏡華は恋してるけど、恋と認識していない状態なのでは?とピンと来た女将である。その証拠に、鏡華は耳を真っ赤にしながら、さっきまでの饒舌っぷりが無くなるぐらいには、明らかに動揺している。
―――銀さん、あなたチャンスあるわよ。
女将はニコリと、鏡華と酔いつぶれる銀時に微笑みかけた。
「あなたもそのうち自分の気持ちがちゃんと分かるといいわね、鏡華ちゃん」
鏡華は頭の上に「?」をつけながらも、とりあえず、うん、と答えたのであった。
◇◇
しばらくするとガラガラと店の扉が開いた。振り向くと編笠を被った女性と、何やら得体の知れない白いアヒル口の生物が立っている。鏡華は少し驚いたが、白い生物が出した『桂さんのお迎えです』というプラカードを見て「あぁ…」と気の抜けた声を出した。
「うちのアホが世話になった。おおきに」
『桂さん帰りますよ』
辰馬を担ぎ、同じく土佐弁を喋る女性は、辰馬のところの従業員で陸奥という。一方の白い生物は、桂のペット(?)のエリザベスというらしい。
「いやいや、久々に会えたもんで楽しい時間を過ごさしてもらいましたよ。こちらこそ、ありがとうございました。ヅラにも辰馬にも、起きたらよろしく仰ってください」
銀時の話題を振られた時の動揺っぷりが嘘のように、さらりと別れの挨拶をする鏡華。ちなみに3人がそれぞれアホ3人を担いでいる。辰馬を担ぎながら、陸奥はじっと鏡華を見つめた。
「……?えっと……?」
「このアホの馴染みにこんなまともに話せるのがおったがかか。貴重な人材やの」
「んんん?社長に辛辣な子だね?あれ、既視感があるな?まぁ、どうも……」
「あと、いくら男連れとはいえ帰り道は気をつけんさい。江戸じゃ最近辻斬りが流行っちょるけぇの」
「え……そうなんだ……ご忠告ありがとう」
それじゃ、と言って陸奥と辰馬、エリザベスと桂は帰っていった。意外と優しい子だったなあ陸奥さん……と思いながら、銀時を担いだ鏡華も女将に別れを告げて、帰路に着いた。女将は「またいつでも来てね」と笑顔で見送りしたのだった。
時間は過ぎ、深夜0時頃。鏡華を残して、飲みすぎたアホ3人組は酔いつぶれてしまった。潰れてテーブルに突っ伏す3人を見下ろしながら、尚も鏡華が酒を呷る。
「コイツらほんと弱いな。こんなにうまい酒たちをまだ飲まないとか、正気か?」
「いや、あなたが強すぎるのよ鏡華ちゃん。この店構えて長くなるけど、こんなに強い子あなたが初めてよ。ほら、もうお酒の在庫無いもの、飲みすぎよ」
「げっ…マジか、まさ子さん」
カウンターで喋るうちに『鏡華ちゃん』『まさ子さん』とお互い名前呼びになるぐらい、女将と鏡華は仲良くなった。
「マジよ、大マジ。もうお酒は無いし、今日はもう閉めるわ。男3人も迎え来てもらいな」
そう言うと女将は暖簾を下げに外に出た。銀時は鏡華が担ぐとして、桂と辰馬の迎えを呼ばねば。そうと決まると鏡華は桂と辰馬の服をまさぐり、連絡ができそうな所に片っ端から電話をかけた。電話中もガッツリいびきをかいて寝ている3人である。
「ところで……」
電話で迎えを頼みきったところで、女将が鏡華に話しかけた。その手には伝票が握られている。
「鏡華ちゃん、今日のお会計なんだけど……大丈夫かしら?アレだったら分割してまた後日払ってもらってもいいから」
伝票を見てみると、まあまあな金額が載っていた。0が6個は並んでいる。鏡華は「おー」と声を出すとすぐに財布を出した。
「あぁ、大丈夫だよ。社畜なんでね。使い所もなくて困ってたんだ。今日はコイツの退院祝いだし、私がまとめて払うよ」
そう言うと鏡華は財布からお金を出して会計を済ませた。女将は「すごいわねぇ」と感心し、「これはお土産」と言って小さな日本酒の小瓶を持たせてくれた。地方にある小さな酒蔵のもので、なかなか手に入らないものらしい。
「ありがとう、まさ子さん」
「いいのよ〜。こんなに売り上げたの久々で嬉しいの。少しぐらいはサービスさせて」
女将のウィンクに笑みがこぼれる鏡華。迎えを待っている間、女将と鏡華は他愛もない話をし始めた。
「……で、実際銀さんとはどうなの?」
ニコニコしながら突然ぶっ込んできた女将。鏡華は飲んでいた酒を思わず吹き出した。耳も真っ赤になり、明らかに動揺している。
「いきなり何言うのまさ子さんんんん?!だから彼女じゃないって!!」
「えー?そうなのぉー?いい雰囲気だと思ったんだけど」
変わらずニコニコと話してくる女将に、鏡華はしどろもどろになる。
「銀時は……幼なじみで……その…………いや、顔と声はタイプだけど、そういうんじゃないって言うか…………!」
何故だか分からないが、心臓がドキドキしまくっている鏡華。
―――アラ、これは……
と女将は目を丸くして鏡華を見つめた。もしかして鏡華は恋してるけど、恋と認識していない状態なのでは?とピンと来た女将である。その証拠に、鏡華は耳を真っ赤にしながら、さっきまでの饒舌っぷりが無くなるぐらいには、明らかに動揺している。
―――銀さん、あなたチャンスあるわよ。
女将はニコリと、鏡華と酔いつぶれる銀時に微笑みかけた。
「あなたもそのうち自分の気持ちがちゃんと分かるといいわね、鏡華ちゃん」
鏡華は頭の上に「?」をつけながらも、とりあえず、うん、と答えたのであった。
◇◇
しばらくするとガラガラと店の扉が開いた。振り向くと編笠を被った女性と、何やら得体の知れない白いアヒル口の生物が立っている。鏡華は少し驚いたが、白い生物が出した『桂さんのお迎えです』というプラカードを見て「あぁ…」と気の抜けた声を出した。
「うちのアホが世話になった。おおきに」
『桂さん帰りますよ』
辰馬を担ぎ、同じく土佐弁を喋る女性は、辰馬のところの従業員で陸奥という。一方の白い生物は、桂のペット(?)のエリザベスというらしい。
「いやいや、久々に会えたもんで楽しい時間を過ごさしてもらいましたよ。こちらこそ、ありがとうございました。ヅラにも辰馬にも、起きたらよろしく仰ってください」
銀時の話題を振られた時の動揺っぷりが嘘のように、さらりと別れの挨拶をする鏡華。ちなみに3人がそれぞれアホ3人を担いでいる。辰馬を担ぎながら、陸奥はじっと鏡華を見つめた。
「……?えっと……?」
「このアホの馴染みにこんなまともに話せるのがおったがかか。貴重な人材やの」
「んんん?社長に辛辣な子だね?あれ、既視感があるな?まぁ、どうも……」
「あと、いくら男連れとはいえ帰り道は気をつけんさい。江戸じゃ最近辻斬りが流行っちょるけぇの」
「え……そうなんだ……ご忠告ありがとう」
それじゃ、と言って陸奥と辰馬、エリザベスと桂は帰っていった。意外と優しい子だったなあ陸奥さん……と思いながら、銀時を担いだ鏡華も女将に別れを告げて、帰路に着いた。女将は「またいつでも来てね」と笑顔で見送りしたのだった。
