#1 再会は突然に
空欄の場合「鏡華」になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…ったくよー、ほんとひでえ目にあったぜ…」
大江戸病院の大部屋の一室で銀髪の男が呟く。この男は今しがた臓器売買の被害者になるところを、始末屋のおかげで無事臓器がバイバイしないで済んだところである。
「まさかここの先生が臓器売買に手を出してたとは思わなかったな。アイツのおかげでジャンプがまた読める。まァお互い運が良かったな」
目元が前髪で隠れている男は、そう言いながらジャンプを広げる。この男もまた銀髪の男と同じく臓器売買の被害者になるところを助けられたのである。
「いや本当に運が良かったのか?って思うけどね、俺は。運が悪いからこんな目に遭うんだし」
「ネガティブに捉えるから運が悪いなんて感じるんだ。もっと前向きに生きろ。ジャンプ読者だろ?」
「俺が天パじゃなかったらポジティブシンキングだったかもな」
銀髪の男――坂田銀時はそう言ってベッドに寝転んだ。
病室の窓から見える景色はお世辞にも晴天とは言えないが、雲がありながらも雨は降らない、言うなら丁度いい天気だ。日が差しすぎず、気温も高すぎず低すぎず、まさに丁度いい。
運は悪いが、この天気ならまあ悪くは無いなと銀時は感じていた。隣にいる臓器売買の被害者になりかけた男――服部全蔵は寝転がりながらジャンプを読んでいる。カーテン越しでも分かる。俺がアイツでもそうするだろうと、銀時もジャンプを読むかとベッド脇のテーブルに手を伸ばした。
「服部さーん、今いいですかー?ちょっと先生来ますよー」
ジャンプを取ったところで隣人のところに人が来た。この声は聞き覚えがある。確か眼鏡をかけた師長の声だ。俺のところにも来るのかなと思いながら、銀時はジャンプを読み始めた。
「服部さんこんにちはァ。あの最低犯罪野郎の黒田に代わって担当になりました、泉と申します。退院まであと少しではありますが、よろしくお願いしますね」
オイオイ、口が悪い先生だな。こちらの声は聞き覚えのない声だ。若い女っぽいか……?てかこの病院に女医がいたのかと銀時は読んでいた手を止めた。
―――聞き覚えは無い……はずだが、どこか懐かしい感じがする。いや、この声……覚えている……?アレ……?
銀時が記憶を遡りながら頭を傾げているとカーテンが開いた。
「先生、こちらが坂田さんです」
「はい、坂田銀……」
名前を呼ぶ声が途切れた。頭上に『?』が浮かび、ジャンプから声の主の方に顔をやると、驚いた顔の女がいた。
淡めの茶色の髪に、眼鏡の奥に見える特徴的な翡翠色の瞳。
銀時はその顔に見覚えがあるどころか、なぜ声で気づけなかったのかと己を恥じた。
「え……?…………鏡華?え?マジ?」
「おっふ……久しぶり銀時……いや坂田さん。担当になりました泉です。あと少しの間ですが、よろしくお願いしますね…はは……」
「あ、はい……こちらこそよろしくお願いします……は、はは…は、ははは………えええええええええええ!?」
銀時の絶叫が病院内にこだまする。こんな所で幼なじみであり、そして初恋の人とまさかの再会を果たしてしまった。
ちなみに言うまでもなく師長から「うるせーよ!」と怒鳴られたのであった。
大江戸病院の大部屋の一室で銀髪の男が呟く。この男は今しがた臓器売買の被害者になるところを、始末屋のおかげで無事臓器がバイバイしないで済んだところである。
「まさかここの先生が臓器売買に手を出してたとは思わなかったな。アイツのおかげでジャンプがまた読める。まァお互い運が良かったな」
目元が前髪で隠れている男は、そう言いながらジャンプを広げる。この男もまた銀髪の男と同じく臓器売買の被害者になるところを助けられたのである。
「いや本当に運が良かったのか?って思うけどね、俺は。運が悪いからこんな目に遭うんだし」
「ネガティブに捉えるから運が悪いなんて感じるんだ。もっと前向きに生きろ。ジャンプ読者だろ?」
「俺が天パじゃなかったらポジティブシンキングだったかもな」
銀髪の男――坂田銀時はそう言ってベッドに寝転んだ。
病室の窓から見える景色はお世辞にも晴天とは言えないが、雲がありながらも雨は降らない、言うなら丁度いい天気だ。日が差しすぎず、気温も高すぎず低すぎず、まさに丁度いい。
運は悪いが、この天気ならまあ悪くは無いなと銀時は感じていた。隣にいる臓器売買の被害者になりかけた男――服部全蔵は寝転がりながらジャンプを読んでいる。カーテン越しでも分かる。俺がアイツでもそうするだろうと、銀時もジャンプを読むかとベッド脇のテーブルに手を伸ばした。
「服部さーん、今いいですかー?ちょっと先生来ますよー」
ジャンプを取ったところで隣人のところに人が来た。この声は聞き覚えがある。確か眼鏡をかけた師長の声だ。俺のところにも来るのかなと思いながら、銀時はジャンプを読み始めた。
「服部さんこんにちはァ。あの最低犯罪野郎の黒田に代わって担当になりました、泉と申します。退院まであと少しではありますが、よろしくお願いしますね」
オイオイ、口が悪い先生だな。こちらの声は聞き覚えのない声だ。若い女っぽいか……?てかこの病院に女医がいたのかと銀時は読んでいた手を止めた。
―――聞き覚えは無い……はずだが、どこか懐かしい感じがする。いや、この声……覚えている……?アレ……?
銀時が記憶を遡りながら頭を傾げているとカーテンが開いた。
「先生、こちらが坂田さんです」
「はい、坂田銀……」
名前を呼ぶ声が途切れた。頭上に『?』が浮かび、ジャンプから声の主の方に顔をやると、驚いた顔の女がいた。
淡めの茶色の髪に、眼鏡の奥に見える特徴的な翡翠色の瞳。
銀時はその顔に見覚えがあるどころか、なぜ声で気づけなかったのかと己を恥じた。
「え……?…………鏡華?え?マジ?」
「おっふ……久しぶり銀時……いや坂田さん。担当になりました泉です。あと少しの間ですが、よろしくお願いしますね…はは……」
「あ、はい……こちらこそよろしくお願いします……は、はは…は、ははは………えええええええええええ!?」
銀時の絶叫が病院内にこだまする。こんな所で幼なじみであり、そして初恋の人とまさかの再会を果たしてしまった。
ちなみに言うまでもなく師長から「うるせーよ!」と怒鳴られたのであった。
