尾形
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二人の出会いは職場だった。
当初からお互い何となく意識し合っていたから付き合い始めるのに時間はかからず、何回目かのデートの時に次はお互いの故郷に行きたいという話になった。
「これが有名な塔だよ。塔って言ってもただの像なんだけど。」
彼女は苦笑いを浮かべながら説明した。
地元産の石材でできた彫刻のような物が駅前に鎮座している。数少ない彼女の故郷の名物らしい。
次にそこから何十キロか離れた所にある、他県出身の人間にも有名な寺院へ移動した。
「ここは都市伝説では金塊が埋まってるって話。まぁ私は信じてないけどね。」
またそう言って笑う彼女に彼は『金塊か』とぽつりと呟いた。
昼時になり、やはり地元で有名な料理を食べた。
「実はね、あなたの故郷の海にはよく行ってたんだ。」
昼食を摂りながら彼女はそう切り出した。
確かに彼女の故郷は彼の隣県だし、距離的にも不思議ではないだろう。
「昔は親に海水浴に連れて行って貰って貝殻を拾ったり、帰りは漁港で新鮮なお魚を買って、また来たときと同じ山道で帰るの。」
「でも今度はあの海をあなたと見たい。」
そう言ってどこか懐かしそうな目をする彼女に彼は
「あぁ、今度こそは一緒に」
と言って微笑んだ。
当初からお互い何となく意識し合っていたから付き合い始めるのに時間はかからず、何回目かのデートの時に次はお互いの故郷に行きたいという話になった。
「これが有名な塔だよ。塔って言ってもただの像なんだけど。」
彼女は苦笑いを浮かべながら説明した。
地元産の石材でできた彫刻のような物が駅前に鎮座している。数少ない彼女の故郷の名物らしい。
次にそこから何十キロか離れた所にある、他県出身の人間にも有名な寺院へ移動した。
「ここは都市伝説では金塊が埋まってるって話。まぁ私は信じてないけどね。」
またそう言って笑う彼女に彼は『金塊か』とぽつりと呟いた。
昼時になり、やはり地元で有名な料理を食べた。
「実はね、あなたの故郷の海にはよく行ってたんだ。」
昼食を摂りながら彼女はそう切り出した。
確かに彼女の故郷は彼の隣県だし、距離的にも不思議ではないだろう。
「昔は親に海水浴に連れて行って貰って貝殻を拾ったり、帰りは漁港で新鮮なお魚を買って、また来たときと同じ山道で帰るの。」
「でも今度はあの海をあなたと見たい。」
そう言ってどこか懐かしそうな目をする彼女に彼は
「あぁ、今度こそは一緒に」
と言って微笑んだ。