面影 (鯉登)
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音之進は大学を卒業して彼の父親の会社に就職したらしい。しつこいプレゼント攻撃はピタリと止んであれから誕生日だけになり、もう数年が経とうとしている。
朝は顔を合わせることはあるものの帰りは遅い様で○○○は彼と一度も会わなかった。
ある日玄関のチャイムが鳴り出てみると音之進だった。
以前の若さ故かの浮ついた服装ではなくきっちりスーツを着込み、元から端正だった顔も更に凛々しさを増していた。
「俺は○○○に相応しい男になれただろうか?」
そう不安げに聞いてくる彼はもう○○○より大分背も高くなり、がっしりとした『男』の身体になっていた。仕事でも成果をあげていたらしい。もう上目遣いが効くような子犬はそこにいなかった。
「おいんもんになってくるっと?」
動転したり不安になったり感情が激しく動いているときの癖は今も変わっていない。
○○○はふふっと笑って言った。
「こんなおばさんでよければ」
「わいは今も変わらずきれいじゃっで」
朝は顔を合わせることはあるものの帰りは遅い様で○○○は彼と一度も会わなかった。
ある日玄関のチャイムが鳴り出てみると音之進だった。
以前の若さ故かの浮ついた服装ではなくきっちりスーツを着込み、元から端正だった顔も更に凛々しさを増していた。
「俺は○○○に相応しい男になれただろうか?」
そう不安げに聞いてくる彼はもう○○○より大分背も高くなり、がっしりとした『男』の身体になっていた。仕事でも成果をあげていたらしい。もう上目遣いが効くような子犬はそこにいなかった。
「おいんもんになってくるっと?」
動転したり不安になったり感情が激しく動いているときの癖は今も変わっていない。
○○○はふふっと笑って言った。
「こんなおばさんでよければ」
「わいは今も変わらずきれいじゃっで」
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