面影 (鯉登)
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しかしまだ自分の愛の告白を受け入れては貰えていない。
いつのどこからの受け売りだったか、女は高い物を贈れば落とせると聞いていた為、大学進学後も時計やらアクセサリーやらを何かと理由を付けては○○○に贈るのだった。
○○○はこの行為に少々うんざりしていた。
女としては男から贈り物をされて嬉しくないはずはない。しかし余りの頻繁さに嬉しさを通り越していたのだ。
勿論音之進は○○○を困らせるつもりなど毛頭なく、彼女の心がこちらへ向いてくれればそれでよかった。しかし、いくら待っても彼女は「はい」と言わない。段々腹が立ってきてとうとう
「こげんあたに尽くしたどん、ないごてあたは振り向いてくれんとなっ?! 」
と○○○に言いに行った。
○○○と出会う前は、自分の家柄やその背後にある金に興味のありそうな女ばかり群がっていて、そういう女を落として適当に遊ぶのは彼にとって造作もないことだった。少しブランド品でもチラつかせれば何でも思い通りになったからだ。女などみんな同じだと少々高を括っていたのが敗因だとはまだこの時彼は気づいていないのである。
「あのね、私まだ音之進と付き合う気は無いから。」
○○○はやはり自分が社会人である事と、彼がまだ学生である事で一線を引かなければと思っていたのだった。それに物で釣られているようなのも気に入らなかった。
「わいはおいんなんが気に入らん⁉」
「音之進の何が気に入らないとかそういう話じゃないの。物じゃなくて自分の中身で勝負しなさい。」
と先程思った事を述べた。しつこく食い下がられるかと思っていると、
「おいが今よりもっとよか男になったや付き合うてくるっと?」
と上目遣いに聞くので、そうだねと答えるとぱぁっと顔を輝かせた。
その様子がまるで子犬のようだと○○○は思った。
いつのどこからの受け売りだったか、女は高い物を贈れば落とせると聞いていた為、大学進学後も時計やらアクセサリーやらを何かと理由を付けては○○○に贈るのだった。
○○○はこの行為に少々うんざりしていた。
女としては男から贈り物をされて嬉しくないはずはない。しかし余りの頻繁さに嬉しさを通り越していたのだ。
勿論音之進は○○○を困らせるつもりなど毛頭なく、彼女の心がこちらへ向いてくれればそれでよかった。しかし、いくら待っても彼女は「はい」と言わない。段々腹が立ってきてとうとう
「こげんあたに尽くしたどん、ないごてあたは振り向いてくれんとなっ?! 」
と○○○に言いに行った。
○○○と出会う前は、自分の家柄やその背後にある金に興味のありそうな女ばかり群がっていて、そういう女を落として適当に遊ぶのは彼にとって造作もないことだった。少しブランド品でもチラつかせれば何でも思い通りになったからだ。女などみんな同じだと少々高を括っていたのが敗因だとはまだこの時彼は気づいていないのである。
「あのね、私まだ音之進と付き合う気は無いから。」
○○○はやはり自分が社会人である事と、彼がまだ学生である事で一線を引かなければと思っていたのだった。それに物で釣られているようなのも気に入らなかった。
「わいはおいんなんが気に入らん⁉」
「音之進の何が気に入らないとかそういう話じゃないの。物じゃなくて自分の中身で勝負しなさい。」
と先程思った事を述べた。しつこく食い下がられるかと思っていると、
「おいが今よりもっとよか男になったや付き合うてくるっと?」
と上目遣いに聞くので、そうだねと答えるとぱぁっと顔を輝かせた。
その様子がまるで子犬のようだと○○○は思った。