「仕事が終わらない！！」

ーバン！と机を叩きながらレムは周りに向かって鋭く睨みながら叫んだ。

「また始まった、レムの癇癪」
「鬱憤溜まってんなぁ」
「まぁ面白いくらいいつも言ってるよねぇ」
言われた三人はもう慣れた様子だ。

「お前たちはリツカが悲しんでもいいというのか！」
「そういう訳じゃないけど会長なら仕方ないんじゃない？」
「もう三日もリツカを見ていない！」
「電話してんだろう？」
「話していると会いたくなる！」
「夢で会えるようにしようか？」
「それだけでは満足出来ない！」

ついには溜息をつき頭を抱えるレムを三人組はやれやれと見ていた。
「・・・重症だねぇ」
「ふう、仕方ねぇな」
「あとはオレたちでやっておくから帰ったら？」

その言葉にレムは目を見開くと、口角を僅かに上げた。
「・・・感謝しよう。埋め合わせを考えておく」
そう言いいそいと支度をしてレムは上機嫌で帰途についた。


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