「ーねえ、ご褒美が欲しいんだけど」
琉輝は私を後ろから抱きしめながらポツリとつぶやいた。
「・・・え？」
「ワールドファッションアワードで忙しくて最近あんたを独り占め出来てないから」
「・・・えーと、この状況ってそうじゃないのかな？」
私は今でもドキドキしているので更にともなるとどうなるか予想がつかない。
「僕は全然足りない」
「・・・そ、そう」
「じゃあ優勝したらあんたの独り占めタイムくれるよね」
「・・・そ、そうだね」
（・・・もちろん優勝して欲しいけど、楽しみなような怖いような・・・）

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