あなただって
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—私は風呂上がりに熱を冷ましに屋上へと向かった。
そこには彼もまた風呂上がりなのか、アイスを持ってぼんやりしている菊之助が居た。
「・・・風が気持ちいいわね」
「—お嬢」
菊之助がそう呟いて私の方を振り返った。
しかし彼は眉を下げて溜息をついた。
「・・・薊ちゃんのこと?」
今日も薊ちゃんは菊之助にストーカーだなんだと罵っていた。
その言葉に菊之助は空を見上げて瞳を閉じた。
「—俺さ、時々考えちゃうんだ。・・・薊も救えなかったのに、何で俺はここにいるんだって。いや、実際は一度死んだんだけどさ。」
菊之助は瞳を開けて苦笑を浮かべた。
「・・・『人は幸せになる権利を持って生まれてくる。』・・・私は死んで何も憶えていないけれど、あなた達と出逢って、タマやお七を見ているとそう思ってもいいと感じるわ。だってせっかくまた生きているんですもの、私は泡沫だけれど、しっかり楽しんで後悔しないように生きたいわ。・・・皆んなにもそう思って欲しい。」
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そこには彼もまた風呂上がりなのか、アイスを持ってぼんやりしている菊之助が居た。
「・・・風が気持ちいいわね」
「—お嬢」
菊之助がそう呟いて私の方を振り返った。
しかし彼は眉を下げて溜息をついた。
「・・・薊ちゃんのこと?」
今日も薊ちゃんは菊之助にストーカーだなんだと罵っていた。
その言葉に菊之助は空を見上げて瞳を閉じた。
「—俺さ、時々考えちゃうんだ。・・・薊も救えなかったのに、何で俺はここにいるんだって。いや、実際は一度死んだんだけどさ。」
菊之助は瞳を開けて苦笑を浮かべた。
「・・・『人は幸せになる権利を持って生まれてくる。』・・・私は死んで何も憶えていないけれど、あなた達と出逢って、タマやお七を見ているとそう思ってもいいと感じるわ。だってせっかくまた生きているんですもの、私は泡沫だけれど、しっかり楽しんで後悔しないように生きたいわ。・・・皆んなにもそう思って欲しい。」
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