芽生える気持ちと近づく心
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『GeMiNi』の仕事が次々入っているので、私としても会社としても喜ばれる事態のことだが、私の仕事もまた溜まるので、疲労も溜まっているのだった。
(・・・最近身体が重いな、やることがいっぱいだし。決して嫌な訳ではないけど)
けれど溜息はでるのだった。
そんな私を見てコウくんは眉をハの字にしながら話しかけてきた。
「ー大丈夫、葵さん、最近疲れてるみたいだけど。・・・まあ、半分俺たちのせいだけどさ」
コウくんは苦笑して自嘲気味に瞳を伏せた。
「あなたたちのせいではないよ。私が上手く立ち回れないだけ。・・・あなたのほうこそ疲れてるはず。休日を調整してみるね、希望はある?」
コウくんは顔をパッと輝かせて私の方を見た。
「行きたいところはある!いいか?」
「いいよ、どこ?」
「・・・っ、・・・そのぉ、葵さんにお願いがあるんだけど」
そんな躊躇う様子をみせたコウくんを微笑ましく思いながら、口角を上げて快諾し促す。
「うんいいよ、お願いって?」
「・・・実は」
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