ウィト
15歳、154cm。クラスは弓兵→狙撃手。一人称は「ボク」、二人称は「君」。
物静かな印象の少年。年齢にしては大人びており、多少の正義感も持ち合わせている。感情を抜きにして物事を考えることが多く、周囲に冷たい印象を与えることもある。
弓の腕はかなり立ち、数十メートル先のロープを射抜くこともできる。何か目的を持って旅をしているようだが、それを周囲に話すことはほとんどない。
実は性別を持たない無性族という部族の生き残り。物心ついた時には既に部族の外の孤児院にいたため、本人にその自覚はない。だが自分が男性でも女性でもないという漠然とした認識だけはあり、12歳の時に孤児院を出て自分の故郷を探すために旅に出た。
上記の理由から心の内に疎外感を抱えており、人と深く関わることを無意識に避けている。常に一歩引いた姿勢でいるのもそのため。しかし不安を抱え込んでしまうタイプのため一人で思い詰めてしまうこともしばしばある。

「ボクはウィト。よろしく。……何か話すこと、あったかな。ああ、ボクは弓が使えるんだ。腕は…まあ、そこそこだと思う。…よろしく」
「…何をしてるのかって？弓の整備。ちゃんとやっておかないと、自分が怪我をすることになるから…。…別に偉くはないよ。けど…ありがとう」
「君は男？女？…見ればわかるだろって？どうかな。その人が見た目通りの中身をしているかどうかは、聞いてみないとわからないよ」
「しっかりしてるって、よく言われるけど…自分じゃよくわからない。みんなこんなものじゃないの？世の中の同年代がどんな性格してるかなんて、知りようがないけど」