三時間目
夢主人公名前変換
主人公設定主人公は椚ヵ丘中学3年E組所属。
入学当初は最優秀の成績だったが、不登校と素行の悪さからE組落ち。
他人に無関心、無興味。
制服の下に着た白のパーカーのフードで顔を隠そうとする。整頓な顔立ちで誰もが振り向く美形。
学力は超絶優秀。運動神経も抜群で剣道の腕前はなかなかのもの。その他合気道が得意。
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自分の部屋に戻った後も、何もする気は起きなくて。
ベッドに転がれば、今日1日の疲れがドッと押し寄せてきた。
何をしたわけではない。
いつもしないことをしただけのこと。
それでも、それが大きな負担となっていたようで。
夢を、見た。
すぐに夢だとわかった。
何度も繰り返す、過去の出来事のリピート。
なんでなんだろう…
なんで、こうなんだろう。
原因はわかってる。
自分のことが、嫌いで嫌いで仕方がないんだ。
だから………
気が付けば窓の外はすっかり暗くなっていた。
あぁ、もう、本当になんで、
部屋の中に自分のため息が思ったよりも大きく響いた。
そしてようやく違和感を察知した。
部屋の時計を見れば、いつもなら夕食の時間。
この時間になれば、お手伝いの彼女が声を掛けに来る。
でなければ他の、役立たずやお節介が声を掛けに来ないはずがない。
ベッドから体を起き上げ、階下を目指す。
なんだろう…、すごく嫌な予感がする。
─────人の縁とはどこで繋がるかわかりませんね。長生きしていますと、偶然や必然、運命なんてものを考えてしまいますわ」
「いや、婆様…、こんな間接曖昧な何か怪しい奴、本当に忍の担任なのかわかったもんじゃ…ぐふっ!」
「お客様に失礼です」
「だ、だって遥さんもそう思わね!?なんか笑い方も変だし…ぐほっ‼️」
「あらあら。騒がしくてごめんなさいね」
「いえいえ。賑やかなのは良いことですよ、ヌルフフフフ!」
今の粘着しそうな笑い声は…!
リビングに繋がる扉を開ければ、そこには異様な光景が。
「忍、よく寝ていたみたいね。ちょうど良かった、呼びに行こうと思っていたのよ」
おばあちゃんは普段通りだ。
その隣にはお手伝いの彼女が控えている。
先程の会話から彼女に鉄拳制裁を加えられ悶えている役立たずが片隅にいたような気がしたが、それよりも問題は。
「遥と一緒に帰って来る途中で荷物を持って下さったこの方、あなたの担任の先生なんですってね。この際だからと家庭訪問までしてくださったのよ」
「………してくださったって」
「えぇ。忍くんのことをもっと知りたいと思ったものですから。担任教師としては当然のことです」
おばあちゃんの目の前に座り、相変わらず粘着しそうな奇妙な笑い声で笑いながら茶を啜っている。
なんなんだ、この超生物は…
と言うか、国家機密レベルの存在ではなかったっけ。
それが何を当たり前に、変装とも言えないような怪しさ全開の状態で家庭訪問なんかに来ているんだ。
おばあちゃんを自分の厄介に巻き込んでしまったような気がして、目の前が真っ暗になってしまいそうだった。
頭が痛い…
全部このタコみたいな超生物のせいで。
世間話をするおばあちゃんは楽しそうに笑っている。
この状態で超生物を細切れにするわけにもいかないし、さて、どうしたものか…
「ヌヒャ!?」
「どうされました?」
「いえ、あの…、殺気が…」
排除してやろうと思ってしまった殺意を、超生物は敏感に感じ取った様子であった。
殺意を感じるまでに自分は苛立っている。
そう、苛立っていた。
周りの状況が少し見えなくなるほどに。