小休憩②
夢主人公名前変換
主人公設定主人公は椚ヵ丘中学3年E組所属。
入学当初は最優秀の成績だったが、不登校と素行の悪さからE組落ち。
他人に無関心、無興味。
制服の下に着た白のパーカーのフードで顔を隠そうとする。整頓な顔立ちで誰もが振り向く美形。
学力は超絶優秀。運動神経も抜群で剣道の腕前はなかなかのもの。その他合気道が得意。
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それは、二時間目の授業の途中だった。
烏間先生が教室に入ってきて授業を中断することは初めてのことで、僕も、周りのみんなも何事かと視線を向けた。
殺せんせーは何かわかっていたかのように、書きかけのチョークを置いて教室の入口に向き合った。
「授業中すまない。朝話していた、このクラスもう一人加わってもらう生徒だ」
「御劔忍くん、ですね」
御劔忍。
その名前をみんな知っていた。
僕らの学年で、入学試験の際に満点合格を取った天才児と噂になったにも関わらず、入学式を欠席すると言う椚ヶ丘中学始まって以来の非行を行った生徒として有名である。
授業にも遅刻早退は当たり前で、有名ではあるものの、実際に見たり話したことのある人は少数に違いない。
かく言う僕も、遠目に見かけたことがあるくらいだ。
教室に入ってきた御劔くんは、なんだか居心地が悪そうな様子に見えた。
やっぱり、優秀な成績の御劔くんから見たら、僕らE組となんて関わり合いたくないのだろうか。
それにしても。
僕は自分が小柄で、中性的だと思っていたけれど、御劔くんは僕なんよりもよほどか細く、か弱く見えた。
今にもこの場から消えてしまいそうな存在感の無さ、と言うか。
顔はよく見えないけど、白いフードの下には何にも関心のない、無気力な状態を感じた。
初めて目の前にしたであろう殺せんせーに対しても、何のリアクションも見られない。
「遅刻、早退の常習犯と聞いていましたが………
これからは君もこのE組で、暗殺教室で学んで行くのですから、今後は気を付けてくださいね」
「……………学ぶ気、ないけど」
「ぬひゃ!?」
「今まで不登校だった生徒が、先生の暗殺のために登校してきてくれたと聞いて、嬉しかったのに…。悩み事の相談とか乗って、立ち直ってもらおうと思ってたのに…!」と
消沈している殺せんせーに、僕らは呆れた視線を向けることしかできない。
熱血教師マンガでも見たのだろうか…
学ぶ気がない、ってことは暗殺しないってことなのかな?
御劔くんは何を思ってこの教室に来たんだろう。
「ま、まぁ、一緒にこの教室で頑張っていきましょう!君にとって楽しい学校生活になるよう、先生も頑張りますので」
殺せんせーは変わらない。
僕らに何かを教えてくれる時のように、忍くんにも手を差し伸べる。
「私は皆さんから『殺せんせー』と呼ばれています。先日、月を蒸発させ、来年の3月には地球も破壊する予定です。生徒と言う暗殺者が増えるのは、教師としてもターゲットとしても喜ばしいことです」
「………」
「御劔忍くん、ようこそ暗殺教室へ」
クラスメイトが増えることは悪いことではない。
カルマくんが戻って来た時もそう思った。
それでも僕らは御劔くんのことを何も知らなくて。
その時はまだ、新しいクラスメイトに戸惑いを感じていた。
side.渚:end.