現代の忍、ボンゴレ影の守護者
零ノ段
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あれから、大空たる主君たちと共に過ごすようになってから様々なことが起きた。
日々の生活で退屈する時間は全くと言ってないほどに。
まさか学校に通うことになり、生徒会長と言う役職にまでさせられるとは思ってなかったが。
未来にも行った、ボンゴレ初代様にも逢った。
想定外のことには慣れつつある。
学校内での乱闘騒ぎや爆発音、町を学生が牛耳っていることも異常事態だ。
それに何より大空たる主君の家庭教師様は赤子でいらっしゃる。
いや、暗殺部隊に所属していた頃の同僚たる幻術師も赤子であったのだが。
そもそも未来にいったことも想定外と言うか、常識から逸脱した現象である。
居候である雷の幼子の持つ10年バズーカがそもそもおかしい。
と、決して普通の生活をしていない自分の身の回りでは、先程までいた場所からいきない知らない場所に移動していても、そんなに驚かずに済むものだ。
もともと感情の起伏があまりない、無関心、無表情な自分は大抵のことでは動揺せずにいられる。
とは言え。
大空たる主君や彼等に何かあったらと思うと。
こればかりは心穏やかではいられない。
まずは、ここがどこであるのか把握する必要がある。
一息漏らし、辺りを見回す。
緑生い茂る森。
空気は冷たく澄み切っている。
山の中、なのだろうか。
………歩き出さなければ始まらないか。
足元には学校用の鞄。
装備は、まぁ、どうとでもなる。
そして。
首から下げた銀の欠片。
9代目様からいただいた物ではあるが、今の自分と、大空たる主君、彼等とを繋いでくれる絆の象徴。
「必ず、御側に」
ここがどこであろうと、私は大空と、大空の元に集う彼等の御側に戻る。
大空たる主君がそれを許してくれた、望んでくれた。
ならば私は、夜宵巫月はそう在ろう。
私がそうで在りたいと願い、想い続けるように。
状況整理は終わりだ。
行動を始めよう。
深い緑の森の中、手掛かりを求め、山から人里を目指して歩き出した。
零ノ段:終