現代の忍、ボンゴレ影の守護者
参ノ段
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さて。
いきなり現れた自分の姿に、藍色装束の少年たちも、その少年たちを手負いにさせ追い回していた忍たちも驚きの表情を隠しきれていない。
わかりやすい。
心を殺し切れていない。
今の自分は、心を知ったが、それでもこんなに素直に心を表に出すことはない。
いや、心を許した相手以外に自分を見せることができずにいるだけなのだろう。
武器はないが、どこまでやれるか。
いや、やるしかない。
彼等には、彼等が失われた時に悲しむ人間がいる。
守らなければならない。
あの優しき主君たる御方がそう在るように。
「ぁ、あなたは………」
「……………そのまま動くな」
「貴様、忍術学園の者か」
「ならばこやつらと同じく死ね!」
死ぬわけにはいかない。
こんな、訳のわからない世界で。
何よりもあの御方を悲しませる行為。
私は、死ぬわけにはいかない。
死ぬ気で生きる。
『巫月…、君は俺達の仲間だ』
『守護者戦の時、獄寺君にも言ったけど。俺達はまたみんなで笑い合うために戦うんだ』
『誰一人、欠けてほしくないんだよ』
『巫月、一人で傷付かないで』
あぁ。
主君たる大空よ。
ならば、何故私は今、貴方の御側にいないのでしょうか。
この弱き影をお救いください。
心を持ってしまったがために私は、こんなにも一人でいることを恐れ、弱くなってしまいました。
「お、お…まえ………」
「ば…、化け物…っ!!」
それでも、こんな私で良いと貴方が仰ってくださった。
どんな私でも受け入れてくださった。
私が私であることを許してくださった貴方様。
貴方様が望むのならば、私は誰も傷付けない方法を選びます。
私自身、傷付くこと、欠けてしまうことのないように貴女様の元に在りましょう。
私は影。
私は忍。
貴方様が戦うため、貴方様を守るための刃。