灰谷蘭・竜胆
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重厚なドアが閉まる音が、静まり返った部屋に低く響いた。
「あーあ。こんなところまで逃げられると思ってたの?」
「……っ」
「お利口さんじゃないねぇ、■■■ちゃん」
部屋の明かりもつけず、窓から差し込む夜景の光だけで蘭が笑う。
ゆっくりとジャケットを脱ぎ捨てると、獲物を追い詰めるような足取りで近づいてきた。
「テメェのせいで、今日の予定全部狂ったんだよ」
背後から現れた竜胆の声は低かった。
剥き出しの苛立ちの奥に、何か別の熱が滲んでいる。
彼は■■■の腕を乱暴に掴み、そのままベッドへと突き飛ばした。
「怖くて、つい……」
「つい?」
「……っ、……ごめんなさい……」
「命狙われるより、オレたちに可愛がられる方がよっぽど怖いってわけ?」
高級な香水の香りに、微かな血の匂いが混じっている。
「……なあ、竜胆」
「んー?」
「逃げたお仕置き、何がいいかな?」
「まずはこいつの、生意気な口を塞ぐのが先だろ」
竜胆が■■■の脚を強引に割り、その間に割り込んできた。
彼の冷たい指先が、スカートを捲り上げ、震える内腿を這い上がる。
「っ、ひ……ぁっ……!」
「仕事より、こっちの方がよっぽどいいわ」
蘭が■■■の唇を奪う。
呼吸ごと奪い取るような、荒々しいキスだった。
同時に竜胆の指が下着を押し退けて、潤んだ場所に沈み込んだ。
「だめ……」
「ダメじゃねぇだろ」
「あ……っ、……!」
「オレたちのこと、考えながら逃げ回ってたんだろ?」
竜胆の容赦ない指の動きに腰が勝手に跳ねる。
背後で蘭が小さく笑う気配がした。