ハーツラビュル
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「……はぁ、……っ。ここ、ホント埃っぽいし、ボロすぎ。……でも、誰にも邪魔されないのは最高だな」
エースが乱れたシャツの襟元を気だるそうに直し、ななしの小さなベッドに深く沈み込んだ。
雲の切れ間から差し込む冷たい月明かりがカーテンの隙間を抜け、三人の汗ばんだ肌を白く艶めかしく照らしていた。
シーツの上に投げ出されたななしの身体は、先ほどまでの行為の余韻でまだ小さく痙攣を繰り返していた。古いスプリングが不穏に音を立てるたび、ななしはびくりと肩を震わせた。
「……っ、エース……デュース……。もう、夜遅いし……帰らないと……」
「帰る? どこに?……オレたちの寮にか? 悪いけど今日は帰るつもりないから」
エースの言葉が切れると同時に、背後から強固な腕がななしの腰を強く抱き寄せた。逃がさないように骨が軋むほどの力でシーツごと引き寄せられる。
いつもは実直なデュースが、いまは事後の火照りが残るななしの首筋に容赦なく顔を埋め、獣のように熱い吐息を吹きかけていた。
「……観念して、今は僕たちに集中しろ」
地響きのようなデュースの低い声が鼓膜を直接震わせると同時に、エースの容赦のない指先がななしの顎をぐいと掬い上げた。
前後の退路を完全に塞ぐように、男二人分の高い体温が冷えかけたななしの身体を容赦なく挟み込む。
「そうだよ。……さっきまで可愛い声でオレたちの名前を呼んで鳴いていたくせに。……もう一度聞かせてよ。それとも、まだ足りなかったりして?」
エースが意地悪く口元を歪め、ななしの唇を自分の親指で強く押し開いた。
白く細い歯列を割り、強引にこじ開けられた隙間に滑り込んできたのは、ひどく熱を帯びた彼の舌だった。
「……ん、……ふ、……っ、んむ……」
息を整える暇さえ与えられない深い口づけだった。
鼻腔を突く匂いと、逃げ場のない快楽に意識を朦朧とさせる。その隙を突くように、デュースの大きな手がななしの乱れた服の裾から這入り込んだ。
冷えた空気に晒された肌を、熱い手のひらがじりじりと這い上がり、指先で敏感な場所を執拗に弄り回す。
古いベッドが悲鳴のように軋む音と、鼓膜に直接響く水っぽい接吻の音だけが静まり返ったオンボロ寮の闇に響き渡っていた。
「……だめ……そこ……っ、あ……」
「……へぇ。デュースに触られてるだけで、そんなに中まで熱くなっちゃうんだ。……ななし、本当に嘘がヘタだな」
エースが一度唇を離し、息を荒くしながらななしの首筋に鋭い歯を立てた。チクリとした痛みのあと熱い舌でそこをなぞり、消えない痕を深く刻みつけていく。
一方のデュースはエースへの嫉妬とななしへの執着を隠そうともせず、空いた方の手でななしの指を解き、指骨が擦れ合うほど強く絡めとった。
「……ななしの全部、僕ら二人で書き換えてやる。……他の誰のことも、自分自身の立場さえも、何も考えられないくらいに」
埃の舞う青白い月明かりの下で、三人の影が歪に一つに溶け合っていた。
ななしが消え入りそうな声で紡ぐ拒絶は二人の容赦のない情欲という波に呑み込まれ、ただ彼らをさらに昂らせるための甘い喘ぎ声へと変えられていった。
エースが乱れたシャツの襟元を気だるそうに直し、ななしの小さなベッドに深く沈み込んだ。
雲の切れ間から差し込む冷たい月明かりがカーテンの隙間を抜け、三人の汗ばんだ肌を白く艶めかしく照らしていた。
シーツの上に投げ出されたななしの身体は、先ほどまでの行為の余韻でまだ小さく痙攣を繰り返していた。古いスプリングが不穏に音を立てるたび、ななしはびくりと肩を震わせた。
「……っ、エース……デュース……。もう、夜遅いし……帰らないと……」
「帰る? どこに?……オレたちの寮にか? 悪いけど今日は帰るつもりないから」
エースの言葉が切れると同時に、背後から強固な腕がななしの腰を強く抱き寄せた。逃がさないように骨が軋むほどの力でシーツごと引き寄せられる。
いつもは実直なデュースが、いまは事後の火照りが残るななしの首筋に容赦なく顔を埋め、獣のように熱い吐息を吹きかけていた。
「……観念して、今は僕たちに集中しろ」
地響きのようなデュースの低い声が鼓膜を直接震わせると同時に、エースの容赦のない指先がななしの顎をぐいと掬い上げた。
前後の退路を完全に塞ぐように、男二人分の高い体温が冷えかけたななしの身体を容赦なく挟み込む。
「そうだよ。……さっきまで可愛い声でオレたちの名前を呼んで鳴いていたくせに。……もう一度聞かせてよ。それとも、まだ足りなかったりして?」
エースが意地悪く口元を歪め、ななしの唇を自分の親指で強く押し開いた。
白く細い歯列を割り、強引にこじ開けられた隙間に滑り込んできたのは、ひどく熱を帯びた彼の舌だった。
「……ん、……ふ、……っ、んむ……」
息を整える暇さえ与えられない深い口づけだった。
鼻腔を突く匂いと、逃げ場のない快楽に意識を朦朧とさせる。その隙を突くように、デュースの大きな手がななしの乱れた服の裾から這入り込んだ。
冷えた空気に晒された肌を、熱い手のひらがじりじりと這い上がり、指先で敏感な場所を執拗に弄り回す。
古いベッドが悲鳴のように軋む音と、鼓膜に直接響く水っぽい接吻の音だけが静まり返ったオンボロ寮の闇に響き渡っていた。
「……だめ……そこ……っ、あ……」
「……へぇ。デュースに触られてるだけで、そんなに中まで熱くなっちゃうんだ。……ななし、本当に嘘がヘタだな」
エースが一度唇を離し、息を荒くしながらななしの首筋に鋭い歯を立てた。チクリとした痛みのあと熱い舌でそこをなぞり、消えない痕を深く刻みつけていく。
一方のデュースはエースへの嫉妬とななしへの執着を隠そうともせず、空いた方の手でななしの指を解き、指骨が擦れ合うほど強く絡めとった。
「……ななしの全部、僕ら二人で書き換えてやる。……他の誰のことも、自分自身の立場さえも、何も考えられないくらいに」
埃の舞う青白い月明かりの下で、三人の影が歪に一つに溶け合っていた。
ななしが消え入りそうな声で紡ぐ拒絶は二人の容赦のない情欲という波に呑み込まれ、ただ彼らをさらに昂らせるための甘い喘ぎ声へと変えられていった。
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