ディアソムニア
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放課後の静まり返った図書室の奥。
高い書架に囲まれた窓際の一角で、ななしは読みかけの魔導書を広げたまま居眠りをするシルバーの隣に、息を潜めて腰を下ろしていた。けれど窓から差し込む午後の光があまりに心地よく、気づけばななしも意識を手放していた。
◇
「…………ななし、か?」
耳元で低く掠れた声が響く。
ハッと目を開けると、すぐ目の前にシルバーの顔があった。
眠気と微熱を帯びた瞳が、ぼんやりとこちらを捉えている。
「……シルバー先輩。……おはようございます。つい、私も寝ちゃって」
慌てて身を起こそうとした瞬間、シルバーの腕が背中に回り、そのまま引き寄せられた。書架と彼の身体に挟まれ、あっという間に逃げ場がなくなる。
「……まだ、夢の中にいる気分だ。お前がこんなに近くにいるなんて現実だと思えないんだ」
シルバーはそう呟きながら、ななしの頬を大きな掌で包み込んだ。
驚くほど熱を帯びたその感触に、心臓が激しく脈打つ。
「……シルバー先輩……? 誰か来ちゃいますよ」
「ああ。分かっている。だが少しだけ、いいだろうか」
返事を待つこともなく、シルバーはゆっくりと顔を寄せた。
鼻先が触れ合い、熱を帯びた呼吸が唇をかすめる。
彼は一度迷うように動きを止めたが、ななしが小さく彼の制服の袖を掴んだのを感じると、意を決したように深く唇を重ねた。
「ん……」
「すまない。お前を怖がらせたくはないのだが……触れると、もっと欲しくなってしまう」
苦しげに眉を寄せたシルバーは、そのままななしの首筋に顔を埋めた。長い睫毛が肌をくすぐり、微睡みの中で理性の鎖を緩めた騎士の熱が真っ直ぐに伝わってくる。
「ななし、俺の名前を呼んでくれ。お前の声で、俺を繋ぎ止めてほしい」
放課後の静寂の中、二人の影が夕暮れの光に長く伸びていった。
高い書架に囲まれた窓際の一角で、ななしは読みかけの魔導書を広げたまま居眠りをするシルバーの隣に、息を潜めて腰を下ろしていた。けれど窓から差し込む午後の光があまりに心地よく、気づけばななしも意識を手放していた。
◇
「…………ななし、か?」
耳元で低く掠れた声が響く。
ハッと目を開けると、すぐ目の前にシルバーの顔があった。
眠気と微熱を帯びた瞳が、ぼんやりとこちらを捉えている。
「……シルバー先輩。……おはようございます。つい、私も寝ちゃって」
慌てて身を起こそうとした瞬間、シルバーの腕が背中に回り、そのまま引き寄せられた。書架と彼の身体に挟まれ、あっという間に逃げ場がなくなる。
「……まだ、夢の中にいる気分だ。お前がこんなに近くにいるなんて現実だと思えないんだ」
シルバーはそう呟きながら、ななしの頬を大きな掌で包み込んだ。
驚くほど熱を帯びたその感触に、心臓が激しく脈打つ。
「……シルバー先輩……? 誰か来ちゃいますよ」
「ああ。分かっている。だが少しだけ、いいだろうか」
返事を待つこともなく、シルバーはゆっくりと顔を寄せた。
鼻先が触れ合い、熱を帯びた呼吸が唇をかすめる。
彼は一度迷うように動きを止めたが、ななしが小さく彼の制服の袖を掴んだのを感じると、意を決したように深く唇を重ねた。
「ん……」
「すまない。お前を怖がらせたくはないのだが……触れると、もっと欲しくなってしまう」
苦しげに眉を寄せたシルバーは、そのままななしの首筋に顔を埋めた。長い睫毛が肌をくすぐり、微睡みの中で理性の鎖を緩めた騎士の熱が真っ直ぐに伝わってくる。
「ななし、俺の名前を呼んでくれ。お前の声で、俺を繋ぎ止めてほしい」
放課後の静寂の中、二人の影が夕暮れの光に長く伸びていった。
