ハーツラビュル
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「ねぇ、ななし。さっき中庭でエースたちと何を楽しそうに話していたんだい?」
「えっと、次の課題について少し聞いていただけですよ?」
「課題、ね。それならボクに聞けば済む話じゃないか」
リドルは立ち上がると、ゆっくりとした足取りでななしの目の前まで歩み寄ってきた。
まるで逃げ道を塞ぐような足取りだった。
「リドル先輩はいつも忙しそうだから、邪魔をしたくなくて……」
「ボクがキミに邪魔だなんて言ったことが一度でもあるかい? 勝手な気遣いで遠ざかられる方が、ずっと腹が立つよ」
そう言うと、リドルはななしの手首をそっと掴み、そのまま自分のほうへ引き寄せた。
距離が一気に縮まり、ななしの背中が部屋の扉に軽く当たる。
包囲されたような状態に、鼓動が速くなっていくのが自分でも分かった。
「逃げようとしても無駄だよ」
「逃げたりしません。でもリドル先輩、顔が近すぎます……」
「近い? これくらいで動揺しているようじゃ困るな。ボクは今、かなり不機嫌なんだ」
リドルはななしの髪を愛おしそうに持ち上げ、逃がさないと言うように、じっとこちらを見つめた。
至近距離で見つめられ、思わず息を呑んだ。
「他の男にそんな笑顔を見せるなんて、本当にお仕置きが必要みたいだ。キミは誰の特別な存在なのか、忘れてしまったのかい?」
「忘れてなんかないです」
「なら、言葉だけじゃなくて行動で示してごらん。……ほら、ボクの首に手を回して」
促されるまま、戸惑いながらもリドルの首元に手を回すと、彼は満足そうに目を細めた。
そしてそのまま耳元へと顔を寄せ、低く甘い声で囁いてくる。
「……ねぇ、どこが一番気持ちいい?」
「えっ?」
「キミがボクに触れられて、一番ドキドキする場所はどこかって聞いているんだ。耳元? それとも首筋? ……それとも、ここかい?」
リドルは耳たぶにそっと触れながら、抱きしめる腕の力をぐっと強めた。
密着した身体越しに、お互いの激しい鼓動が伝わってくる。
「リドル先輩、そんな急に……」
「答えられないかい? 嫌ならボクの手を振り払って、拒絶してごらんよ」
甘く囁かれる声に、張り詰めていた全身の力が少しずつ抜けていく。
拒絶できないことを、彼は最初から分かっているようだった。
「言えないんだろう? キミも、ボクにこうされるのが嫌じゃないんだから」
「……ずるいです、リドル先輩」
「ボクを不安にさせた罪は、そう簡単に消えないからね」
耳の裏から首筋へと、リドルの指先が優しく撫で上げていく。
その指先は焦らすようにゆっくりと動き、リドルの独占欲を思わせた。
◇
「……もう、降参です。リドル先輩の勝ちでいいですから……」
ななしが視線を下げて小さく呟くと、リドルは満足そうにくすりと笑い、耳元からゆっくりと顔を離した。
「ふふ、素直でよろしい。少しはボクの気持ちが伝わったかな?」
その顔はうっすらと赤く染まっていたものの、どこか誇らしげな表情を浮かべていた。
「こんな強引なお仕置き、反則だと思います」
「反則じゃないさ。ボクとキミの間のルールとしては当然のことだ」
リドルはななしの髪を愛おしそうに掬い上げ、そこに優しく口づけた。
「これからは、困ったことがあったら一番にボクを頼ること。……守れるね?」
「……はい、約束します」
「よし、いい子だ」
リドルは微笑むと、繋いだ手を優しく引き、そのまま部屋のソファへと導いた。
「えっと、次の課題について少し聞いていただけですよ?」
「課題、ね。それならボクに聞けば済む話じゃないか」
リドルは立ち上がると、ゆっくりとした足取りでななしの目の前まで歩み寄ってきた。
まるで逃げ道を塞ぐような足取りだった。
「リドル先輩はいつも忙しそうだから、邪魔をしたくなくて……」
「ボクがキミに邪魔だなんて言ったことが一度でもあるかい? 勝手な気遣いで遠ざかられる方が、ずっと腹が立つよ」
そう言うと、リドルはななしの手首をそっと掴み、そのまま自分のほうへ引き寄せた。
距離が一気に縮まり、ななしの背中が部屋の扉に軽く当たる。
包囲されたような状態に、鼓動が速くなっていくのが自分でも分かった。
「逃げようとしても無駄だよ」
「逃げたりしません。でもリドル先輩、顔が近すぎます……」
「近い? これくらいで動揺しているようじゃ困るな。ボクは今、かなり不機嫌なんだ」
リドルはななしの髪を愛おしそうに持ち上げ、逃がさないと言うように、じっとこちらを見つめた。
至近距離で見つめられ、思わず息を呑んだ。
「他の男にそんな笑顔を見せるなんて、本当にお仕置きが必要みたいだ。キミは誰の特別な存在なのか、忘れてしまったのかい?」
「忘れてなんかないです」
「なら、言葉だけじゃなくて行動で示してごらん。……ほら、ボクの首に手を回して」
促されるまま、戸惑いながらもリドルの首元に手を回すと、彼は満足そうに目を細めた。
そしてそのまま耳元へと顔を寄せ、低く甘い声で囁いてくる。
「……ねぇ、どこが一番気持ちいい?」
「えっ?」
「キミがボクに触れられて、一番ドキドキする場所はどこかって聞いているんだ。耳元? それとも首筋? ……それとも、ここかい?」
リドルは耳たぶにそっと触れながら、抱きしめる腕の力をぐっと強めた。
密着した身体越しに、お互いの激しい鼓動が伝わってくる。
「リドル先輩、そんな急に……」
「答えられないかい? 嫌ならボクの手を振り払って、拒絶してごらんよ」
甘く囁かれる声に、張り詰めていた全身の力が少しずつ抜けていく。
拒絶できないことを、彼は最初から分かっているようだった。
「言えないんだろう? キミも、ボクにこうされるのが嫌じゃないんだから」
「……ずるいです、リドル先輩」
「ボクを不安にさせた罪は、そう簡単に消えないからね」
耳の裏から首筋へと、リドルの指先が優しく撫で上げていく。
その指先は焦らすようにゆっくりと動き、リドルの独占欲を思わせた。
◇
「……もう、降参です。リドル先輩の勝ちでいいですから……」
ななしが視線を下げて小さく呟くと、リドルは満足そうにくすりと笑い、耳元からゆっくりと顔を離した。
「ふふ、素直でよろしい。少しはボクの気持ちが伝わったかな?」
その顔はうっすらと赤く染まっていたものの、どこか誇らしげな表情を浮かべていた。
「こんな強引なお仕置き、反則だと思います」
「反則じゃないさ。ボクとキミの間のルールとしては当然のことだ」
リドルはななしの髪を愛おしそうに掬い上げ、そこに優しく口づけた。
「これからは、困ったことがあったら一番にボクを頼ること。……守れるね?」
「……はい、約束します」
「よし、いい子だ」
リドルは微笑むと、繋いだ手を優しく引き、そのまま部屋のソファへと導いた。
