オクタビネル
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
薄暗い部屋の天井に水のゆらめきを模した淡い光の影がゆっくりと広がり、静かに揺れていた。
床の上に座り込んだ状態で壁に背中をあずけていたななしは、覆いかぶさるように迫ってきた大きな身体の重みに、うっすらと息を詰まらせる。
目の前にある胸板に手を添えて少しだけ押し返そうとしたものの、相手はびくともせず、むしろ面白がるように体重をかけて寄せてきた。
「ねえ、小エビちゃん。もう一回していい?」
降ってきた声は低く甘く、どこか楽しげに語尾が跳ねている。
返事をするための唇を開く間すら与えられず、角度を変えながら深く唇を重ねられた。
隙間を一切与えないような重厚な圧迫感と熱が交互に押し寄せる。
繰り返し位置を変えて落ちてくる口づけに頭の中がじわじわと白く痺れていき、呼吸の仕方を忘れてしまいそうになる。
「んっ……ふ、フロイド先輩……っ」
一瞬だけ生まれたわずかな隙間を突いてどうにか名前を呼ぶと、それに答えるかわりに上唇を軽く歯で挟まれた。
痛いと言うほどではない絶妙な力加減の刺激に小さく身体を跳ねさせると、頭上で楽しそうに喉を鳴らす気配が伝わってくる。
「小エビちゃん、もう息上がってんの? まだ全然はじまったばっかなのにさあ」
「だって、息が……っ」
「陸で上手に呼吸できなくなって、魚みてえ」
意地悪な囁きが耳元を掠めた直後、再び深い口づけが降ってきた。
こじ開けるようにして侵入してくる熱に翻弄され、ななしの手は無意識のうちにフロイドの着ているシャツの生地をきゅっと強く握りしめていた。
彼はそれを逃がさないと言わんばかりに、身体の距離をさらに詰めてくる。
◇
長く熱い唇の接触が離れると、細い銀色の糸が引き伸ばされて空気に触れて切れた。
荒くなった息を整えようと胸を大きく上下させるが、フロイドの長くしなやかな指先が頬から顎のラインをゆっくりとなぞり上げ、視線をそらすことを許してくれない。
指先から伝わる体温すらも普段よりずっと高く感じられて、肌が触れ合っている部分から熱が伝染していくようだった。
「あは、ひどい顔」
「フロイド先輩が、しつこいからです……」
「小エビちゃんが可愛いのが悪いんだし」
強引さと妙な優しさが同居した手つきで顔を上に向かわせられると、視線がどうしても交差する。
フロイドの口元はニヤリと吊り上がっていて、気まぐれな捕食者が獲物を追い詰めたときのような愉快そうな笑みを浮かべていた。
「……可愛い。オレに全部めちゃくちゃにされてる時の顔」
耳元で低く囁かれたそのフレーズに、心臓が跳ね上がると同時に顔が一気に熱くなるのが分かった。
頬の熱がますます引かなくなり、さっき整えたはずの呼吸が再び乱れていく。
「そんなこと、言わないでください……っ」
「なんで? 本当のことじゃん」
「だって……」
「こんなに真っ赤にしてさあ、オレ以外にこんな顔見せたら絶対許さないから」
低く笑いながら、フロイドはななしの額にそっと自分の額を押し当ててきた。
至近距離で交差する吐息が、お互いの体温をさらに引き上げていく。
フロイドの髪がパラパラと落ちてきてななしの頬をかすかに掠め、そのくすぐったさに身を縮めると、さらに愛おしそうな顔をして覗き込んできた。
「ねえ、小エビちゃん。オレのこと好き?」
「……聞かなくても、分かってますよね」
「えー、ちゃんと声に出して言ってよ」
「……」
「オレ、今小エビちゃんの声で聞きたい気分なの」
甘えるような、けれど断ることを許さない強さを帯びた問いかけに、ななしは諦めたように小さな溜め息を吐き出した。
「……大好きです、フロイド先輩」
「ん、オレも大好き」
満足そうに目を細めたフロイドは、ご褒美を与えるかのように、またしても逃げ場のない深い口づけを重ねてきた。
◇
何度も何度も唇を重ねられるうちに、感覚がだんだん麻痺していく。
熱を孕んだ息を吸い込むたびに胸の奥が甘く痺れ、フロイドの身体にすっかり体重を預ける形になっていた。
ななしの力が抜けたのを感じ取ったフロイドは嬉しそうに鼻を鳴らし、背中に大きな腕を回して逃げられないようしっかりと抱き寄せてくる。
「ねえ、まだまだ足りないんだけど」
「もう……唇、痛いです」
「えー嘘だ、まだ全然柔らかいもん」
「そんなこと言われても……」
「小エビちゃんがオレを満足させてくれないから終われないんだよ?」
理不尽極まりない言い分だと分かっていても、それに口答えするだけの気力すら残っていなかった。
フロイドの手指が髪の毛の間に滑り込み、頭の後ろを優しく包み込むように固定される。
視界いっぱいに彼の顔が迫り、またしても深く重い熱が唇を塞いだ。
「……ん……っ」
漏れ出る声を受け止めるたびに、フロイドの胸元がかすかに振動する。
彼自身もまた、この過剰なまでの密着と熱の交換を楽しんでいることが、直に触れ合う肌を通して痛いほど伝わってきた。
「もっとオレのこと見なよ。離してあげないんだから」
語尾が次のキスに押し潰されて消える。
深く長く、お互いの呼吸を奪い合うような時間がどこまでも続いていった。
「……ねえ、小エビちゃん」
ふと唇が離れ、耳元で掠れた声が響く。
「……んっ、なんですか……?」
「今日さ、このまま帰してあげないからね」
「……フロイド先輩が帰してくれないの、いつものことです」
「あは、分かってんじゃん。じゃあもっと甘えさせてよ」
そう言ったフロイドの指先が首元から肩口にかけてゆっくりと辿り、そのまま強く抱きしめ直された。
ななしの手がフロイドの背中に回り、彼の広い背中を包み込むようにそっと触れる。
その小さな反応を感じ取るやいなや、彼は満足そうに喉を鳴らし、何度目かもわからない深い口づけを再び落とし始めていた。
夜の静けさの中で、二人の重なる息遣いと熱だけが、どこまでも濃く甘く充満し続けていく。
床の上に座り込んだ状態で壁に背中をあずけていたななしは、覆いかぶさるように迫ってきた大きな身体の重みに、うっすらと息を詰まらせる。
目の前にある胸板に手を添えて少しだけ押し返そうとしたものの、相手はびくともせず、むしろ面白がるように体重をかけて寄せてきた。
「ねえ、小エビちゃん。もう一回していい?」
降ってきた声は低く甘く、どこか楽しげに語尾が跳ねている。
返事をするための唇を開く間すら与えられず、角度を変えながら深く唇を重ねられた。
隙間を一切与えないような重厚な圧迫感と熱が交互に押し寄せる。
繰り返し位置を変えて落ちてくる口づけに頭の中がじわじわと白く痺れていき、呼吸の仕方を忘れてしまいそうになる。
「んっ……ふ、フロイド先輩……っ」
一瞬だけ生まれたわずかな隙間を突いてどうにか名前を呼ぶと、それに答えるかわりに上唇を軽く歯で挟まれた。
痛いと言うほどではない絶妙な力加減の刺激に小さく身体を跳ねさせると、頭上で楽しそうに喉を鳴らす気配が伝わってくる。
「小エビちゃん、もう息上がってんの? まだ全然はじまったばっかなのにさあ」
「だって、息が……っ」
「陸で上手に呼吸できなくなって、魚みてえ」
意地悪な囁きが耳元を掠めた直後、再び深い口づけが降ってきた。
こじ開けるようにして侵入してくる熱に翻弄され、ななしの手は無意識のうちにフロイドの着ているシャツの生地をきゅっと強く握りしめていた。
彼はそれを逃がさないと言わんばかりに、身体の距離をさらに詰めてくる。
◇
長く熱い唇の接触が離れると、細い銀色の糸が引き伸ばされて空気に触れて切れた。
荒くなった息を整えようと胸を大きく上下させるが、フロイドの長くしなやかな指先が頬から顎のラインをゆっくりとなぞり上げ、視線をそらすことを許してくれない。
指先から伝わる体温すらも普段よりずっと高く感じられて、肌が触れ合っている部分から熱が伝染していくようだった。
「あは、ひどい顔」
「フロイド先輩が、しつこいからです……」
「小エビちゃんが可愛いのが悪いんだし」
強引さと妙な優しさが同居した手つきで顔を上に向かわせられると、視線がどうしても交差する。
フロイドの口元はニヤリと吊り上がっていて、気まぐれな捕食者が獲物を追い詰めたときのような愉快そうな笑みを浮かべていた。
「……可愛い。オレに全部めちゃくちゃにされてる時の顔」
耳元で低く囁かれたそのフレーズに、心臓が跳ね上がると同時に顔が一気に熱くなるのが分かった。
頬の熱がますます引かなくなり、さっき整えたはずの呼吸が再び乱れていく。
「そんなこと、言わないでください……っ」
「なんで? 本当のことじゃん」
「だって……」
「こんなに真っ赤にしてさあ、オレ以外にこんな顔見せたら絶対許さないから」
低く笑いながら、フロイドはななしの額にそっと自分の額を押し当ててきた。
至近距離で交差する吐息が、お互いの体温をさらに引き上げていく。
フロイドの髪がパラパラと落ちてきてななしの頬をかすかに掠め、そのくすぐったさに身を縮めると、さらに愛おしそうな顔をして覗き込んできた。
「ねえ、小エビちゃん。オレのこと好き?」
「……聞かなくても、分かってますよね」
「えー、ちゃんと声に出して言ってよ」
「……」
「オレ、今小エビちゃんの声で聞きたい気分なの」
甘えるような、けれど断ることを許さない強さを帯びた問いかけに、ななしは諦めたように小さな溜め息を吐き出した。
「……大好きです、フロイド先輩」
「ん、オレも大好き」
満足そうに目を細めたフロイドは、ご褒美を与えるかのように、またしても逃げ場のない深い口づけを重ねてきた。
◇
何度も何度も唇を重ねられるうちに、感覚がだんだん麻痺していく。
熱を孕んだ息を吸い込むたびに胸の奥が甘く痺れ、フロイドの身体にすっかり体重を預ける形になっていた。
ななしの力が抜けたのを感じ取ったフロイドは嬉しそうに鼻を鳴らし、背中に大きな腕を回して逃げられないようしっかりと抱き寄せてくる。
「ねえ、まだまだ足りないんだけど」
「もう……唇、痛いです」
「えー嘘だ、まだ全然柔らかいもん」
「そんなこと言われても……」
「小エビちゃんがオレを満足させてくれないから終われないんだよ?」
理不尽極まりない言い分だと分かっていても、それに口答えするだけの気力すら残っていなかった。
フロイドの手指が髪の毛の間に滑り込み、頭の後ろを優しく包み込むように固定される。
視界いっぱいに彼の顔が迫り、またしても深く重い熱が唇を塞いだ。
「……ん……っ」
漏れ出る声を受け止めるたびに、フロイドの胸元がかすかに振動する。
彼自身もまた、この過剰なまでの密着と熱の交換を楽しんでいることが、直に触れ合う肌を通して痛いほど伝わってきた。
「もっとオレのこと見なよ。離してあげないんだから」
語尾が次のキスに押し潰されて消える。
深く長く、お互いの呼吸を奪い合うような時間がどこまでも続いていった。
「……ねえ、小エビちゃん」
ふと唇が離れ、耳元で掠れた声が響く。
「……んっ、なんですか……?」
「今日さ、このまま帰してあげないからね」
「……フロイド先輩が帰してくれないの、いつものことです」
「あは、分かってんじゃん。じゃあもっと甘えさせてよ」
そう言ったフロイドの指先が首元から肩口にかけてゆっくりと辿り、そのまま強く抱きしめ直された。
ななしの手がフロイドの背中に回り、彼の広い背中を包み込むようにそっと触れる。
その小さな反応を感じ取るやいなや、彼は満足そうに喉を鳴らし、何度目かもわからない深い口づけを再び落とし始めていた。
夜の静けさの中で、二人の重なる息遣いと熱だけが、どこまでも濃く甘く充満し続けていく。
