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「……ねぇ、小エビちゃん、なんでそんなオレから離れて座ってんの?」
フロイドの声はいつもよりずっと低く、水底から響くような圧を孕んでいた。
購買部からの帰り道、突然フロイドに腕を掴まれ連れ込まれたのは誰もいない空き教室。夕陽が沈みかけた薄暗い教室内でフロイドは壁に背を預け、床に座り込むななしを面白がるような、けれど飢えた獣のような目で見下ろしていた。
「……だってフロイド先輩、様子がいつもと違うから……」
ななしは身を縮めながら答えた。
今日のフロイドは朝から様子がおかしかった。
アズールやジェイドに悪態づくこともなく、ただ退屈そうに舌を鳴らしていた。そんな彼に呼び出され、二人きり。嫌な予感しかしない。
「変? ……アハッ、そうかもね。なんかさ、今日ずっと、胸の奥がモヤモヤして、イライラすんの」
フロイドはゆっくりと腰を落とし、ななしの目の前にしゃがみ込んだ。長い脚がななしを挟むように置かれ逃げ場を塞がれる。彼の長い指はななしの頬を、首筋を、熱を持ったままなぞっていく。
「……な、なんですか……?」
「このモヤモヤ、どうすれば治るか、小エビちゃん知ってる?」
フロイドは顔を近づけた。
鼻先が触れそうな距離。
瞳が薄暗闇の中で妖しく光る。
その瞳に射抜かれななしは動けなくなった。
「……知るわけ、ないじゃないですか……」
ななしの声は震えていた。
少しの恐怖と彼から伝わる熱に鼓動が速くなる。
「ダメー。小エビちゃんが原因なんだから治してくんないと」
「えっ……? わたしが……?」
ななしが目を見開いた瞬間、フロイドは唇を奪った。
唐突で、強引で、まるで噛み付くようなキス。
抵抗する間もなくフロイドの長い舌が口内に侵入し、思考を真っ白に塗りつぶしていく。
「ん……ッ、ふ、ふろ、いどせんぱ……っ」
一瞬唇が離れた隙に、ななしは息を荒げながら肩を押した。
「……あー、ちょっとだけスッキリした」
フロイドは口元を拭いニヤリと笑った。
その顔は先ほどまでの退屈そうな表情とは一変し、まるで新しいおもちゃを見つけた子どものように輝いている。
「………もう、知らない!」
ななしは顔を真っ赤にして立ち上がり教室を飛び出そうとした。
だがフロイドは素早くその手首を掴み、再び自分の方へ引き寄せる。
「あーあ、怒っちゃった? ……でも、まだモヤモヤ、残ってるんだよね」
フロイドはななしを抱きしめ、その耳元で甘く、けれど拒絶を許さない声で囁いた。
「……次は、もっとすごいこと、していい?」
その瞳には、執着と抑えきれない欲望が隠しようもなく溢れていた。
フロイドの声はいつもよりずっと低く、水底から響くような圧を孕んでいた。
購買部からの帰り道、突然フロイドに腕を掴まれ連れ込まれたのは誰もいない空き教室。夕陽が沈みかけた薄暗い教室内でフロイドは壁に背を預け、床に座り込むななしを面白がるような、けれど飢えた獣のような目で見下ろしていた。
「……だってフロイド先輩、様子がいつもと違うから……」
ななしは身を縮めながら答えた。
今日のフロイドは朝から様子がおかしかった。
アズールやジェイドに悪態づくこともなく、ただ退屈そうに舌を鳴らしていた。そんな彼に呼び出され、二人きり。嫌な予感しかしない。
「変? ……アハッ、そうかもね。なんかさ、今日ずっと、胸の奥がモヤモヤして、イライラすんの」
フロイドはゆっくりと腰を落とし、ななしの目の前にしゃがみ込んだ。長い脚がななしを挟むように置かれ逃げ場を塞がれる。彼の長い指はななしの頬を、首筋を、熱を持ったままなぞっていく。
「……な、なんですか……?」
「このモヤモヤ、どうすれば治るか、小エビちゃん知ってる?」
フロイドは顔を近づけた。
鼻先が触れそうな距離。
瞳が薄暗闇の中で妖しく光る。
その瞳に射抜かれななしは動けなくなった。
「……知るわけ、ないじゃないですか……」
ななしの声は震えていた。
少しの恐怖と彼から伝わる熱に鼓動が速くなる。
「ダメー。小エビちゃんが原因なんだから治してくんないと」
「えっ……? わたしが……?」
ななしが目を見開いた瞬間、フロイドは唇を奪った。
唐突で、強引で、まるで噛み付くようなキス。
抵抗する間もなくフロイドの長い舌が口内に侵入し、思考を真っ白に塗りつぶしていく。
「ん……ッ、ふ、ふろ、いどせんぱ……っ」
一瞬唇が離れた隙に、ななしは息を荒げながら肩を押した。
「……あー、ちょっとだけスッキリした」
フロイドは口元を拭いニヤリと笑った。
その顔は先ほどまでの退屈そうな表情とは一変し、まるで新しいおもちゃを見つけた子どものように輝いている。
「………もう、知らない!」
ななしは顔を真っ赤にして立ち上がり教室を飛び出そうとした。
だがフロイドは素早くその手首を掴み、再び自分の方へ引き寄せる。
「あーあ、怒っちゃった? ……でも、まだモヤモヤ、残ってるんだよね」
フロイドはななしを抱きしめ、その耳元で甘く、けれど拒絶を許さない声で囁いた。
「……次は、もっとすごいこと、していい?」
その瞳には、執着と抑えきれない欲望が隠しようもなく溢れていた。
