サバナクロー
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魔法薬学の資料を抱えて部屋の扉を叩いたものの、返事はなかった。
おそるおそる中へ足を踏み入れると、薄暗い部屋の奥から規則正しい呼吸音が聞こえてくる。
ベッドに近づくと、乱れたシーツの上に横たわるレオナの姿があった。
眠っているはずなのに、伏せた眉間にはまだ苛立ちの名残があるように見える。思わず足が止まった。
「……レオナ先輩?」
手にしていた資料をサイドテーブルへ置こうとした瞬間、伸ばした腕を強い力で掴まれた。
「……いつまで見てやがる、草食動物が」
低い声が響いた瞬間、視界が大きく傾く。
抱えていた資料が床へと散らばり、気づいた時にはベッドの上へ引き倒されていた。
「……っ、離してください」
「あぁ? せっかくの昼寝を邪魔しに来たのはどこのどいつだ」
レオナは鼻を鳴らすと、そのまま首筋へと顔をうずめた。
剥き出しの牙が柔らかな肌をかすめるたび、背筋を鋭い緊張が走り抜ける。
「……やだ、離して」
「……腹が減ってんだよ、俺は」
捉えた獲物を見下ろすような眼差しに見つめられ、身動きが取れなくなる。
逃げ出そうと動かした脚も、すかさず重い太腿で軽々と押さえ込まれた。
「……苦しい、です」
「そうだなぁ、テメェの心臓、壊れるんじゃねぇかってくらい跳ねてんぞ」
レオナは口元を歪めると、制服のボタンへ手をかけた。
一つ、また一つと外され、冷えた空気が肌に触れる。
「……俺の部屋に一人で入るのがどういうことか分かって来たんだろ」
「私はただ、書類を届けに……」
言い訳を遮るように、容赦なく唇が重ねられた。
強引に口内を侵す舌に息を奪われ、次第に抵抗する力が抜けていく。
「……なんだ、お前もその気じゃねぇか」
唇を離したレオナが、面白がるように口角を持ち上げた。
指先が鎖骨のラインをゆっくりとなぞり、シャツの奥へと忍び込んだ。
「……っ……レオナ、さ……」
「俺を満足させられたら、たっぷり可愛がってやる」
耳元で低く囁く声とともに、首筋に牙が食い込む鋭い痛みが走った。
「……っ、これ以上は」
「あぁ? どの口が言ってやがる」
両手首を片手で頭上へ固定され、完全に身動きを奪われる。
剥き出しになった肌に容赦なく触れられ、無骨な指先が這うたび、喉から小さな悲鳴が漏れた。
「……やだ、そこ……っ」
「お前がその気にさせたんだ。責任取ってもらうぜ」
レオナは強引に衣服の奥へと手を差し入れた。
汗ばんだ肌に指先が触れた瞬間、体が大きく跳ね上がる。
「口では嫌がっても、体は正直だなぁ」
快楽の波に押し流され、思考がほどけていく。
「あ……っ、レオナさっ……」
「あぁ、そうだ。俺の名前を呼べ」
力強く脚を割られ、逃げ場を完全に塞がれる。
押し当てられた質量の生々しさに、声も出せないまま身体が震えた。
「骨の髄まで喰われちまえ」
首筋に強く牙を立てられ、声にならない悲鳴が部屋の暗がりに消えていった。