好物は一番最後に。
夢主設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
──惑星ベジータの上空にはフリーザ軍の船が待機し、異様な静けさを保っていた。
何かがおかしい、サイヤ人全員星に帰還しろなどと。あのフリーザが考えることだ、招集時間より前から待機しているのも気になる、嫌な予感がする……とベジータ王は省察していた。ギィ……と玉座に続く重厚な扉が開く音が鳴り、王族直属の配下が慌ただしく入ってきた。
「ッご無礼をお許しくださいベジータ王……!未設定様がフリーザ軍の奴等に……!!」
「何だとッ!?何故未設定が……」
嫌な予感とは的中するものだ、早く迎えに行かねば。
しかし、それが叶うことはなかった。
────────────────────────
上空に浮かぶ船の上に彼女はいた。しかも、あのフリーザの前にである。
「超サイヤ人に、超サイヤ人ゴッド……調べましたがただの伝説のようですね」
「……そんなことだろうと、思ってましたけどね」
ですが、とフリーザお付きの科学者であるキコノはつづけた。
「珍しいサイヤ人を発見しました、突然変異体のようですがもしかしたら何か、関係があるかもしれません」
超サイヤ人?それにゴッド、とは。未設定には聞きなれないことばであった。なぜ今、自分は城を出てこのような場所にいるのかさえわかっていなかった。怖い。
「貴方、お名前は?」
「……未設定、と申します」
「そんなに怯えないでください、貴方に危害は加えませんよ……そう、」
”貴方“には、ね……と言いフリーザは笑っていた。一体どういうことか、聞くことはできなかった。首に重たい衝撃を感じ、視界はブラックアウトしていく。遠のく意識の中で、一瞬、大きな光が見えた気がする。
早く、帰りたい。