1話目:出会いへん~恋の始まりは桜とともにやってくる~
4月、桜の花が満開に咲き誇る季節。
ここ、星優(せいゆう)学園では・・・
??「俺は鈴村ケンイチ。ここが今日から俺が通う学校か!楽しい高校生活にするぞ!」
教頭「これより、第○回、入学式を始めます。」
鈴村「あっ、入学式始まった!」
1人の少年の物語が始まろうとしていた。
・
・
・
校長「えー、新入生のみなさん、入学おめでとうございます。勉学に励み、部活動を頑張り、学校行事に参加するなどして、充実した3年間を送って下さい。そして・・・」
・
・
・
教頭「これを持ちまして、第○回、入学式を終わります。」
校長の長々としたありがたい話を経て入学式も無事に終わり、新入生は1組から順番に退場となり、担任の先生が来るまで教室で待機となった。
その際に、生徒手帳の校訓を読んでおくようにとの指示があったが、ちらほら主に男子の方から、めんどくさいと文句が上がり、言われた通りに読む人は少なそうだ。
鈴村(一度は読んでおこうっと。って、あれ?)
教室に着くなり、雑談を始める人、スマホをいじる人など、やはり誰も読む気配がない中、真面目なケンイチは生徒手帳を読んでおこうと、ポケットに手を入れるも、ポケットの中は空だった。
鈴村(確かここに入れといたはずなのに、落とした!?探しに行かないと!)
鞄の中など他を探しても見つからず、まだ先生が来るまでに時間がありそうだったので、ケンイチは生徒手帳を探しに行く事にした。
鈴村「ないなぁー。う~ん・・・こっちの方って来たっけなぁー。」
探していると見覚えのない場所に来てしまい、突き当りに表札のない空き教室と思われる教室を見つけた。
その教室のドアが少し開いていて、人影が見えた気がした。
鈴村「何だ?あの教室。誰かいた?」
ケンイチは気になり、覗いてみる事にした。
そこには、金髪で腰近くまである長いストレートの髪を一つに束ね、白衣を着たメガネのスラっとした背の高い男がいた。
鈴村「うわっ・・・、すごい綺麗な人だ・・・。」
思わずケンイチは、相手が男にも関わらず、見とれてそう声に出してしまっていた。
するとその男は、そんなケンイチの声に気付き、こちらを怪しそうな目で見た。
鈴村(やっば、覗いてるのバレたー!?)
謎男「何を見ている。新入生だな。新入生がここに何の用だ。早く教室に戻れ。」
鈴村「あっ、あの・・・!」
ケンイチは、慌てて、生徒手帳を失くして探してる事を説明した。
そして、どこかで見かけなかったか聞いたが、その男は、困ってるケンイチに対し、「ここにはない」と、一言だけ冷たく言った。
鈴村「しっ、失礼しましたー!」
ケンイチは、無性に怖くなり、逃げるようにしてその場を離れた。
鈴村「何だよ、あれー!「ここにはない」って、どこかで見かけなかったかって聞いてるのにー!あんな言い方しなくたって、いいだろ!仮にも右も左も分からない新入生だっつーのに!優しくしてくれたっていいじゃん!」
少し離れた所でそう文句を言っていると、そろそろ先生が来る時間になっていたので、HRが終わったらまた探そうと、一度教室に戻る事にした。
そんなケンイチの様子を見ている男がいるとも知らずに・・・
ここ、星優(せいゆう)学園では・・・
??「俺は鈴村ケンイチ。ここが今日から俺が通う学校か!楽しい高校生活にするぞ!」
教頭「これより、第○回、入学式を始めます。」
鈴村「あっ、入学式始まった!」
1人の少年の物語が始まろうとしていた。
・
・
・
校長「えー、新入生のみなさん、入学おめでとうございます。勉学に励み、部活動を頑張り、学校行事に参加するなどして、充実した3年間を送って下さい。そして・・・」
・
・
・
教頭「これを持ちまして、第○回、入学式を終わります。」
校長の長々としたありがたい話を経て入学式も無事に終わり、新入生は1組から順番に退場となり、担任の先生が来るまで教室で待機となった。
その際に、生徒手帳の校訓を読んでおくようにとの指示があったが、ちらほら主に男子の方から、めんどくさいと文句が上がり、言われた通りに読む人は少なそうだ。
鈴村(一度は読んでおこうっと。って、あれ?)
教室に着くなり、雑談を始める人、スマホをいじる人など、やはり誰も読む気配がない中、真面目なケンイチは生徒手帳を読んでおこうと、ポケットに手を入れるも、ポケットの中は空だった。
鈴村(確かここに入れといたはずなのに、落とした!?探しに行かないと!)
鞄の中など他を探しても見つからず、まだ先生が来るまでに時間がありそうだったので、ケンイチは生徒手帳を探しに行く事にした。
鈴村「ないなぁー。う~ん・・・こっちの方って来たっけなぁー。」
探していると見覚えのない場所に来てしまい、突き当りに表札のない空き教室と思われる教室を見つけた。
その教室のドアが少し開いていて、人影が見えた気がした。
鈴村「何だ?あの教室。誰かいた?」
ケンイチは気になり、覗いてみる事にした。
そこには、金髪で腰近くまである長いストレートの髪を一つに束ね、白衣を着たメガネのスラっとした背の高い男がいた。
鈴村「うわっ・・・、すごい綺麗な人だ・・・。」
思わずケンイチは、相手が男にも関わらず、見とれてそう声に出してしまっていた。
するとその男は、そんなケンイチの声に気付き、こちらを怪しそうな目で見た。
鈴村(やっば、覗いてるのバレたー!?)
謎男「何を見ている。新入生だな。新入生がここに何の用だ。早く教室に戻れ。」
鈴村「あっ、あの・・・!」
ケンイチは、慌てて、生徒手帳を失くして探してる事を説明した。
そして、どこかで見かけなかったか聞いたが、その男は、困ってるケンイチに対し、「ここにはない」と、一言だけ冷たく言った。
鈴村「しっ、失礼しましたー!」
ケンイチは、無性に怖くなり、逃げるようにしてその場を離れた。
鈴村「何だよ、あれー!「ここにはない」って、どこかで見かけなかったかって聞いてるのにー!あんな言い方しなくたって、いいだろ!仮にも右も左も分からない新入生だっつーのに!優しくしてくれたっていいじゃん!」
少し離れた所でそう文句を言っていると、そろそろ先生が来る時間になっていたので、HRが終わったらまた探そうと、一度教室に戻る事にした。
そんなケンイチの様子を見ている男がいるとも知らずに・・・