じゃーじ


「…………」

「どないしたん?じっとジャージ見つめて。そのアツい視線…あっくんにちょうだい!」

「やかましわ!うち…凄い事、気づいてん」

「何やの?」

「今日体育あんのにジャージ忘れたから友達に貸りたんよね」

「その友達はもちろん女の子やんね?!」

「あたり前じゃ!ジャージ見たらわかるやろ!!」

「そうか~あっくん一安心で、どないしたん」

「その子のジャージ穿いてなんや違和感があってん」

「ほう。どんな?」

「ジャージがぶ厚かってん!!」

「は?」

「この違和感はなんでやろって体育の時間ずっと考えてひとつの結論に達してん」

「ほんで?」

「洗濯のしすぎや!」

「…………」

「うち部活ん時も学校指定のジャージ穿いてるやん?だから洗濯のしすぎで生地薄なってんで!それに気づいた時めっちゃテンション上がったわ!土屋のジャージは大丈夫なん?」

「言われてみればそうやね…あっくん気ぃつかなんだわ。確かに部活用のジャージってすぐにあかん様になるかも。そこに気づくなんてさすがやね!」

「やろ?!ってか何気にジャージを抱き締めるな!!即座に返せ!」

「いややっ!ぬくもりをタンノウしてる所やねん!!後もうちょっと!」

「何、堂々と変態発言してんねんっ!さっさと返さんかいっ!!」




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